「何を考えているか分からない」「反応が薄い」と言われる人は、話の表現下手かも②【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
今回は、前回の記事の続きとして書いていきます。
仲の良い人から、よく
「何を考えているのか、イマイチ分かりづらい」
と言われる
自分の気持ちや考えを言っているのに
「ホントにそう思ってる!?」
と疑われるように言われる
話の聞き役になった時に
「反応が薄い」と言われたことがある
など、
そんな方に向けて書いています。
前回の記事をまだお読みでない方は
以下のリンクよりどうぞ。
「何を考えているか分からない」「反応が薄い」と言われる人は、話の表現下手かも①
さて、前回は
気持ちが伝わりづらい理由として2つ挙げていました。
- 言葉が足りない
- 声に気持ちが乗らない
今回は、「2.声に気持ちが乗らない」ために
こちらの気持ちや意図が伝わりづらかったり
気持ちがこもっていないように聞こえてしまうことについて
詳しく書いていこうと思います。
なぜ声に気持ちが乗らないのか?
自分としては普通に喋っているつもりなのに
なぜ「声に気持ちが乗らない」のでしょうか。
細かく分析してみると、
- 話に抑揚がついていない
- 言葉の一音一音が、一定の音量で出ている
ことが原因になっているのではないかと考えられます。
では、それぞれについて、説明していきましょう。
話に抑揚がついていない
まず、一つ目の原因は、わかりやすいです。
抑揚がない話し方、つまり、棒読みということですね。
話している内容や、気持ちによって
声の高さの変化や、強弱の変化がつかず
いつも一定のトーンでお話をされる人は
感情が伝わりにくいです。
そうすると、話をしていても
その人の「人柄」「人となり」が分かりづらくて
親近感や信頼感を持ってもらうのに
時間がかかるかもしれません。
抑揚がつかない話し方の人は
自分を表現するのが苦手なことが多いです。
聞き役の時にも、話への反応が薄くて
相手との「共感の気持ち」を共有しづらいこともあるでしょう。
特に、人前や、改まった場面で話すときには
自分に分厚い鎧を着せてしまうかのように
相手(聞き手)との間に壁を作ってしまいがちです。
思い当たる人は、まずは
聞き役の時に、大きくうなずいたり
使う声の高さを変えてみたりと、
短いあいづちの中で、その時の気持ちを表現できるようにする
ところから、試してみましょう。
言葉の一音一音が、一定の音量で出ている
声に気持ちが乗らない原因の2つめは
「言葉の一音一音が、一定の音量で出ている」ことです。
と言っても、どういう状態なのか分かりづらいですね。
話すときに、
どの”音”を発音するにも声が一定音量でしっかりと出ることは
本来は聞きやすくて、良いことなのです。
例えば、
『本当に美味しかったです』
と言う時を考えてみましょう。
それぞれの音をローマ字に分解すると、
『Ho N To Ni o i Si Ka Ta De Su』
となって、赤字は母音です。
一音一音の母音が、しっかりと同じ音量で響くと
はっきりと滑舌よく聞こえて、聞き取りやすいのです。
これが
「声が一定音量でしっかりと出ている」
ということですね。
でも、はっきりとは聞こえますが
どこか機械的なんですよね。
感情の乗った声というのは、
気持ちを表現するために
声の音量がバラバラになったり
声の質が変わったりするものなのです。
先ほどの例だと、
『本当に』と言う時には
少し強めだけれど息交じりの声になったり
『美味しかったです』と言う時には
少し弱く柔らかく響かせるような優しい声になったり
するのですね。
これを、最初から最後まで
全く同じ音量で一音一音を発音してしまうと、
ハキハキ喋っているんだけど
感情が乗らない話し方になってしまいます。
こういうタイプの方は、自分の本音を話しているのに
『本当に思ってる!?』
『社交辞令で言ったでしょ!?』
と思われてしまうことも多いかもしれません。
ちょっと、とっつきにくい印象を与えることもありますね。
聞き取りやすく話せるという、良い部分は残したまま
特に気持ちを入れたいところでは
声の強弱の変化をつけてみたり
息交じりに表現してみたりすると
機械的な印象はなくなるでしょう。
このように
話す時の「声」の使い方の癖によって
相手に気持ちが伝わらずに、
「本来の自分」とは違う印象を与えてしまったり
誤解されてしまうことがあります。
「声」の表現に着目して、お話をしてみてくださいね。
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