腹式発声で話すために、発声以外のアプローチをしよう【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。

 

よく通る声で、しっかりと話すために、

まず腹式発声を身に付けようとされる方が多いと思います。

 

伝わる話をするためには、

腹式発声は必須!と言ってもいいくらい

大事なことです。

 

腹式発声について、

詳しいことは、過去記事に書いていますので

以下のリンクからお読みください。

 

話す時に必要な腹式呼吸についてまとめ

伝わる話し方の基本!「話す時の呼吸」を身につける練習法

 

 

今回は、

腹式呼吸・腹式発声が、ちょっと出来るようになった人

に向けての内容です。

 

 

腹式発声を習得して、練習では出来るようになっても、

プレゼンやスピーチなど、人前で話す本番でそれを活用していくところに

もう一つ乗り越えなければならない壁があります。

 

 

それは、実践の場面(人前で話すなどの場面)では

元の浅い呼吸に戻ってしまいやすいことです。

 

実践の場でも、腹式発声で話し続けることって

結構難しいんですね。

 

実践の場面では

緊張感もあるでしょうし、プレッシャーもあるでしょう。

 

何を話そうか・・と、

話しながら一生懸命考えることも必要になってきます。

 

そうすると、せっかく習得した腹式呼吸ではなく、

元々の自分の呼吸の癖が出やすいんですね。

 

呼吸は、その時の心理と密接に関わりがありますから、

気付かない間に、瞬時に元に戻ってしまうんです。

 

 

そして、浅い呼吸で話してしまうと、

そこから腹式呼吸へ立て直すのは難しいです。

 

せっかく習得したのに、それでは意味がないですよね。

 

 

そこで、最後まで腹式呼吸で話せるように、

呼吸以外のところで工夫をしてみましょう。

 

 

  1. 話し始める前に、一息おく

  2. 一文を短くする

  3. 話題の変わり目で間(ま)をとる

1.話し始める前に、一息おく

人前で話し始めるときに、

人前に立って、即、話し始めるのはお勧めしません

 

皆から見られると焦って

すぐに話し始めてしまう人が多いのですが、

ちゃんと一息おいて、

心と体の準備をしてから話し始めましょう。

 

といっても、ほんの1~2秒のことです。

 

でも、それが、

腹式発声で話し始めるために大事な時間なのです。

 

 

人前に立ったら、

聞いている人みんながいる空間を感じるように

軽く見渡しましょう

 

そうすることで、

焦りが少なくなって、落ち着いてきます。

 

落ち着いた呼吸から話し始めることで

習得した腹式発声で話しやすくなるのです。

 

 

2.一文を短くする

落ち着いて話し始めることができたら、

話の区切り(文章でいうところの「。」)までが

長くならないように気を付けましょう。

 

 

どうしても、区切り「。」までをダラダラと長く話してしまうと、

その間に息が足りなくなりますから、

細かく浅い息つぎを繰り返しながら、話してしまうことになります。

 

そうすると、必然的に腹式発声が出来なくなるんですね。

 

 

そこで、「。」までの一文は

ダラダラ長くならないように工夫しましょう。

 

息を長く使って話した上で、

「。」で終わったところでは、ゆったりと息を吸えるようにすると、

最後まで呼吸が浅くならずに済みます。

 

 

3.話題の変わり目で間(ま)をとる

話をしていて、話題が変わるところでも

あまり間(ま)を取らない人が多いんですね。

 

まるで同じ話題が続いているかのように話してしまいます。

 

話題が変わるときに間(ま)を取るのは

長い無言の時間を作るように感じて、

話している側としては怖いんですが、

聞き手からすると、話を理解していく上で必要な間(ま)です。

 

そこは、話す側と聞き手とで

無言の時間の長さの感覚が違うことを知って、

しっかりと間(ま)を取るようにしましょう。

 

この間(ま)は、

話す側にとっては、ゆったりと呼吸して、落ち着き直すための間(ま)

だと思っていただけると良いです。

 

 

長く話しているうちに、やはり呼吸が浅く速くなりがちですから、

話題の変わり目では、それをリセットする感覚で

ゆったりと呼吸をし直しましょう

 

 

まとめ

このように

話しながら、最後まで腹式呼吸・腹式発声を続けていくためには、

呼吸以外のところで工夫してみるのが良いのです。

 

実践の場面では、呼吸に意識を向けるのは難しいからです。

 

  1. 話し始める前に、一息おく

  2. 一文を短くする

  3. 話題の変わり目で間をとる

を気にかけて、

習得した腹式発声を、最後まで活用できるようにしましょう。

 

落ち着いて、伝わる話ができるようになると思います。