自己流で話し続けることのデメリット【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。



今回は、

話すことに対して、特に困ってはいないけれど

自分の話し方が“良い!”とも思っていない・・という方で、


「今のまま話し続けていいのか?」

それとも

「話すスキルを上げたほうがいいのか?」

と考えていらっしゃる場合について書こうと思います。






誰だって、

もっと上手くプレゼンテーションやスピーチが出来たり

人前でも堂々と話すことが出来たら嬉しいですけど、


そのために、わざわざ訓練しなきゃいけないのはちょっと・・

と思いますよね。





つまりは、

  • これまで通り、自分なりに話す

  • レッスンを受講して、声や話し方を訓練する

どっちがいいのか?ということですね。






まず、私のごく個人的な意見としては、

現状、特に困ってもいないし

「スキルアップしたい!」という思いがないのであれば


訓練する必要はないと思います。





誤解のないように付け加えると、

もちろん、声や話し方の訓練をすることで

皆さん、格段に話が伝わるようになります。



なにより、

「話す」ことに対しての認識が変わるので

レッスン前とは違う、広い視野で言葉を考えて

それを表現することができるようになるのです。



そして当然ながら、

話している時の印象が大きく変わります。




でもそれは、ご本人の

「変わりたい!」

「スキルアップしたい!」

という想いがあってこそ
です。




受講したほうが良いと言われたから・・

話が上手くなればいいなぁ・・

というような、受け身の気持ちのまま受講するのは

もったいないのですね。



「話す」ことは、

座学のように知識を得るだけではなく、

自らの体を使って表現していかなければいけないので

受け身のままだと、身に付くものも、身に付きません。







ただ、

ちょっと受け身で受講してみたけれど、

やってみたら

自分の声がこんなに変わるのが楽しい!

ちょっとしたことで伝わり方が変わる!

とどんどんモチベーションが上がる方も

いらっしゃいますけどね!





とはいえ、

これまで通り、自己流で話し続けることには

デメリットもありますので、

それを踏まえて

現状維持か、スキルアップか、

考えていただければと思います。



自己流で話し続けることは本当に”現状維持”なのか!?

まず、今のまま、何も訓練せずに

自分なりに話していくことは、

本当に”現状維持”なのでしょうか?

ということを考えてみましょう。




人は、長く同じ動作をすればするほど

癖や習慣が強化されますよね。



普通に生活しているだけなのに、

歩き方や座り方の癖によって

どんどん骨盤が歪んでくる

という経験をされたこともあるでしょう。




それは、「話す」ことに関しても同じで、

ずっと無意識のまま話している人は

  • 口の中を開けずに横着をして話すので滑舌が悪く聞こえる

  • 息が弱かったり、強く出たり、呼吸が安定しない

  • 話し癖が強く出る

  • 同じ言いまわしばかりを使う

  • (聞き手が聞きやすいリズムではなく)自分が話しやすいリズムで話す

などの、それぞれの癖や習慣が

歳を重ねるごとに、どんどん目立っていくように感じています。







特に、

「聞き手にどう聞こえているのか」

という視点がなく、

自分が話しやすいように話している人は、

その傾向が強いと感じます。




つまり、何もしないで自己流で話し続けるのは

現状維持ではなく、

どんどん聞き手の感覚と乖離して

伝わらなくなってしまうデメリットがある
のです。



「自己流で話す」ことは「自分らしく話す」ことではない!

無意識に、自己流で、気持ちよく話すことを

「自分らしく話す」

ことだと思われている人もいるかもしれませんが、

私は違うと考えています。





自己流で、いくら気持ちよく話しても、

伝わらなかったり

誤解を与えたり

混乱させたり

良い印象を持たれなかったり

するのであれば、話す意味がないからです。






聞き手がいるからこそ

話して伝えることができるわけで、

声や話は、「聞き手への贈り物」だと思うのです。




自分の伝えたいことを、

聞き手にとって理解しやすい”声”と”言葉”で


自分で”表現できる”ことが

「自分らしく話す」こと
だと思っています。






そのためには、

  • 自分の話はどう聞こえているのかを知る

  • どう話せば伝わるのかを体感する

ことが必要です。




これが、話し方のレッスンで行なっている訓練なのです。




話し方の訓練をしなくても、

常に聞き手目線を持って

自分の話し方を、自分自身でブラッシュアップしていける人は

話せば話すほど、伝わるようになっていくはずです。




ただ、

なかなか自分のことは、客観的に認識できないものです。






無意識のまま、自己流で話し続けることは

知らない間に、

どんどん滑舌が悪くなったり

おかしな抑揚がついたり

語彙力が乏しくなったり

している可能性があることを

知っておいてくださいね。




そして、

このままではダメだ!

もっと伝わる話をしたい!

と思われるなら、

ぜひレッスンでどれだけ変わるのか、体感してみてください。