「簡潔にまとめる」「端的に話す」ポイントとは?【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川です。
今回は、なにか述べたり、説明をしたりするとき、
「簡潔にまとめて話す」「端的に述べる」方法について、考えていきたいと思います。
というのも、レッスンをしていて、「物事をまとめて話す」ことが苦手な方がいらっしゃるからです。
ダラダラと、長く話してしまうので、話のポイント(要点)が分かりづらくなってしまうんですね。
ちなみに、細かいニュアンスとして、
「簡潔に話す」と言うと、簡単な言葉の表現で、短くまとめて話すニュアンス、
「端的に話す」と言うと、要点をしっかり押さえて、まとめて話すニュアンスがあります。
場面によって、簡潔に話すべきか、端的に話すべきか、求められることが違ってきますね。
まとめて話すのが苦手な方は、
- 要点をとらえる(絞る)
- 情報の取捨選択
- 言いまわしの表現を変える
ことが、出来ていません。
では、それぞれについて、説明していきましょう。
1.要点をとらえる(絞る)
まずは、話すことの要点をとらえて、話題を絞ることが大切です。
例をあげてみましょう。
以下にイラスト2つを提示します。
イラストを見ていない人に対して、どんなイラストなのかイメージできるように端的に説明する場合を考えてみましょう。
イラスト① イラスト②
上の2枚のイラストの要点としては、
- イラスト①・・・誕生日などのケーキに立てるロウソク
- イラスト②・・・仏具用のロウソク
である点です。
これを述べずに、ロウソクの模様や、太さや、本数などを一生懸命に説明しても、
聞き手は、イラストの概要をイメージできません。
伝える時に、一番重要なポイント(要点)をとらえること、
また、伝えたい内容によって、要点を絞ることが大切になります。
2.情報の取捨選択
要点をとらえたら、どの情報をどこまで伝えるべきか、を考える必要があります。
ではまた、以下のイラストを見ていない人に対して、
どんなイラストなのかイメージできるように端的に説明する場合を考えてみましょう。

上のイラストで、情報はたくさんありますね。
- 本数
- 形
- 色
- 模様
- 並び順
まず、1本1本の模様を口で説明したとしても、複雑すぎて相手にはイメージできないでしょう。
花の種類も、はっきり分かるものと、分からないものがあるかもしれませんし、
なにしろ、種類が多いです。
全部の花を1つ1つ言っても、相手もイメージが追い付かないでしょう。
それぞれのロウソクの並び順についても同様のことが言えます。
ですから、まとめて説明するためには、上記の内容は省いたほうが良いですね。
反対に、本数や、ロウソクの下地の色については、簡単に述べられますし、
このイラストの構図(大まかな概要)を伝えるためにも、情報として残してもいいでしょう。
このように、複雑なこと・詳細な情報は省いて、大まかな概要だけを伝えるように、
話し始める前に、情報を取捨選択していきましょう。
また、詳細な情報であっても、”要点”を補完する情報であれば、伝えたほうがいいでしょう。
3.言いまわしの表現を変える
情報をまとめて伝えるためには、言葉の表現を変えていく必要があります。
再度、イラストを表示しましょう。

ロウソクの模様を説明する時に、
『左から、白地に桔梗の花と葉っぱの模様、次に朱色のロウソクにコスモスの花と葉っぱの模様、・・・・』
と説明していては、簡潔な(端的な)話にはなりえません。
ですが、一度頭に浮かんだ”言葉の表現”から、離れられない人が多いのです。
簡潔に(端的に)説明するためには、使う言葉や表現をガラッと変えることがポイントです。
『白と朱色のロウソクに、桔梗・菊・蓮など、お彼岸のお供えの花が描かれています。』
など、言葉の組み立て方や、言いまわしを変えられないか、考えてみてください。
今、自分の中にある”言葉”から一旦離れて、新たな視点で表現を考えるようにしましょう。
まとめ
簡潔にまとめて話したり、端的に説明するには、
これまでとは頭の使いどころを変えたり、視点を変えたりする必要があるため、
ある程度の練習が必要です。
今日の出来事、撮った写真、思い出、などなど身近なことで
「端的に(簡潔に)まとめて話す」ことを練習してみてください。
- 要点をとらえる(絞る)
- 情報の取捨選択
- 言いまわしの表現を変える
この3つのポイントを踏まえて、練習を重ねることで、
場面や状況に応じた、最適な情報を伝えることができるようになります。
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