分かりやすく説明するには、まず「今から何を話すのか」を明確に!【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

今回の内容を動画でご覧になる場合はどうぞ↓




お仕事では、「説明する」場面が多々あると思います。


例えば、

  • プレゼンテーション
  • セミナーや勉強会
  • 報告や発表
  • 周知事項
  • 質問への回答

などでも、話す時には、必ずなんらかの「説明」を伴うはずです。



そんな時、分かりやすく説明するために、誰でもすぐに試せることを、今回はお伝えします。





それはズバリ!(タイトルにもありますが笑)

「今から何を言うのか(何の話をするのか)」をまず明確に伝えてから説明を始めることです。




単純で当たり前のことのようですが、

意外に出来ていない人が多いし、

やってはいるけれど、効果的に伝わっていないことも多いんですよね。



それでは、例を挙げていきましょう。


例題:以下の資料の内容を説明するとき



さて、上に提示した箇条書き資料の内容(資料の分かりやすさの良し悪しは今回は置いておいて)を、

口頭で説明する場合を考えましょう。


この資料を、聞き手も同時に見ながら聞いていると仮定しても構いません。



私がよく見聞きするのが、次のように話してしまう場合です。

「今から何を話すのか」が明確でない例1

『災害時は、自宅までの距離が20km以上の人が、帰宅困難者となりえます。

各自の徒歩帰宅経路の確認、運動靴や簡易食糧の準備をお願いします。』

上記は、話し始めから、いきなり本題に入っている例です。



上記のように、文字(文章)にした場合には、全く問題がないのですが、

「話」は、一瞬で消えてしまう「音」です。

ですから、話す時には、「音の流れる速さ」に対して、聞き手の理解が追い付かないでしょう。




いきなり本題(説明内容)に入る話は、聞き手を戸惑わせます。


聞き手は、

「この人は何を言おうとしているのか」

「何の話が始まったのか」

と、話の趣旨を探ろうと頭をフル回転させなければなりません
。




そうすると、「話(音)」は、聞き手の心まで届かず、頭上を流れ去ってしまうことも多いのです。



聞き手も同じ資料を見ているのであれば、

話を聞き流しながら、資料を目で見て理解するほうに労力を割くでしょう。



「今から何を話すのか」が明確でない例2

『災害時の帰宅困難対策についてご説明します。

自宅までの距離が20km以上の人が、帰宅困難者となりえます。

各自の徒歩帰宅経路の確認、運動靴や簡易食糧の準備をお願いします。』

上記では、一応、

『災害時の帰宅困難対策についてご説明します。』

と、「今から何を話すのか」を最初に提示していますね。



いきなり本題に入るよりは、聞いていて理解が追い付きやすくなったと言えます。




ですが!ここでも、「話」は一瞬で消える「音」であることを考慮してみましょう。


『災害時の帰宅困難対策について』

(音では、『さいがいじのきたくこんなんたいさくについて』)

と聞いた時、時間にすると3~4秒でしょうか。


この3~4秒で、「今から何の話をするのか」を、聞き手は明確に把握できるでしょうか?



おそらく、なんとなく「災害のことを言うのだな」ぐらいの、

ぼんやりした理解にとどまってしまうと思われます。



そして、その数秒後には、話の本題が始まってしまうわけですから、

聞き手は、話を聞きながら(資料を見ている場合は、目での情報を得ながら)

「今、何の話をしているのか」を、またもや頭を回転させながら、徐々に把握していくことになるでしょう。




このように、「今から何について話すのか」を最初に言ってはいるけれど、

聞き手にとって、それが明確に理解(イメージ)できなければ、

順序立てて分かりやすく話せた、とは言えなくなるんですね。





では、聞き手に「今から何の話をするのか」を明確に示せる例をご紹介します。

「今から何を話すのか」を明確に提示できる例

『災害時の帰宅困難対策についてご説明します。

これは、勤務中に地震などの災害が発生して、

電車など交通機関が止まってしまった時のための対策です。

自宅までの距離が20km以上の人が、帰宅困難者となりえます。

各自、自宅までの徒歩での経路を確認しておいてください。


併せて、歩きやすい運動靴や、簡易的な食糧の準備もお願いします。』

上記のように、文字(文章)で書くと、少し冗長な感覚があるかもしれませんが、

一瞬で消える「話(音)」で聞いた場合には、

「今から何の話が始まるのか」を明確にイメージ・理解してから、続き(本題)を聞くことができます
。





今回の例題のように、

“資料に書いてある題名”を最初に述べるだけだと、話の趣旨を瞬時に把握できそうにない場合には、

具体的にイメージできる言葉を使って「今から何の話をするのか」を明確に示せるように工夫しましょう。



まとめ

このように、説明するときには、

「今から何の話をするのか」をしっかりと述べてから本題に入ると、

聞き手は、聞きながらあれこれ思考を巡らすこともなく、

順序立って理解していくことができるので、

分かりやすいと感じてもらえます。



話の全容が分かったうえで説明を聞くのと、

何の話か分からないまま説明を聞くのとでは、

伝わり方が全く違う
んですね。




とりわけ、PowerPointなどの資料を聞き手側も見ている時には、

資料の「題名」に書いてあるから分かるだろう・・・と、言うのを省略する人もいらっしゃいますが、

絶対にお勧めしません。



PowerPointなどの資料の”目からの情報”は、あくまでも話の補足です。

聞き手は、”目”を一生懸命に使うと(資料を読むことになると)、話を聞き流します。




「今から何について説明するのか」

「この資料は、何を表しているのか」

を伝えてから、本題に入ることを忘れないでくださいね。



説得力のあるプレゼン資料PowerPointの作り方と話し方のコツ