“張りのある声”と、”張り上げた声”の違いとは?【大阪/マンツーマン話し方教室】

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ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

ビジネス向けボイストレーニング・話し方教室。
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発声、滑舌、抑揚、話の組み立て、言いまわし表現等、ビジネスで必須の”話すスキル”をつけて伝えたいメッセージを自信を持って表現しましょう!

 

今回のタイトル

“張りのある声”と”張り上げた声”の違いとは

皆さんはお分かりになりますか?

 

「声を張り上げれば割りと大きな声が出るが、普段の声は弱々しい」

という方もいらっしゃいます。

 

 

また

「人前で話す時には声を張り上げているので

セミナーなどで長く話していると、喉が痛くなる」

というご相談を受けることも少なくありません。

 

そして、レッスンでも、

頑張って声を出そうとして

声を”張り上げて”しまう方がいらっしゃるんですよね。

 

 

“張り上げた声”とは

声を張り上げて話す人は、大抵、上半身に力が入っています。

 

特に、や、や、の辺りですね。

 

そのような、のどの周辺に力を入れて長く話していると

のどに負担がかかります。

 

 

そして、本人がそうやって力(りき)んで”頑張って”いるからこそ

“頑張っている声”が出てしまうんです。

 

その”頑張っている声”を長く聞いていなければならなかった場合、

聞き手は、疲れてしまうのですよね。

 

 

張り上げた声は、瞬発的に使うには、効果的です。

 

瞬時に声を届けたり、聞き手のテンションを上げたりできます。

 

ですが、セミナーやプレゼンやスピーチなどで、長く話す場面では

声をずっと張り上げていると

こちらの想いが伝わらないことも多いのです。

 

聞き手からすると

声は聞こえているけれども、聞いていて疲れる・ストレスなので、

無意識に耳に蓋をしてしまうかもしれません。

 

 

張り上げた声では、声の表現もつけづらいので

どこが大事で、どんな思いがあるのかを

聞き手に分かってもらうことも難しいのです。

 

 

“張りのある声”とは

反対に、声を張り上げることなく、

“張りのある声”で話している人は

ムダな力が入っていません。

 

上半身や顔もリラックスして、表情も豊かなのです。

 

のどを開いたまま、力をかけずに話すので、

長く喋っていても、負担になることはありません。

 

なにより、聞き手が心地よく聞いていられる声なので

話の内容がすんなりと入ってくるんですね。

 

 

長く聞いていても疲れない・ストレスにならない声というのは

聞き手にとってもメリットが大きいのです。

 

 

こうした「声を張り上げることのない”張りのある声”」は、

腹筋を使って、息を安定してまっすぐ吐くことで

作ることができます。

 

上半身はリラックスしたまま、腹筋の力の強さを調整すること

吐く息の勢い、つまり声のボリュームを調整できるのです。

 

腹筋は、のど周辺の筋肉などと比べても、強い筋肉ですから

“頑張る”ことなく、力を入れることができます。

 

そのため、リラックスした状態で、響きのよい声を出すことができるんですね。

 

 

詳しい練習法は、以下のリンクよりどうぞ。

伝わる話し方の基本!「話す時の呼吸」を身につける練習法

腹式呼吸・腹式発声を練習する多くの人が、出来ていないこととは?

 

 

まとめ

どうしても、人前で話す場面では

緊張感や、やる気があるでしょうから、

“頑張ろう”という気持ちになると思います。

 

それはとても良いことなのですが、

それが「頑張って声を張らなければ」になってしまうと

聞き手にとっては、聞いていて疲れる”張り上げた声”になってしまいます。

 

 

リラックスしたまま、腹筋の力を使って

“張りのある声”で話せることを、目指していきましょう。

 

今一度、人前で話している時のご自身の声が

“張り上げている声”なのか、”張りのある声”なのか

振り返ってみてくださいね。