今日からすぐできる!話が伝わる、分かりやすくなる、おもしろくなる、一番簡単な方法”接続詞”②【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただき、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
今回は、
今日からすぐできる!話が伝わる、分かりやすくなる、おもしろくなる、一番簡単な方法”接続詞”①
の続きとして、書いていきます。
前回の記事をまだ読まれていない方は、上記リンクからどうぞ。
さて、前回は、
「話が伝わる・分かりやすくなる・おもしろくなる、一番簡単で、すぐできる方法」とは、
「接続詞」を効果的に使うこと!
だとお伝えしました。
そして、最後に演習を出していましたが、皆さん、挑戦していただけましたか?
もう一度、前回の演習を下記に提示します。
個条書きメモ(いわゆるカンペ)の順番のとおりに話を組み立てていく時に、
接続詞を効果的に使って”お話”にしてください、
という内容でした。
演習1:個条書きメモ
①最近、お腹周りが気になる40代から50代に人気の飲み物が、黒ウーロン茶
②脂肪の吸収を抑える効果があり、気軽に続けられる、「メタボの中年の味方」だそう
③若い世代にも、甘いものを思いっきり食べる時のお供として、密かな人気
④私の娘も、太りたくないからと、スナック菓子やケーキと一緒に、よく黒ウーロン茶を飲んでいる
⑤黒ウーロン茶は、”痩せ薬”ではない
⑥私自身は、健康的な食生活が基本で、黒ウーロン茶を取り入れる程度がよいと思う
人それぞれに、様々な接続詞を使って、
個性的な”お話”が出来上がると思います。
以下に、接続詞をつけてみた解答例を提示しますので、
ご自身の”お話”と比べてみてください。
演習1:解答例
①最近、お腹周りが気になる40代から50代に人気の飲み物が、黒ウーロン茶です。
②なんでも、脂肪の吸収を抑える効果があって、かつ、気軽に続けられる、メタボの中年の味方なんだそうです。
③その一方で、若い世代にも、甘いものを思いっきり食べる時のお供として、密かな人気だそうです。
④事実、私の娘も、太りたくないからと、スナック菓子やケーキと一緒に、よく黒ウーロン茶を飲んでいますね。
⑤ですが、そもそも、黒ウーロン茶は、”痩せ薬”ではありません。
⑥私自身としては、健康的な食生活を基本にして、それに加えて、黒ウーロン茶を取り入れる程度がよい思っています。
いかがでしたでしょうか?
ご自身の”お話”とは、違っていましたか?
(国語としては”副詞”に分類されるものも、ここでは接続詞に含めています)
さて、解答例としては、
一文の中に一つ以上接続詞を入れていますが、
これは必須ではありません。
全ての文(の特に頭)に、
接続詞をつけなければいけないわけではない、
ということです。
接続詞は、たくさんつければいいのではなく、
効果的に使うものですから、
いらないと思えばつける必要はありません。
逆に、接続詞をあえてつけない、という話の表現方法もあります。
(その場合は、声や間(ま)等を使って、流れや強調を表現していきます)
では、少し解答例を解説していこうと思います。
②なんでも、脂肪の吸収を抑える効果があって、かつ、気軽に続けられる、メタボの中年の味方なんだそうです。
『なんでも』は、他にも
『聞くところによると』
などの接続詞をつけてもいいですし、
『40代の友人が言うには』
など、別の言葉をはさんでもらっても、しっくりくると思います。
ここは、特に接続詞をつけなくても問題はありません。
『かつ』は、
『脂肪の吸収を抑える効果がある』のと『気軽に続けられる』というメリットが、
同列に2つあることを明確にするために入れました。
他にも『また』や『あと』など、似たものを並べる接続詞を使って、
うまく言葉をつなげてもらうのでも良いと思います。
③その一方で、若い世代にも、甘いものを思いっきり食べる時のお供として、密かな人気だそうです。
『その一方で』は、
直前までは中年世代の話をしていたので、
違う観点の話(若い世代)を始めることを強調するために、つけました。
この他にも、
『一方』
『それとは別に』
などの接続詞も、同じ働きをします。
ここで、『また』という接続詞をつける人も多いかもしれませんが、
『また』は、似たような内容の話を付け足すイメージです。
『一方』とつけることで、
違う内容の話をすることを、明確にできます。
この辺りが、接続詞の真骨頂です。
④ 事実、私の娘も、太りたくないからと、スナック菓子やケーキと一緒に、よく黒ウーロン茶を飲んでいますね。
『事実』は、
直前に言ったことの証拠となる事例を示したいために、つけました。
その他にも、
『実際に』
『その証拠に』
『それを裏付けるように』
など、同じ働きをする接続詞があります。
こういった、”事例を示して話に説得力を持たせる”ことは、
プレゼンテーションやスピーチなどでも、重要な部分になります。
ですから、話の中に埋もれてしまわないように、
接続詞を使って
「これが証拠ですよ」ということを強調するのが効果的です。
ちなみに、証拠の事例ではなく、
「具体例をあげる」時には、
『例えば』
『具体的には』
などの接続詞をつけて話を進めましょう。
⑤ですが、そもそも、黒ウーロン茶は、”痩せ薬”ではありません。
『ですが』は、
ここで今までの話の流れとは反対の内容のことを言っているので、
このような場合の接続詞は、必ずつけることをおすすめします。
つまり、話の内容が急に逆転しているので、
初めに接続詞でそのことを示さないと、
聞き手は”話の迷子”になってしまいます。
『ですが』の他にも、
『しかし』
『ですけど』
『が、』
『けれど』
『しかしながら』
など、話が逆転する時の接続詞は、
硬いものから、くだけたものまで、色々とありますので、
聞き手との関係や状況に応じて、
またご自身のキャラクターに応じて、
使い分けていただければと思います。
『そもそも』は、
”今まで話していたことはさておき、一般的に考えると・・・”
みたいなイメージですね。
つける必要性は低いかもしれませんが、
「みんなの共通の見解」として、
聞き手に共感してもらう効果があります。
話し手だけの意見を言っているのではなくて、
「確かにそうだよね」と聞き手にも改めて思ってもらえるので、
心をつかむポイントとも言えます。
⑥私自身としては、健康的な食生活を基本にして、それに加えて、黒ウーロン茶を取り入れる程度がよい思っています。
ここは、解答例では、話の頭には接続詞をつけませんでした。
ですが、もしつけるとするなら、
直前の話の流れを受けて、自分の意見を言っているので、
『ですから』
『だから』
をつけてもいいですし、
『だからこそ』という接続詞をつけて、
最後の自分の意見を強調しても良いと思います。
話の途中の『それに加えて』は、
『健康的な食生活』に追加する・プラスする、
という意図を強調するためにつけました。
この接続詞が必須なわけではありませんが、
つけないと、話のまとめの「自分の意見」の部分が、
聞き手の印象に残りづらいかもしれません。
このように、接続詞は、
話の流れを明確にして「分かりやすい話」にするだけではなく、
話し手の意図を表現にしたり、
言いたいことを強調したり、
聞き手に共感・興味を持たせたりと、
「伝わる話」・「惹きつけられるおもしろい話」にする効果もあるのです。
さて、奥深い接続詞ですから、次回に続きたいと思います。
今日からすぐできる!話が伝わる、分かりやすくなる、おもしろくなる、一番簡単な方法”接続詞”③
ぜひご覧くださいね。
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