通る声を出すために鍛えたい、体の感覚とは?【大阪/マンツーマン話し方教室】

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ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

ビジネス向けボイストレーニング・話し方教室。
プレゼンテーション、スピーチ、発表、セミナー、司会、ファシリテーション、商品説明、動画撮影、会議での発言等のスキル向上!

発声、滑舌、抑揚、話の組み立て、言いまわし表現等、ビジネスで必須の”話すスキル”をつけて伝えたいメッセージを自信を持って表現しましょう!

 

突然ですが、皆さんは、

足の「人差し指・中指・薬指」を自在に動かすことはできますか?

 

 

私は、できません(笑)

 

普段、足のそれらの指を独自に動かす必要がありませんし、

ほとんど意識しない部位だからです。

 

ですが、毎日、足の指を、手で動かして外部から刺激を与えたり、

自分の脳の命令だけで動かそうと訓練していると、

少しずつ動かせるようになるんだそうです。

 

人の体って、不思議なもので、

普段全く意識していない身体の部位であっても

意識を向けることで

なんだか急にその部位が存在感を持ってきたり

活性化してきたりするんですよね。

 

 

ということで、本題です!

 

よく通る声を出すために、

また、ハキハキ話すために、

自身の中で”存在感を増すべき”身体の部位はどこでしょうか。

 

私が思うに、4つあります。

 

  1. 口の周りの表情筋

  2. 口の中

  3. のど

  4. 腹筋

これらを、意識して、自分の意思で自在に動かせるようになれば、

良く通る声になるだけでなく

さまざまな表現をつけて、伝わる話ができるようになります。

 

 

1.口の周りの表情筋

口の周りの表情筋は

話す時に動いたり、笑った時に引き上げられたりしますよね。

 

普段、笑顔を意識している人などは

「口角」が上がっているかどうか、意識されているかもしれません。

 

 

ただ、ここで意識していただきたいのは

口の周りの表情筋に、ムダな力が入っていないかどうか

ということです。

 

特に、人前で話すことで緊張したり

話す時間が長くなってきたり

発音しづらい言葉が続いたりすると、

口の周りにグッと力が入ってしまいます。

 

人によっては、普段から、

口の横に力を入れて話すのが癖になっている方もいらっしゃいます。

 

口の周りの表情筋に余分な力が入っていると

話す時に口を自在に動かせず、

響きの悪い声になったり

滑舌が悪くなったりします。

 

 

口の周りを力(りき)んでいないかどうか、意識できるようになって

力が入っていたら、すぐに自分で抜けるようになることが大切です。

 

 

2.口の中

話している時に

口の中の空間がどれだけ開いているのか

をきちんと意識することは、きわめて大切です。

 

口の中が狭いまま話すと

響きの悪い声(通らない声)になったり

滑舌も悪くなったりします。

 

 

誤解されやすいのですが、

口の表面(唇)を大きく開けるのではなく

口の中の空間だけを開く

という感覚を養っていただきたいのです。

 

唇は軽く閉じたまま、

口の中の空間をクッと開いて、戻して・・・

という運動(?)が出来るようになれば、完璧です。

(この時、顎は大きく動かしません)

 

 

そして、口の中の空間が狭いまま話してみる

次に空間を開いて話してみる・・・

と試してみてください。

 

声も、滑舌も変わると思います。

 

普段あまり意識しない部位だとは思いますが、

話し方上達のために、ぜひ自分で動かせるようになってほしいところです。

 


   

3.のど

のどを開く感覚も、話すにはとても重要です。(歌う時にも大切です)

 

通る声を出すための基本になります。

 

のどを開くということが、よく分からない方は、

あくびをしてみてください。

 

あくびをしている最中に、のどの辺りがグワーっと開いて、

あくびが終わると、のどが閉まってくる感覚を

まずは味わいましょう。

 

 

口を全開にしてあくびをすると

口(唇)の方ばかりに意識が向いてしまって

のどの感覚が分からない場合は、

唇をなるべく閉じたまま、あくびをしてみて

のどだけの感覚をつかんでください。

 

 

これを練習すれば、あくびをせずとも

のどを開いたり、閉じたり自在に動かすことができるようになります。

 

 

外側から見ると、

のどを開いている時は、喉仏が下がって、

閉じると、喉仏が上がってきます。

 

声を出しながら、

のどを開く、閉じる、と動かしていくと、声が変わりますので、

声の響きを自分でコントロールできるように、感覚を養いましょう。

 

 

4.腹筋

腹筋は、普段鍛えている人もいらっしゃると思います。

 

ですが、話すために大切なのは、腹筋を鍛えることではなく、

腹筋を使って、息を押し出す感覚です。

 

難しく言うと、

腹筋を使って、肺の下側にある横隔膜を押し上げて

息を肺から押し出していくのです。

 

 

どれだけ腹筋をバキバキに鍛えても、

話す時に適切に使えなければ

話し方上達のためには意味がありません。

 

 

そして、腹筋は使うけれども、

上半身には力が入らないように、腹筋だけに力を入れることがポイントです。

 

リラックスして、上半身を脱力した状態から声を出そうとすると

体は自然と腹筋を使ってくれますから、

力が入った腹筋をキープしつつ、声を出し続ける(話す)ことです。

 

 

こうして、腹筋を使って話すことを続けていけば、

必要な筋肉(インナーマッスル)が自然と鍛えられていきますよ。

   




通る声を出すために、また話し方上達のために、

  1. 口の周りの表情筋
  2. 口の中
  3. のど
  4. 腹筋

の4つの部位を、まずは意識・認識することが大切です。

 

話しながら意識下に置くことができるだけで

徐々に自在に動かせるようになると思いますので、

試してみてくださいね。