よく通る響きの良い声で話せるようになると、滑舌が気になるワケとは【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。
当教室へは、
「ものすごく滑舌が悪くて、他人からも指摘される」
という方は、ほとんどいらっしゃいません。
どちらかというと、
「滑舌は良いとは思わないけど、あまり気にしたことはない」
「滑舌では特に悩んでいない」
「他人から滑舌のことを指摘されたことはない」
「話していて、たまに言いにくい言葉はあるけど、そこまで気にならない」
という方が多いです。
つまり、ご本人としては
滑舌にはそれほど困っていらっしゃらない方が多いんですね。
私自身も、そういう方の話し方をみて(聞いて)、
「最初の印象として」は”滑舌が悪い”とは思いません。
ところが!
レッスンで、まず声を磨かれて
(3回くらいのレッスンで、声はずいぶん変わってきます)
良い響きの、よく通る話し声になってきた途端、
『あれ?滑舌が残念だな・・・』
という印象を持ってしまうのです。
“持ってしまう”というより、”気づいてしまう”んですね。
また、ご本人としても、レッスンを何度か受けられると
『なんか滑舌が良くない気がする・・・』
『口に力が入って口が回りにくい・・・』
とおっしゃり始めることが多いです。
声と滑舌はセット
「滑舌が良いなー」と思う人、どなたか思い浮かぶでしょうか。
有名人でも、周りの知り合いでも、誰でもいいです。
滑舌が良い人って、声も良く通る人ではないでしょうか?
よく通る、響きの良い声を出すためには、
- 息の吐き方
- のどの開き方
- 声のトーン(高さ)
- 口の中の形
などが、大事な要素となります。
そして、滑舌よく話すためにも
「4.口の中の形」は、重要な要素の1つになります。
ですから、声を磨いていくことで
滑舌の要素も磨いていけるのです。
ただ、それぞれの要素は、
習得するのが容易なものと、難しいものがあります。
話す声を磨いていく過程で、
上記の1~3は、早めに習得しやすいんですね。
1~3を習得できれば、声の質がかなり変わります。
落ちついた・聞いていて心地よい・よく通る声に変わったのが、すぐに分かります。
ですが、4つ目の要素である「口の中の形」を適切にしていくのには
少し時間がかかります。
良い響きの声で話せるようになってきても、
「4.口の中の形」を適切に作れないと
口の中で、共鳴させたり、発音したりする時に
響きが悪くなる”音”がでてくるんですね。
良い響きのままの”音”と、
響きが歪められた(響きが悪くなった)”音”が
混ざった”言葉”になってしまいます。
全体的な声が良くなった分、
響かない”音”のところ(滑舌の良くないところ)が目立ってしまうんですね。
ということは、
声を磨いていくと、滑舌が気になってくるのは
「上達している証拠」です。
そして、
「4.口の中の形」を適切に作って話すことができるようになると、
“さらに良い響きの声”・”良い印象の声”になって
なおかつ、滑舌もはっきり聞こえるようになれます!
声と滑舌はセットですから、
通る声で話したいと思われるなら
滑舌も気にかけていきましょう。
滑舌は特に問題ないと思われている方でも、
上達していくうちに、気になってくるかもしれません。