「何を考えているか分からない」「反応が薄い」と言われる人は、話の表現下手かも①【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
仲の良い人から、よく、
「何を考えているのか、イマイチ分かりづらい」
と言われたり、
自分の気持ちや考えを言っているのに
「ホントにそう思ってる!?」
と疑われるように言われたりしたこと、ないでしょうか。
また、話の聞き役になった時に、「反応が薄い」と言われたことがある方も、いらっしゃるかもしれません。
今回は、そんな方に向けて書いていきたいと思います。
何を考えているのか分からない、ミステリアスなタイプの方は、恋愛面では不思議な魅力があるかもしれません。
ですが、ビジネスでコミュニケーションをとったり、人前で話したりする場面では、
想いが伝わりづらくて、親近感や信頼感を得られないなど、損をすることもあるでしょう。
気持ちが伝わりづらい理由とは?
本人はそのつもりはないのに、気持ちが伝わりづらいのには、どんな理由があるのでしょうか。
考えられる大きな理由としては、
- 言葉が足りない
- 声に気持ちが乗らない
ことが挙げられます。
今回は、まず、「1.言葉が足りない」ために、こちらの気持ちや考えが伝わらなくて、
誤解をされやすかったり、印象が悪く映ることがある例をご紹介したいと思います。
今回の内容を3分半の動画で簡単にご覧になりたい場合はどうぞ↓
(ブログのほうが詳しく書いています)
例1:宅配にて
先日、私が、宅配を受け取る時に、経験したことです。
私は自宅でマスクをしていなかったので、対面しないように、インターホン越しに、
「荷物を玄関前に置いておいていただけますか?」
と配達員さんにお願いしたんですね。
そこで、配達員さんから帰ってきた答えが、
『冷蔵です』
でした。
この答えに対して、どう対応すればいいのか迷いました。
なぜなら、配達員さんの言葉の「真意」が分からなかったからです。
「要冷蔵の荷物なので、玄関には置けません」
という意味なのか、
「玄関に置いておきますが、要冷蔵の荷物なので、早めに仕舞ってください」
という意味なのか、分からなかったのですね。
つまり「玄関に置いておいていただけますか?」と私が言ったことの答えが、
YESなのかNOなのか、肝心なところが伝わってこなかったのです。
そして当然、その配達員さんに対する印象は悪かったです。
でもこれ、きっと、配達員さんはイヤな感じの人だったのではなくて、言葉が足りないだけだと思うんですね。
玄関にはちゃんと置いていただけましたから、本人の答えとしてはYESだったのでしょう。
そして、ただ置いておくのではなく、「冷蔵だから気を付けて」と添えてくれたのでしょう。
それなのに、相手にとっては、それが伝わらず、不快にさせてしまうんですよね。
『分かりました。冷蔵ですから、早めに仕舞ってください』
と少しだけ言葉を足せば、全く問題なかったのですが、
ちょっとしたことで、相手を不快にさせたり、誤解を与えたりするんだと感じた例でした。
例2:旅館にて
実は、私の主人も言葉が足りない傾向があるので、それで誤解を与えてしまう場面には、よく遭遇するんですね。
以前、旅館の部屋のエアコンを点けたら、すごくカビ臭くて、とても使えないことがありました。
私たちは、さほどエアコンは必要なかったので、点けずに過ごして問題なかったのですが、
「これは旅館の人に言っておかないと、次に泊まる人がエアコンを使えなくて可哀想だ!」
ということで、帰りに旅館のフロントに対して、主人が言った言葉が、
『エアコン、臭かったんで』
でした。
とても優しい口調で言っていました(笑)
旅館の人は、なにやら急にクレーム(?)を言われたと思って、軽く謝罪されて終わったのですが、
これも、こちらの「真意」が全く伝わっていませんよね。
ちょっと粗探しをして、軽く文句をつけて帰っただけ、と捉えられて、
エアコンを確認しないかもしれません。
ここで、
『エアコンが臭くて、次に使う人が困ると思うので、確認しておいてもらえますか』
とでも言えば、こちらの真意は伝わったでしょう。
ほんの少しの言葉、時間にすれば数秒のことなのですが、
それが足りないだけで、言いたいことが伝わらなくなるのです。
なぜ言葉が足りなくなるのか?
言葉が足りなくて、気持ちが伝わらなかったり、誤解されてしまうタイプの人は、
「自分の中で当たり前のことは、口にしない」傾向があるように思います。
これは、あえて言わないようにしているのではなく、
自分では、言っているつもりだけど、実は言葉に出していないんですね。
自分が発した言葉を、客観的にとらえられていない、とも言えます。
ですから、言葉が足りないことに、自ら気付きにくいです。
「何を考えているのか分からない」と言われたり、
相手が話したことに対して「反応が薄い」と言われたり、自覚がある人は、
自分が発した言葉に足りないところはないか?
自分の言葉に対して、相手はどう反応しているか?
に注目してみてください。
言葉が足りなくて、真意が分からない人に対して、あれこれ根掘り葉掘り聞いてくれる人は、
実は親切だと思います(笑)
ビジネスなどでは、大抵は、良く分からない人、印象が悪い人と思われて、
真意が伝わらないままの可能性が高いでしょう。
では、次回は、気持ちが伝わりづらいもう一つの理由である
「2.声に気持ちが乗らない」例を挙げてみたいと思います。
以下のリンクより、引き続きご覧くださいね。
「何を考えているか分からない」「反応が薄い」と言われる人は、話の表現下手かも②
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