アナウンサー歴20年以上なのに、適正診断で「人前で話す」ことが一番向いていない!?【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。

 

今回の内容を、動画で端的にご覧になりたい方はどうぞ↓

 

この度、自分の才能のプロファイリング(適正診断)

を受ける機会をいただきました。

 

■ウェルスダイナミクスプロファイルテスト
https://jwda.org/whatiswd/

 

結果は、よく当てはまっていて、

自分の得意なこと、苦手なことを

改めて棚卸しすることができました。

 

 

私が得意なのは、「分析」や「洞察」

 

そして「経験から直に学ぶ」こと。

 

確かにその通りで、

それは今の”教える”という仕事に生かせているなー

とつくづく感じました。

 

対して苦手なのは、

ゼロから新たに生み出すこと。

 

これも本当に当たっていました。

 

すでにあるものを、分析して改善することは得意なのですが、

クリエイティブなアイデアがどんどん湧いてくることはありません(笑)

 

 

そして、自分で一番笑ってしまったのが、

「人生で一番向いていない役割」が

「人前で話す」ことだったのです。

 

 

20年以上アナウンサーとして人前で話すことが生業だったのに!?

となりましたが、

これも自分では、まさに納得の結果でした。

 

なぜなら、私自身が、

人前で話すことには向いていないよな・・・と思うからです。

 

 

自己分析:なぜ人前で話すことは向いていないのか

先ほども書いたとおり「分析」は得意なので、

これまでも常々

「人前で話すことは向いていない」

と自己分析していました。

 

そもそも、元々の性格が

みんなの後ろの方にいるのが心地よく、

率先して前に出たり

話題の中心になりたがったりしないタイプだからです。

 

目立つのが嫌いだったんですよね。

 

子供のころから、通信簿に

「おとなしい」

「声が小さい」

「消極的」

と、毎年のように書かれていました。

 

会話をするのは好きですが、

普段は言葉数が多いわけではなくて

聞き役に徹することもよくあります。

 

 

仕事では、人前で堂々と話したり

レッスンで大きな声で喋りまくっているので、

上記のことを言うと

「そうは見えない」

と言われたりもするのですが、

私の基本的な性質は、昔から変わっていません。

 

 

そして、

「人前で話すことが苦手」だと教室にレッスンにいらっしゃる方も、

似ている部分が多いんですね。

 

苦手だと思う気持ちも、すごく理解できます。

 

だからこそ「人前で話すことは向いていない」と思える人でも、

人前で話す苦手意識をなくして楽しさを見出すことができますよ!

と、声を大にして言いたいのです。

 

 

向いていなくても、苦手じゃなくなる

では、人前で話すことは向いていない私が、

なぜアナウンサーを20年以上もやってこれたのか・・・。

 

それは、アナウンサーという仕事は、

「自分が目立つわけじゃない」からです。

 

アナウンサーとして仕事をするうえで、

“自分の好きなことを好きなように話せる”ことは

少なかったのですね。

(私は、そんな機会は、ほぼありませんでした)

 

 

話すテーマや内容が決まっていて

(場合によっては原稿も決まっていて)

それに対して

スポンサーさんやクライアントさんの意向があって、

情報・商品・ゲストなどを引き立たたせるために

話をする仕事だったのです。

 

そして、

自分が頑張って目立とうとすると失敗することも

経験からよく学びました。

 

 

これは、お仕事で話す機会がある人も

まったく同じだと思うのです。

 

プレゼンでも、セミナーでも、

発表や報告であっても、

「〇〇さんトークショー」のように

自分が主役で、自分のことを好きに話すわけではなく、

仕事としての、立場としての”役割”を持って

人前で話すはずなのです。

 

みんなの前で自己紹介をする時でさえ

何でも好きなことを話すわけではなく、

聞き手が知りたいであろうことを話すんですよね。

 

 

率先して人前に出ていくのが苦手な人でも

自分はスポットライトを浴びずに

“情報”を際立たせる”裏方”として役割を全うすれば

話が伝わった時のやりがいや楽しさを見出せるはずです。

 

どうすれば聞き手のためになるのか

どうすれば情報が効果的に届くのか

を考えて、その手段として

聞き取りやすい声になるように磨いたり

ハキハキと話せるようになったり

話の順序を工夫したり

抑揚を効果的につけたり・・・

と、話のテクニックを身につけたら最強です。

 

 

私はそうやって

人前で話すことは向いていないはずなのに、

苦手意識を持たずに仕事を続けることができました。

 

 


 

今回の適性診断の結果を受けて、

改めて「人前で話す」ということを考えることができました。

 

そして、私と同じように

「人前で話すことは適性がないと思う人」であっても、

伝わる話ができるようになると、改めて強く感じました。

 

人前で、目立つ必要も、上手く話す必要もないのです。

 

話が伝われば、それでいいのですね。

 

得意・不得意にかかわらず、

人前で伝わる話ができる人が

一人でも増えればうれしいです。