早口言葉が言えるようになって、さらに滑舌も良くするコツと練習法【大阪/マンツーマン/ボイトレ・話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
今回は、早口言葉についてです。
ネットで検索すると、色んな早口言葉が出てきます。
早口言葉は、言えても言えなくても、面白いし楽しめますよね。
また、
「滑舌をよくする練習として、早口言葉をやるといいですよ」
という情報を得て、練習している方もいらっしゃると思います。
早口言葉を、遊びとして言う時には、好きに楽しんでいただいたらいいのですが、
せっかく言うなら、ついでに滑舌も良くなってくれたらお得ですよね!?
とはいえ、早口言葉は、
ただ言ってるだけじゃ、あんまり滑舌の練習にならないんです。
同じ早口言葉を、何回も言っていると、
そのうち、だんだん言えるようになってくるとは思います。
それは、口の動きを、体が覚えていくからです。
でも、「何回も言ってたら言えた!」からといって、
「滑舌が良くなった!」とは言えません。
1文字でも違えば、口の動きは変わってきますから、
早口言葉を”ただ何度も言ってたら言えるようになった”状態では、
普段話す時の滑舌までは、良くなってくれないのです。
そこで、早口言葉も言えて、プラス、滑舌も良くするために、
次のポイントを念頭に置いて
まずはゆっくりから言ってみてください。
- リラックスして腹筋を使う
- とにかく口周りの力を抜く
- 口の中に卵を入れている感覚で
- 単語の最初の文字を意識
1.リラックスして腹筋を使う
私は、早口言葉は、
腹筋を使って息を吐く”腹式発声”で言わないとうまく言えません。
腹式発声で言うと、
苦労していた早口言葉が、難なく言えたりするのです。
上半身はリラックスしながら、
腹筋を使って、吐く息をしっかりと押し出すのに合わせて声を出すのがポイントです。
最初は難しいかもしれないですが、
声を出す時に”お腹”に少し意識を向けるだけでも効果があります。
腹式呼吸の練習法については、
をご覧くださいね。
2.とにかく口周りの力を抜く
これは、1.の「リラックスして腹筋を使う」とも関連があるのですが、
腹筋(お腹)だけに意識が向いていると
上半身や顔のムダな力が抜けやすくて良いのです。
早口言葉が言えない時や、普段喋っていて噛んでしまう時は、
口の周り、特に口の横の筋肉にギュッと力が入って
自分で固めていることが多いです。
これは、何度も早口言葉を言うほどに
どんどん口周りに力が入ってきますから、
自分で意図的に力を抜くことが必要になってきます。
一旦、あくびをしてだらけるなどして、
自分で顔をリラックスさせる工夫をしてみましょう。
3.口の中に卵を入れている感覚で
早口言葉を言う時には、
どうしても”早く”言おうという意識が働きますから
口の中がどんどん狭くなっていきます。
口の中の空間が狭いまま喋ると、
噛みやすくなったり
言葉がはっきりと聞き取れなかったりします。
早口言葉を速く言ったとて、
本人は満足感はありますが
他人が聞いて
明瞭に言葉を聞き取れないのであれば意味がありません。
そこで、常に口の中に、うずら卵が1つ入っているとイメージしながら、
早口言葉を言ってみて下さい。
そんなに”速く”言えなくても大丈夫です。
口の中のうずら卵をつぶさないように意識してみましょう。
4.単語の最初の文字(音)を意識
単語の最初の文字(音)というのは、例えば
『選出の選手が手術で入院』
という早口言葉があったとすると、
- 『選出』の「せ」
- 『選手』の「せ」
- 『手術』の「しゅ」
- 『入院』の「にゅ」
という部分です。
これら単語の最初の音を
意識して丁寧に出すことをやってみてください。
そして、それ以外の音には、あまり意識を向けないようにします。
『せんしゅつの せんしゅが しゅじゅつで にゅーいん』
という風に、赤字のところだけ丁寧に出して、
それ以外は、ふっと口の力を抜くイメージで言ってみましょう。
これは、言いにくい単語全部に力を込めて言ってしまうと
どんどん口に力が入って、言えなくなるからです。
まとめ
いろんな早口言葉を言うのは、楽しいですから、
ぜひ楽しみながら、滑舌も良くなるように練習しましょう。
- リラックスして腹筋を使う
- とにかく口周りの力を抜く
- 口の中に卵を入れている感覚で
- 単語の最初の文字を意識
の4つを意識して、いろんな早口言葉を言ってみて下さい。
くれぐれも、”速さ”で勝負しないように。
そこそこの速さで、はっきりと言えた早口言葉が「成功」です。
そして、これら4つは、普段話す時にも、大事なポイントですから、
日常から意識できるようになると
噛むことが少なくなったり
言葉がはっきりと聞こえたりするようになりますよ。