“話が得意な人”みたいに話せるようになりたい!と思う必要はない【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。

 

今回の内容を、動画で端的にご覧になりたい方はどうぞ↓

 

「人前で緊張しやすい」

「話すことが苦手」

だと感じている人は、

自分の声が届きにくかったり

うまく言葉が出てこなかったりして、

話が伝わっていないことを自覚していらっしゃることが多いです。

 

ですから、きっと

周りの「人前でも物怖じせずに、スラスラ話す人」を見て

うらやましく感じることもあるでしょう。

 

「あんな風に話せるようになりたい」

と思うこともあるかもしれません。

 

 

ですが、

話すのが得意で

いつでも通る声でスラスラと話せたとしても、

話が伝わるかどうかは、別問題なんですね。

 

むしろ、話が得意な人ほど

「話が伝わっているかどうか」に

鈍感になってしまう傾向があるでしょう。

 

なぜなら、そういう人は、

なにか努力をしたわけではなく、

気づいた時には

 

  • 声がよく通っている
  • 言いたいことを言語化できる
  • 言葉が次々と出てくる

ようになっていたはずだからです。

 

これは一つの才能ですし、

見習いたいところもあるのですが、

同じようにできないからといって

卑下する必要もなければ、

同じような話し方を目指す必要もないのです。

 

 

話すことが好きで得意な人が、陥りやすいこと

話すのが得意に見えて

通る声でスラスラと話せる人は、実は、

 

  1. 話すペースが速い
  2. 言葉数が多い
  3. 話の筋が通らない

という”伝わらないマイナス面”がある場合もあるのです。

 

 

 

1.話すペースが速い

言葉や言いたいことが、次々と浮かんでくるがゆえに

それを口にすることに一生懸命になって、

聞き手のペースを考えずに

次々と話を進めてしまうこともあるでしょう。

 

適切に間(ま)をとることは、

聞き手が話を消化していくために必要なのです。

 

ですから、スラスラと言葉が出てくることが

必ずしもメリットだけとは限らないのですね。

 

 

2.言葉数が多い

言葉数が多いことは、

メリットにもデメリットにもなり得ます。

 

効果的な言葉の表現を

いくつも使えているならば良いのですが、

そうではなく、ムダな言葉が多かったり

聞き手にとって情報過多になってしまうと

言葉は”伝わる邪魔”になるんですよね。

 

 

次々と言葉が出てくるタイプの人は、

言葉を厳選することを怠ってしまいがちです。

 

言いかえれば、

言葉の数が少なくても、

分かりやすく伝わるために言葉を選べるようになれば良いのです。

 

 

3.話の筋が通らない

言葉や話題が次々と出てくる人は、

頭に浮かんだことは”言いたくなる”んですよね。

 

そのため、話が脱線しがちになったり

途中から、言いたいことの本質がずれてしまったりして、

全体として、筋の通らない話をしてしまうこともあります。

 

聞き手からすると、

その瞬間、瞬間で、言っていることは分かるし

たくさん話してくれるんだけれど、

「結局のところ、何が言いたかったのか分からない」

という結果になりかねません。

 

 

あれもこれもとサービス精神旺盛に話すのが良いのではなく、

話題を絞って、筋の通った話ができれば

説得力が出るのですね。

 

 


 

このように、話すのが得意で

いつでも通る声でスラスラと話せる人には、

その才能なりの”デメリット”も存在します。

 

そして、その”デメリット”を認識できずに

自分の思うままに話してしまうと、

「大きな声でいっぱい喋っても、いまいち伝わらない」

となり、印象も悪くなりかねないのです。

 

 

もちろん、

自分の特性を認識したうえで本当に伝わる話ができる

「話が得意な人」もいらっしゃいます。

 

ですが、元々の性質が違うのであれば、

それぞれの人が

全く別のアプローチから「伝わる話」ができる道を探ればいいのですね。

 

 

人前では緊張しやすくても、

言葉がスラスラ出てこなくても、

話すのが得意な人以上に「伝わる話」ができることだってあるのです。

 

以下の記事も、ぜひ参考にしてくださいね。

話すのが苦手で、言葉数が少ない人は、表現力を鍛えよう!