プレゼンやセミナーのブラッシュアップには、”質問”がカギとなる【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

 

 

同じような内容のプレゼンテーションやセミナーを

対象者を変えて何度も行うことがあると思います。

 

そんな時には、

やればやるほど”より良い”プレゼン・セミナーになるように

ブラッシュアップをしていきたいものです。

 

 

もちろん、話す側にとっても

何度も行っているうちに慣れてきて

自然と”質が良くなる”こともあるのですが、

 

逆に、慣れが出ることによって

“質が落ちる”こともありえるのです。

 

 

例えば、

「何度も説明していること」は

話す側にとっては「当たり前のこと」になるので、

 

話すスピードが速くなってしまったり

専門的な言葉を当たり前に使ってしまったりして

初めて聞く人にとっては、分かりづらい話になる恐れもあります。

 

 

ですから、

同じような内容のプレゼンやセミナーを、何度も行う場合には

「毎回新鮮な気持ち」を

話す側が持ち続けることが、大前提です。

 

 

聞き手が変われば、

その場での”分かりやすい”・”伝わりやすい”話し方も、変化して当然
ですから、

前回伝わったからと言って、今回も同じ話し方で伝わらるとは限らない

ということを心に留めておく必要があります。

 

 

それを踏まえた上で、

プレゼンやセミナーの内容や話し方をブラッシュアップするために活用したいのが、

聞き手からの“質問”です。

 

 

プレゼンやセミナーの後には、

質問を受け付ける時間を設けるのではないでしょうか。

 

そこで聞き手から出てきた”質問”こそが

次の”より良い”プレゼン・セミナーにつなげるためのカギとなります。

 

 

 

  1. 話の中で説明したことを、改めて質問された場合


  2. 話の中で説明したことについて、より詳細なことを質問された場合


1.話の中で説明したことを、改めて質問された場合

プレゼンやセミナーの中で

「説明した」「話した」はずのことを、聞き手から質問されたのなら、

その「説明した」「話した」ことは

適切に伝わっていない、という証拠です。

 

 

また、

「説明した」「話した」ことが伝わっていれば当然分かるであろうこと

を質問された場合も、同様です。

 

 

これは、

質問をした聞き手が、あきらかに聞いていなかったりして

“場違いな”質問をしている空気であれば

聞き手の問題でもあるのですが、

 

そうでなければ、

話す側が、次回からは説明の仕方を変える必要があります。

 

 

聞き手の質問内容から

「どこが伝わっていなかったのか、理解できていなかったのか」

を分析
して、

 

  • より詳しく・かみ砕いて話す


  • 話す言葉を精査して、取捨選択する


  • 話す順序や、言葉の順序を組み替える


  • 大事なポイントが伝わるように声の表現を工夫する


などを、次回からできるように改善していきましょう。

 

 

2.話の中で説明したことについて、より詳細なことを質問された場合

プレゼンやセミナーで「説明した」「話した」ことについて

さらに

 

  • 詳しいこと

  • 細かいこと

  • 発展したこと

を質問された場合には、

「説明した」「話した」ことが伝わった上で

そこに興味を持ってもらえた
、と言えるでしょう。

 

 

それについては、喜ばしいことなのですが、

質問への回答に対して

聞き手が”がっかり”したような様子
があれば、

 

プレゼンやセミナー中の”説明の仕方”・”話し方”が

聞き手に過度な期待を抱かせてしまうような表現だった

ということです。

 

 

プレゼンやセミナーでの話を聞いて、興味を持って期待したけれど、

質問で詳しく聞いてみたら

「思ったのと違った」「そうでもなかった」

という状態ですね。

 

 

この場合は、

プレゼンやセミナー中の表現を改める必要があります。

 

 

 

反対に、

質問への回答に対して

聞き手がさらに興味を持ったり、納得したりした様子
であれば、

 

プレゼンやセミナー中に「説明した」「話した」ことが

聞き手の心に引っかかった

興味を持ってもらえるポイントだった

ということです。

 

 

そこで、次回のプレゼン・セミナーでは、

話の中に

「さらに詳しい内容を盛り込むべきかどうか」

検討しましょう。

 

 

つまり、

聞き手にとって興味を持ってもらえるポイントの部分を

プレゼン・セミナー中でもっと詳細に話すかどうか

考えるということです。

 

 

興味を持ってもらえるポイントは、聞き手の属性によっても違いますから

そういった観点から

  • もっとプレゼン・セミナー中に話すボリュームを増やすべきか


  • 今のままの内容にとどめて、詳細は質問対応にするか

を考えていきましょう。

 

 


 

プレゼンやセミナーが終わった後の質問は、

単に”聞き手の疑問に答える時間”ではありません。

 

 

聞き手は、

プレゼンやセミナー中に、自由に聞き返したりできない分、

終わった後の質問の中に

たくさんの”間接的な感想”を込めてくれるものです。

 

 

聞き手からの質問には

次回に生かせるヒントが、いっぱい詰まっていますから、

きちんと質問内容を分析して

そこからブラッシュアップへつなげていきましょう。