プレゼンやスピーチでひどく言葉を噛んでしまった時の対処法【大阪/マンツーマン/ボイトレ・話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

 

プレゼンテーション・セミナー・スピーチ・会議など人前で話している時に、

舌がまわらなくて”噛んで”しまったり

言葉をちゃんと発音できなかったりすること

ありませんか?

 

 

私も経験があるのですが、

緊張している時ほど、口に力が入って

噛んだり、言葉が詰まったりしてしまうんですよね。

 

 

では、本番で思いっきり”噛んで”しまった時、

みなさんは、どんな気持ちになるでしょうか?

 

 

『やってしまった!』

『恥ずかしい!』

と、強く思うタイプの人は、要注意です。

 

話す時に、自意識が強くなってしまっている可能性があります。

 

自意識が強い状態で話すと、

「聞き手に伝わっているか」よりも

「自分が失敗せずにうまく話せるか」に重点を置いてしまうんですね。

 

その状態では、聞き手に伝わる話はできません。

 

 

そして、

『話しながら噛んじゃったのを、恥ずかしいからそのままごまかす

という人が、よくいらっしゃるんです。

 

 

“噛んだ”ということは、一瞬詰まって、

言葉が聞き手にちゃんと届いていない状態です。

 

それを、なかったことにして、そのまま次の話へ移ってしまうのは

聞き手を疎かにしていることにほかなりません。

 

 

そして、聞き手からしたら、噛んだのを”なかったこと”にされると、

「言葉が明確に聞き取れなかった」という事実がずっと残ったままなので、

ごかましたことがバレバレなんですね(笑)

 

ごまかす方が、逆効果です。

 

 

ですから

「噛んだら、ごまかさずに、しっかり言い直す」ことは

単純なようですごく大事なんです。

 

 

噛んだら、ごまかさずに、しっかり言い直す

噛んだ言葉は、聞き手に明瞭に届いていないわけですから、

聞き手のために、しっかりと言い直しましょう。

 

例えば、

『熱中症予防には、ミネラルが豊富な麦茶がおすすめです。』

と言っている最中に

「ミネラル」の部分で噛んでしまったとしましょう。

 

 

噛んだところから言い直す

そこで、噛んだところで一瞬止まってから、再度

“ミネラル”豊富な麦茶がおすすめです。』

と、噛んでしまった部分をあえてはっきりゆっくり言い直すのが良いです。

 

 

きちんと言い直したことによって、聞き手にとっては

「噛んで聞き取れなかった」という事実が

「言葉がちゃんと聞き取れた」という事実へ即座に上書きされるので、

噛んだことなんて、一瞬で忘れ去られてしまうのです。

 

 

別の表現で言い直す

同様に、

『熱中症予防には、ミネラルが豊富な麦茶がおすすめです。』

の「ミネラル」で噛んでしまったけれど

最後の「おすすめです。」まで

そのまま言い切ってしまった時はどうしましょうか。

 

 

そんな時は

『麦茶は、”ミネラル”が豊富なんですよね』

などとすぐに付け足して

もう一度「ミネラル」という言葉を含めた同様の話を

表現を変えて言い直すのも、一つの方法です。

 

これは、噛んだ直後に付け足して言い直さないと意味がありません。

 

 

噛んでも、問題ない

このように、

プレゼンやセミナー

スピーチや会議での発表などで

噛んでしまったとしても、

言い直せば、聞き手の記憶にも残らず、

全く問題ないのです。

 

 

そもそも、聞き手からすれば、

話している人が噛んだか、噛んでいないか、なんて

どうでもいいことで、

話がしっかりと伝わりさえすればよいのです。

 

 

逆に、内容が伝わらない時ほど

聞き手にとっては

「よく噛んでたな」という記憶が残ってしまうものです。

 

 

ですから、

「噛でしまうんじゃないか」

「言葉が詰まる(どもる)んじゃないか」

という不安を持つことなく、

「言い直せばOK!」という気持ちで

本番に臨んでいただきたいな、と思います。

 

 

芸人さんや役者さんとは違う

よくテレビなどで、

芸人さんが”噛んだ”ことをいじられたり

“噛んだ”ことによって、漫才やコントなどでウケずに失敗した

という場面があります。

 

 

また、映画やドラマなどで

演技をする役者さんが”噛んで”しまうと、

場面によっては、一瞬で現実に引き戻されて

台無しになったりしますよね。

 

 

それは、“笑いが起きる”にはタイミングがすごく大事だったりするし、

演技では架空の人物や場面を創造しなければならないためで、

プレゼン・セミナーなどには当てはまらないのです。

 

 

もしかしたら、

プレゼンやスピーチの冒頭で、面白いことを言って笑いを取ろう!

としたところで噛んで失敗してしまう・・・こともあるかもしれませんが(笑)

それはそれで、人柄が出て”おもしろい”です。

 

 

“噛むのはイヤ・ダメ”という思い込みがあるなら

そこから自由になりましょう。

 

 

まとめ

人前で話している途中で

噛んでしまったり、どもってしまったら、

その言葉をちゃんとはっきり言い直すことを意識してみてください。

 

ごまかす気はなくとも

無意識にそのまま流してしまうこともあるので、

常に自分の言葉が

・聞き手にしっかりと届いているか

・伝わっているか

を意識することが大切です。

 

 

噛んで言い直すことによって、逆に聞き手の印象に残るかも!

ぐらいの、ポジティブシンキングでいきましょう。