あなたも無意識にやっているかも!?話が分かりにくくなる抑揚のクセ【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。

 

今回は、私が本当によく聞く

「話し方の癖」について書いていきます。

 

今回の内容を、動画で端的にご覧になりたい方はどうぞ↓

 

あまりによく遭遇する癖なので、

ある地方独特のイントネーションの一種なのかな?

と思ったこともあるほどです。

 

それはずばり

「助詞を一番高い声で強く言う」

という癖です。

 

 

“助詞”を一番高い声で強く言う

例えば、

『去年の夏に 友人と ヨーロッパに 旅行しました』

と言うとしましょう。

 

この時に、

助詞の「に」「と」「に」

話全体の中で一番高い声で、強く発音してしまうんです。

 

去年の夏 友人 ヨーロッパ 旅行しました』

 

音声サンプル:助詞を強く上げる癖

※ミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください。

 

音声をお聞きいただいたらお分かりのとおり、

助詞の「に」「と」「に」だけが目立って聞こえてきて、

肝心な単語「去年の夏」「友人」「ヨーロッパ」が

相対的に沈んで目立たなくなってしまいます。

 

 

これだと、話を聞いている人は

言葉の一つ一つをしっかりと聞き取っていないと

言っていることが分かりづらくなってしまいます。

 

また、

助詞のところで話が一回一回途切れてしまうので、

話全体として何を一番言いたいのかが

伝わらなくなるんですよね。

 

この癖は、他人から指摘されないと

自分では気づきにくいです。

 

ですから、自分の話を録音して聞いてみたり

話をしている時に、”助詞”に意識を向けてたり

してみてください。

 

自分で、そんな喋り方をしていることに

驚かれると思います。

 

 

一生懸命に説明しようと

“気持ち”や、”力”が入った時

特にこの癖が顕著に出る人もいらっしゃいます。

 

さらには、

普段の会話では、そんな癖はないのに、

仕事でしっかり話したり

人前で話す場面になったりすると

途端に癖が出る人もいらっしゃいますね。

 

 

助詞に抑揚がついたらダメなの!?

話をしながら、

気持ちが入ったり、ニュアンスを表現しようとして、

助詞「が」「に」「の」「を」「は」などが強く出たり

声が高くなったりすることもあると思います。

 

もちろん、それは

「話の表現」として”あり”なんですよね。

 

伝えたいことが、難なく伝わるための表現なら

問題ありません。

 

 

それに、助詞は、話の中でたくさん出てきますから、

そのうちのいくつかが目立ったところで

話全体としては影響がないのですね。

 

 

問題なのは、

毎回、助詞が出てくるたびに

それが目立つように抑揚がつくことです。

 

話全体として

「言葉(単語)」よりも「助詞」のほうが目立つようだと、

耳ざわりになるし

話が伝わる障害になってしまいます。

 

 

抑揚のクセの改善方法

このような抑揚の癖を改善するには、

次の2つのことを心がけましょう。

 

  1. 単語のほうを、少し高めの声ではっきりと発音

  2. 言葉のまとまりを意識

1.単語のほうを、少し高めの声ではっきりと発音

助詞の癖を直すためには

話しながら“助詞”のほうを意識するのではなく、

“単語”のほうを目立たせるように話してみましょう。

 

単語を、少し高めの声ではっきりと伝えるようにすると、

自然と助詞は目立たなくなります。

 

 

2.言葉のまとまりを意識

助詞でつながる「言葉のまとまり」を意識しましょう。

 

簡単に言うと、

文章に書いた時に

読点「、」を打つとおかしいところを考えます。

 

先ほどの例で

「、」をつけると少しくどくなるところはどこでしょうか。

 

『去年の夏に 友人と ヨーロッパに 旅行しました』

 

「ヨーロッパに旅行しました」はつなげて言った方が

意味がすんなり伝わりますよね。

 

このように、

一つのまとまった言葉はつなげて話すように心がけると、

自然と助詞が目立つ話し方をしなくなります。

 

音声サンプル:単語を目立たせて、まとまった意味を伝える

※ミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください。

 

まとめ

話の中で助詞だけが目立って

話がブチブチと途切れてしまう話し方の癖は、

話が聞きづらいだけでなく

稚拙な印象も与えてしまいます。

 

もちろん、話す側の言いたいことも、伝わりません。

 

これは、本当に多くの人の話し癖ですので、

もしご自分もやっていると気づかれたなら

すぐにでも改善しましょう。

 

 

  

  

  

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