“なんとなく”発した言葉は、”なんとなく”しか伝わらない【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川です。

 

今回のタイトル「なんとなく発した言葉は、なんとなくしか伝わらない」の

『なんとなく』

というのは、「考えなしに」「目的なく」とか、「ぼんやりと」というニュアンスでとらえていただければと思います。

 

プレゼンテーションやセミナーなど、人前で話す時間が長くなると、当然、言葉数も多くなるわけです。

そうなると、“なんとなく”発音する言葉(単語)も多くなってしまうんですね。

 

これは、話している側が、何も考えずに話していたり、ぼんやりしながら話していたりする、というわけではなく

「今話していること」とは別のことに心をとらわれていたり、考えていたりする時に起こりやすいです。

 

例えば、

  • 次に話すことを考えながら、思い出しながら
  • 資料を確認しながら
  • 周りの状況が気になりながら

話をしている時などです。

話す時間が長くなってくると、当たり前に起こることですよね。

 

話しながら、”今”口にしている言葉とは、”別のこと”に心が向いているわけですから、

その瞬間の言葉を”なんとなく”発音してしまっている可能性が高いことを認識しておきましょう。



また、人前で話すことに慣れていなかったり、緊張しやすい人は、”その場をなんとかやり過ごす”ことに精一杯で、

結果的に”なんとなく”言葉を発音してしまっているかもしれません。

 

このように、”なんとなく”発した言葉は、

  • 滑舌がはっきりしない
  • 声が弱々しい
  • 抑揚がない
  • 自分の話し癖が出やすい

という結果になりがちです。

当然、聞き手からすると、伝わりづらかったり、言葉がはっきり聞こえなかったりするのです。

 

“今”この瞬間、口にしている言葉を大切に

本人はそのつもりはなくとも、言葉を”なんとなく”発してしまっていることがあるのがお分かりいただけたでしょうか?

 

もちろん、話しているほうは、色々なことに気を配って、頭を働かせながら喋っているので、

言葉がぼんやり聞こえてしまっていることに、気づきにくいのです。

ですから、思っている以上に、「まさに今、口にしている言葉」を意識して、大切に発音する必要があります。

 

では、今話している言葉を意識する・大切に発音するとは、具体的にはどうすればよいのでしょうか。

私がレッスンでご提案しているのは、話している側が、言葉の意味を”イメージ”しながら話すことです。

 

一例ですが、

『世界中のお茶の中で、最も多く飲まれているのは、紅茶です。』

上記のように話す時、

 

『世界中のお茶・・・』と言いながら、広い世界のイメージや、世界地図を頭に思い描くのです。

一瞬のことなので、クッキリと思い浮かべる必要はありません。

“広い世界”に少し意識を向ける程度で良いです。

A4の資料を見るのに一生懸命になりながら『世界中の・・・』と言っても、

それはただの『セカイジュウノ』という”音”でしかなく、言葉に意味を持たせられません。

 

話す側の”想い”は言葉にしっかりと乗って、ただの”音”を、”意味のある言葉”に変えられる力があります。

 

同様に、『紅茶です。』と言う時には、話す側の頭の中にも、紅茶をイメージ(人それぞれ、様々なイメージがあると思いますが)をするのです。

 

話す側の頭にイメージがないのに、聞き手にイメージしてもらうのは、無理というものです。

 

“話”は、耳で聞く”ただの音”の集まりに、聞き手が意味づけをしてイメージし、理解していくものです。

聞き手がすんなり理解できるように、話す側がまず、”今”口にする言葉に、しっかりと意味づけをしましょう。

 


“なんとなく”発しているつもりはなくとも、少しでも「今口にしている言葉」から意識がそれると、途端に言葉に”伝わる力”がなくなってしまいます。

 

まずは、そのことを認識して、「今口にしている言葉」に意識を向けていきましょう。

次に話すことを考えたり、資料を確認したりする場合は、話の区切りで間(ま)をとっている時に行なえるようにしましょう。

 

そして、「今口にしている言葉」を、話しながらイメージすることも、少しずつやってみてください。

“言葉”の伝わり方が変わってきますよ。