人前で話すことに苦手意識を持たずに、伝わる話ができる方法【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。



今回の内容を、動画で端的にご覧になりたい方はどうぞ↓
(ブログのほうが詳しく書いています)

 

皆さんは、「対話(会話)をする時」と、

プレゼンやスピーチ、会議での発言など「人前で話す時」とでは、

同じように話せますか?

 

 

対話をするのは普通に、苦手意識なくできるけれど、

(相手と性格が合わないから苦手、なのは別として)

人前で話すとなると、対話のようには気楽にできない

という人は、よくいらっしゃると思います。

 

 

つまり、人前で話す時は、対話の時とは違って、

何をどう言えばいいのか迷って、言葉がスッと出てこなかったり、

ダラダラと長く話してしまって、自分でも何を言っているのか分からなくなったり

するんですよね。

 

 

では、対話をする時と、人前で話す時の違いは何なのでしょうか?

 

 

「対話」と「人前で話す」の違いとは

人によっては、

「人前で話す時には、たくさんの人に見られているから緊張する」とか、

「きちんとした構成や文章で話さないといけない」

など、思われる方もいらっしゃるでしょう。

 

 

でも、そうやって

「対話」と「人前で話すこと」を別物に考えてしまうからこそ、

人前で話すのが苦手になってしまうんですよね。

 

 

どちらも同じ「話すこと」です。

 

ですから、同じような心持ちでお話するのがいいんですね。

 

 

私が思うに、

「対話」と「人前で話すこと」との一番大きな違いは、

「人前で話す時には、自分だけが喋らなければならない」

という点です。

 

 

対話(会話)だと、

相手はあいづちを声に出して言ってくれたり、

分からなかったら聞き返してくれたり、

相手も意見を言ってくれたりするので、話しやすいですが、

人前で話す時には、それがないですよね。

 

でも、言うなれば、違いはこれだけなんです。

 

すなわち、相手が声を出して返してくれるかどうか、が違うだけです。

 

 

人前で話をしている時でも、聞き手は声には出さなくても、頭の中で、

「へー」

「なるほど」

「知らなかった!」

など色んなあいづちを打ってくれていますし、

話の意味が分からなかったら

「え?どういうこと!?」

と頭の中でつぶやくでしょう。

 

 

その他にも、聞きながら、

「その話もっと聞きたい!」と思ったり、

「私はそうは思わないかな」など、

色んな想いを持っているはずです。

 

それを口に出さないだけなんですね。

 

 

 

聞き手の”声なき声”をイメージしよう

そこで、聞き手の「あいづち」や「心の声」をイメージしながら

対話と同じようにお話をしましょう。

 

例えば、

  • 今月、新商品を発売する

  • 開発に10年以上かけた商品である

という話をする時のことを考えてみましょう。

 

これが、1対1の対話で、

目の前の一人の人に対して、お話をする時だったら・・・

対話の例

『今月、新商品が発売されるんですよ』

相手『へー』

『やっと!なんです』

相手『どういうこと?』

『10年以上もかけて開発してきて、やっと商品化できたんですよ。』

相手『え?10年も!?』

『そう、すごく大変だったんですけど、その分すごくいいものが出来ていますよ』

相手『それは期待できますね』

この対話の時のような相手のあいづちをイメージしながら

人前でも同じように話せばいいんですね。

 

自分が言った内容に対して、相手はどう反応するかな?

と考えながら、

次に言うことを考えたり、

言葉を選んだり、

気持ちを込めたり
するんですね。

 

 

人前で話す時に、聞き手の反応をイメージする

『今月、新商品が発売されます。』


(これだけ聞いても、ふーんと思われるだけだろうから、関心を引けることをすぐに付け加えよう)


『担当者一同、やっと発売できた!という思いなんです。』


(なんのことだか分からないだろうから、理由を言おう)

(10年以上というワードは、ちゃんと伝えよう)



『実は、10年以上かけて開発をしてきた技術が、やっと商品化できたんですね。』


(ちょっと興味を持ってもらえたところで、新商品をアピールしよう)


『それだけのアイデアと知識を注いで開発した分、満足のいくものが出来上がりました。』


(どう満足がいくのか、商品について具体的にお伝えしよう)


『一番苦労した点としては・・・・』

上記のように、人前で自分だけが話す時でも、

一つの話をするごとに、それを受けた聞き手の反応をイメージしましょう。

 

 

イメージするまでもなく、

表情や目線から、反応がしっかりと読み取れることもあるはずですから、

聞き手の反応を確認することを欠かさないようにしましょう。

 

 

対話をする時には、無意識にこれをやっているはずなんです。

 

人前で話すとなると、忘れてしまいがちなんですね。

 

 


 

このように、人前で話すことは、特別なことではなく、

対話と全く同じように、

聞き手との”やりとり”をしていくものです。

 

 

「対話」をしている時には、

自分が言ったことに対して、

相手に反応をしてほしい!

と無意識に期待するはずです。

 

だからこそ、反応が薄い人と話すと、つまらないと感じるんですよね。

 

 

「人前で話す」時にも、ぜひ、聞き手の反応を期待しながら話しましょう

 

反応をイメージして、期待して、

もっと反応してもらえるように、一生懸命に話しかけるんですね。

 

それが出来るようになると、人前でも話が伝わるようになります

 

 

「対話」と「人前で話す」ことを切り離さないで、

聞き手とのコミュニケーションを楽しみましょう。