「えー」「あのぉ」それ本当に言葉を考えている?ビジネスで信頼を損なうフィラーの正体【大阪/マンツーマン/ボイトレ・話し方教室】

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ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

ビジネス向けボイストレーニング・話し方教室。[声と話し方のパーソナルトレーニング]

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声の出し方、滑舌、抑揚、話の組み立て、構成、言いまわし表現等、
ビジネスで必須の”話すスキル”をつけて伝えたいメッセージを自信を持って表現しましょう!


プレゼンやスピーチ、社内のミーティングなど
人前やビジネスで話す時に、ついつい
「えー」
「あのー」
等、言っていませんか?





そういった意味のない”つなぎ言葉”は
“フィラー”と呼ばれています。


今回は、無意識の口癖「フィラー」について
言ってしまうことのデメリットや
ここでは口にしない方が良い!という状況を
お話ししていきます。

「えー」「あのー」…それ、必要な“サイン”ですか?

まずはフィラーの代表的なものを挙げておきましょう。


「えー」「えっと」
「あのー」「そのー」
「うーん」「んと」
「まぁ」
「なんか」

など、人によって様々です。


フィラーは、いわば
「今、言葉を考え中。少し待って」
というサイン。



聞き手からすると
話していて突然ピタッと無言になられるよりも、
フィラーを挟んだ方が自然なリズムになり
安心感があるケースも
あります。


ですので、必ずしも
フィラー=悪者!というわけではありません。






ただし、大切なのは
「そのフィラーは本当に
聞き手へのサインの役割を果たしているのか?」

という点です。


言葉を考えていないのに…それ、単なる“癖”では?

つまり、フィラーが問題になるのは、
「言葉を考えている時」に出るのではなく
「ただの癖」として発している時
です。


単なる癖としてフィラーを口にしているのは、
次のような時です。

  • えー初めまして』
  • えー△△会社の、えー〇〇と申します』

話し始め(挨拶)の第一声や
考える必要のないフレーズ(自分の名乗り)なのに
フィラーを言ってしまっているのは、
口癖として染みついてしまっている証拠です。




このようなフィラーは
言葉を探しているわけではなく、
何となく“リズム”として口から出てしまっているだけ
なのです。


そうなると、残念ながら
フィラーは聞き手にとって
ただのノイズになります。


つまり、
本来伝えたかったメッセージや言葉の印象を
曇らせてしまうのです。


口癖のフィラーによる大きなマイナス

この口癖として出る無益なフィラーが
何度も重なると、
当然、話は伝わりづらくなります。


そして、聞きづらいだけでなく、

  • 話が長いわりに内容が薄く感じる
  • 情報の整理が出来ない人に見える
  • はっきり明確に喋らず、頼りない印象を与える
  • 結果、ビジネスでの信頼度が下がる

というデメリットがあります。


ビジネスの場において
分かりやすく、論理的に話すことが求められる中で
癖として出る無益なフィラーは
マイナスでしかありません。






あなたは、人前やビジネスで話す時に、
いつ、どれくらいフィラーを口にしているか
意識できていますか?



そして、それは本当に
「次の言葉を探している”つなぎ”」として
使っているでしょうか?



まずは、そこに気づくことが第一歩です。


癖として出るフィラーを減らすには?

フィラーを、単に
「言わないようにしよう!」と思っても
癖になっている場合はなかなか直らないものです。


そこで当教室では、
口癖のフィラーを自然に減らすために
以下のようなレッスンで行っています。

呼吸のリズムを変える

呼吸が浅く、コントロール出来ていないと
フィラーが多くなりがちです。

腹式のゆったりした呼吸で話すことで
落ち着いた間(ま)を作れるようになり、
無益なフィラーを自然と減らせます。





呼吸が浅い人は注意!浅い呼吸で話すのはデメリットだらけ

話す時に必要な腹式呼吸についてまとめ


抑揚をつけて話す

話の中の「大事な言葉」と「フィラー」とが
同レベルで聞こえてくると、

もしくは、フィラーの方が際立って聞こえてくると、
耳障りに感じるし、言葉が聞きづらくなります。


「言葉」を際立たせて
耳に(印象に)残るように伝えることで、
フィラーを言ってしまったとしても
聞き手は耳障りではなくなります。


つまり、相対的にフィラーを目立たなくするのです。




話の抑揚とは?抑揚のない話は、なぜ伝わらないのか

抑揚のある話をするために必要な3つのこと


自分の話し方を客観的に聴く

話し方のトレーニングをして
録音を聞いたりフィードバックを受けたりしていると、
徐々に、自分の声や話し方を
俯瞰的に聞くことができるようになっていきます。


無意識に話すのではなく
自分の動作をコントロール下において
フィラーを癖として言わないようにできます。






「えー」「あのー」などのフィラーは
先に述べたとおり、完全に悪いものではありません。


ですが、無意識に
癖として口にしていないか気にかけてみましょう。


無駄なフィラーのせいで
せっかくの話の内容も
説得力を持って伝えることができなくなってしまいます。





自分が口にするフィラーは
言葉を探しているから出たのか?
それとも、
ただ何となく言ってるだけだったのか?
にまずは気付きましょう。


無駄なフィラーを減らして
ビジネスの場で信頼感を得られる話し方を目指しましょう。