説明が分かりづらいと言われる原因は?②【大阪/マンツーマン/ボイトレ・話し方教室】
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ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
ビジネス向けボイストレーニング・話し方教室。
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発声、滑舌、抑揚、話の組み立て、言いまわし表現等、ビジネスで必須の”話すスキル”をつけて伝えたいメッセージを自信を持って表現しましょう!
前回の続きとして、
「説明」が分かりづらくなってしまう原因を書いていきます。
前回記事をまだ読まれていない方は、下記リンクから、先にご覧くださいね。
さて、プレゼン・セミナー・会議・報告などで「説明」した時に、
「分かりづらい」と言われてしまう
「伝わっていない」と自分で感じる
原因として、4つあげていました。
- 言葉が足りない
- 話の順序が雑然としている
- いらない情報が多い
- 事実と憶測が混同している
今回は、3.と4.について、
同じ例題をあげていきたいと思います。
下記のイラストを、
「このイラストを見ていない人に対して
言葉だけで、どんな場面のイラストなのかイメージできるように
説明してください」
![](https://koe-hanashikata.com/wp-content/uploads/2020/06/7fe022c21b0e3a33cc915450aeee6c59.png)
3.いらない情報が多い
いらない情報が多いケースでは、
たくさんの情報を一気に話してしまうことで
聞き手を混乱させてしまいます。
『向かって左におじいちゃん、右におばあちゃん、おじいちゃんの斜め左後ろにお父さん、おばあちゃんの斜め右後ろにお母さん、前にお姉ちゃんと弟の6人家族がいます。
おじいちゃんとおばあちゃんは、緑色の服を着ていて、お父さんは水色、お母さんはオレンジの服を着ています。
お姉ちゃんはピンクで、弟は青い服で、家の前でみんな笑顔でこちらを向いています。
家は、1階には玄関扉と窓が1つ、2回には窓が2つあります。』
実際に、上記の例に近い説明をされる方がいらっしゃいます。
とにかく、目についたもの、思い付いたことを
片っ端から話していくんですね。
今回の例題では、
どんな場面のイラストなのかイメージできるように説明してもらいたいのであって、
口伝えでイラストを再現して描いてほしいわけではありません。
ですから、家族全員の服の色や、細かい並び順などは、
「どんな場面か」を説明するのには、おまけの情報でしかなく、
「イラスト全体の情景」を伝えて理解してもらった後で
必要なら付け足せばよいのです。
また、
- 「おじいちゃん」「おばあちゃん」等の呼称
- 「右」「左」「後ろ」「斜め」等の方向
- 「水色」「緑色」「オレンジ」等の色の名前
が、数々入り混じっている説明のため、
聞き手の頭は混乱し、とてもイメージできません。
今、伝えようとしている目的と内容に対して、
情報の取捨選択を考えていくことも、大切です。
4.事実と憶測が混同している
事実と憶測(主観)を混同して「説明」してしまう場合も、見受けられます。
また、同じ例題でみていきます。
「このイラストを見ていない人に対して、
言葉だけで、どんな場面のイラストなのかイメージできるように
説明してください」
![](https://koe-hanashikata.com/wp-content/uploads/2020/06/7fe022c21b0e3a33cc915450aeee6c59.png)
『両親と子供2人が、祖父母の家に遊びにいった場面のイラストです。
6人全員が家の前に並んで、こちらを向いて笑顔で手を振っています。』
きっと、このように「説明」する人は、
祖父母とは離れて住んでいて
一緒に暮らしたことがないのでしょう。
話す側が、”そう思った”ことを
話の中で使うことは良いのですが、
「両親と子供2人が、祖父母の家に遊びにいった」
というのは、その人の主観(憶測)であって、
このイラストの事実は分かりません。
ですから、まるで事実のように述べてしまうのは、
特に仕事の「説明」の場面では、大問題なのです。
『両親と子供2人が、祖父母の家に遊びにいった場面のように、私には見えます。』
『おそらく、両親と子供2人が、祖父母の家に遊びにいったのでしょうか。』
など、事実ではなく憶測(主観)であると捉えられるように
表現しなければなりません。
そして、
『6人全員が家の前に並んで、こちらを向いて笑顔で手を振っている』ことは、
イラストに描かれている事実ですから、
これはしっかり断定しなければなりません。
事実と主観(憶測)をしっかりと分けて表現し、
聞き手に誤解を与えないことが、
正確で分かりやすい「説明」には求められます。
まとめ
分かりやすい「説明」って、本当に難しいな、と
つくづく私も思っています。
特に、ぱっと即座に「説明」しなければならない場面だと、
すごく頭を使いますよね。
その時の頭の使い方として、
- 言葉が足りない
- 話の順序が雑然としている
- いらない情報が多い
- 事実と憶測が混同している
のケースに当てはまらないように、という視点で考えて、
話を組み立ててみてくださいね。
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