オンラインでのセミナーや研修で最後まで”聞いてもらえる”コツ【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川です。
コロナ渦の影響で、これまでやっていたセミナーや研修を、オンラインですることになった、
という方もいらっしゃると思います。
最近では、オンラインセミナーが当たり前に開かれるようになってきましたよね。
でも、対面して(集まって)セミナーをしていた時と全く同じように話しても、
オンラインだと、話が伝わりにくくなるんです。
必然的に、話を聞いてもらえなくなるんですね。
それは、オンライン環境だと、聞いている人の集中力が切れやすくなるからです。
今回の内容を、動画でご覧になりたい方はどうぞ↓
オンラインで、聞き手の集中力が切れやすい原因
オンラインで、聞き手の集中力が切れてしまう最大の原因は、同じ空間を共有できないことです。
対面でおこなっていたセミナーや研修では、
話す側や、他の聞き手と「同じ場」にいて、
周りの空気感を敏感に感じ取ったり、全身で「話す側の意図や想い」を受けとっているので、
話を聞く姿勢が整いやすいのですね。
聞き手は、視覚や聴覚以外にも、全身の感覚を働かせて、話を聞いています。
ですから、「参加している」という実感が湧きやすいんですよね。
ところが、オンラインとなると、聞き手は、個人の空間で話を聞くことになりますから、
他のことに気を取られやくなります。
「どこか遠くで話しているのを聞いている」ような、いわばテレビを見ているのと同じような感覚になりやすく、
対面でのセミナーよりも、さらに「受け身」になるんですよね。
そしてその状況で、ほとんどが耳からの情報(話す側の声の情報)に頼ることになります。
話す側の姿も、上半身だけしか映らなかったり、小さな画面に収まった状態なって変化が少ないので、
目からの情報は刺激が少なく、飽きやすいんですね。
オンラインでは、資料共有もできますが、
その資料も、動画やたくさんのアニメーションをつけたPowerPointのように、かなり動きがあるものでなければ、
聞き手は、書いてあることにさらっと目を通したら、興味を失うでしょう。
ということは、対面のとき以上に、聞き手の心をつかみ続けられる話し方をしなければ、
聞き流されてしまうということです。
オンラインでは、関心を惹ける道具が、「話し方」しかないのです。
どんなに興味深い内容であったとしても、
話し方ひとつで、興味を失われることもあるんですよね。
対面の時よりも、”話”で聞き手の関心を強く惹きつけなければならないだけではなく、
それを最後まで継続しなければならない、
つまり、「話し方」のハードルが上がるんです。
オンラインで、聞き手の心をつかみ続けるのに必要な“マインド”と”テクニック”
オンラインセミナーや、オンライン研修で、最後まで飽きさせずに、話を聞いてもらえるためには、
いわば”不利な”状況でも伝えようとする”マインド”と、話し方のテクニックが必要です。
オンラインで話す“マインド”
目の前にいる人に話をするときと、オンラインで話すときに感じる、一番の違いは、物理的距離です。
そして、それは当然、心理的な距離も離してしまうのですね。
とにかく、伝える対象が「遠い!!」のです。
オンラインだと、話す側も、ついついその”距離感”に甘んじてしまって、
自分だけの「快適個人空間」にいる気持ちのまま話をしてしまうこともあるのですが、
それだと、聞き手の心をつかむことはできません。
聞き手それぞれがいる場所へ、心だけは飛んで行こうとするぐらい、
聞き手に対して一生懸命に話しかけましょう。
そして何より、話す側がそれを楽しみましょう。
そうすると、自然と、身振り手振りが大きくなったり、表情が豊かになったりして、
話す側から発せられるエネルギーを、聞き手が感じ取れるまでになります。
そうやって話す側が働きかけてやっと、
聞き手は「自分に対して話をされている」「自分事」になって、
聞く準備をしてもらえるのですね。
オンラインで話す“テクニック“
そして、”マインド”を持ったら、それを「どう表現するか」が大切です。
オンラインの環境で、最後まで聞き手の関心を惹き続けるために必要なのが、
話しながらの「変化」です。
具体的には、
- 声の高さの変化
- 声の質(明るい・軽い・落ち着いた・重々しいなど)の変化
- 声の強弱の変化
- 話すスピードの変化
- 間(ま)の長さの変化
- 一文(「。」で終わるまで)の長さの変化
- 言いまわしや言葉づかいの変化
- 話の内容の重さの変化(重要な話・軽めの余談など)
- 話の視点の変化(一般論・誰かの体験談・話す側の意見など)
など、話をしながら、これらに変化をつけて、
最後まで聞き手を飽きさせないようにするんですね。
つまり、話に緩急をつけるのです。
ただこれも、単なるテクニックとしてやるのではなく、
「遠くの人に伝えようとする気持ち」を持って、
「どうすれば聞き手の心をつかめるのか」という聞き手目線の考えの元でやらなければ、意味がありません。
そして、自分だけが話して終わるのではなく、
なるべく参加型のセミナーや研修になるように、工夫も必要ですね。
資料を表示するのであれば、PowerPointのアニメーション機能を使って、
- 今話している情報だけを見せる
- 動きによって話の流れが理解できるように動かす
ように作るのをおすすめします。
説得力のあるプレゼン資料PowerPointの作り方と話し方のコツ
PowerPointの作り方次第で、話し方のレベルも上がる!①
テクニックではありますが、
すべては聞き手のために、聞き手の時間を不毛なものにしないために、行いましょう。
このように、オンラインでのセミナーや研修をするときには、
対面で行なってきたとき以上に、聞き手を「楽しませる」工夫が必要です。
話す側が、こちらに向けて楽しそうに生き生きと話していたり、
話す声の表現や、話の内容に変化がついていたり、
知らなかったことを、もっと知りたい気持ちにさせられると、
最後まで飽きることなく、小さな画面の中に心を持っていかれるのですね。
終わった時に、聞き手との心の距離がグンと近くなっていることを目標にして、お話をしてみてください。
“オンラインでのセミナーや研修で最後まで”聞いてもらえる”コツ【大阪/マンツーマン話し方教室】” に対して1件のコメントがあります。
コメントは受け付けていません。