PowerPointの作り方次第で、話し方のレベルも上がる!③【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。
今回は、
「PowerPoint(パワーポイント)の作り方を工夫することで
それに合わせた”話し方”もレベルアップする」
という内容の第3弾です。
プレゼンやセミナーなど
PowerPointを表示しながら、人前で話をする方は、
下記リンクから、同じシリーズの過去記事をどうぞ。
PowerPointの作り方次第で、話し方のレベルも上がる!①
PowerPointの作り方次第で、話し方のレベルも上がる!②
さて、今回は③として、
「大枠(基本)のスライドを、”見出し”として使用する」
というPowerPointの作り方について
ご紹介しようと思います。
その効果としては、前回記事
PowerPointの作り方次第で、話し方のレベルも上がる!②
と同じで、
“話の構成”や”流れ”が明確なまま
話を進めることができることです。
聞き手が、“話の迷子”にならないような
分かりやすい説明にすることができます。
では、以下の例題をご覧ください。
③大枠(基本)のスライドを、”見出し”として使用する
今回は、3枚のスライドで説明をしていきます。
1枚目のスライドが、
大枠(基本)となるスライド。
2枚目と3枚目のスライドは、
その詳細説明のスライドとします。
まず、3枚のスライドを順に表示していくことで
話の構成が分かりづらくなってしまう例を
スライドに合わせた“話”と一緒にご覧ください。
話の構成が分かりづらくなる例
![](https://koe-hanashikata.com/wp-content/uploads/2020/06/338415c401ed4b227b75c39d4503adce-1024x576.png)
『当社の現状として、「新商品が定番化しない」ことと
「商品のリピート率が徐々に下降」していることの
2つの問題点があります。
そのため、繰り返し購入してもらえる、定番商品の開発が急務です。』
![](https://koe-hanashikata.com/wp-content/uploads/2019/04/dc4775226e5370fa43eeef2d0b421186.png)
![](https://koe-hanashikata.com/wp-content/uploads/2020/06/907bf3b39180a0fdd7255fee57fb7d08-1024x576.png)
『まず、新商品が定番化しないことについて、月次売上金額の推移をご覧ください。
新商品発売直後の6月には、売上は一時的に上昇するものの、
長期的に維持できていません。』
![](https://koe-hanashikata.com/wp-content/uploads/2019/04/dc4775226e5370fa43eeef2d0b421186.png)
![](https://koe-hanashikata.com/wp-content/uploads/2020/06/16072a9dd321fc82c04dae0170422638-1024x576.png)
『続いて、リピート率が下降傾向になっていることについて、リピート顧客数の推移をご覧ください。
2018年度の第3四半期以降、わずかではありますが、徐々に低下しているのがお分かりいただけると思います。』
このように、
1枚目に大枠(基本)のスライドを表示した後に
その詳細説明のスライドを順に表示してしまうと、
「今、何について説明しているのか」
が不明瞭になってしまいます。
そして、何の詳細説明なのかを
言葉でしっかりと補填しなければ分かりづらいため、
言葉数も多くなります。
また、詳細説明をしている間に、
聞き手は、1枚目の大枠(基本)スライドの記憶が薄れてしまうので、
“話の筋”が見えなくなってしまうんですね。
これでは、せっかくPowerPointを表示しているのに、
うまく活用できていないと言えます。
このような場合に、
大枠(基本)のスライドを”見出し”として表示することで、
話の構成を明確化できます。
大枠(基本)スライドを”見出し”として表示して、話の構成が分かりやすくなった例
![](https://koe-hanashikata.com/wp-content/uploads/2020/06/5267bcfe9403303e092e2d61c492ed02-1024x576.png)
『当社の現状として、「新商品が定番化しない」ことと、
「リピート率が徐々に下降」している、という2つの問題点があります。』
![](https://koe-hanashikata.com/wp-content/uploads/2019/04/dc4775226e5370fa43eeef2d0b421186.png)
![](https://koe-hanashikata.com/wp-content/uploads/2020/06/f63921e56b56bd3a45f42193cc73d451-1024x576.png)
『まずは、新商品が定番化しないことについて、ご説明します。』
![](https://koe-hanashikata.com/wp-content/uploads/2019/04/dc4775226e5370fa43eeef2d0b421186.png)
![](https://koe-hanashikata.com/wp-content/uploads/2020/06/907bf3b39180a0fdd7255fee57fb7d08-1024x576.png)
(月次売上金額の推移グラフの説明)
![](https://koe-hanashikata.com/wp-content/uploads/2019/04/dc4775226e5370fa43eeef2d0b421186.png)
![](https://koe-hanashikata.com/wp-content/uploads/2020/06/861005f986dc09438a3ab524940c7917-1024x576.png)
『続いて、リピート率が徐々に下降していることについて、ご説明します。』
![](https://koe-hanashikata.com/wp-content/uploads/2019/04/dc4775226e5370fa43eeef2d0b421186.png)
![](https://koe-hanashikata.com/wp-content/uploads/2020/06/16072a9dd321fc82c04dae0170422638-1024x576.png)
(リピート顧客数の推移グラフの説明)
![](https://koe-hanashikata.com/wp-content/uploads/2019/04/dc4775226e5370fa43eeef2d0b421186.png)
![](https://koe-hanashikata.com/wp-content/uploads/2020/06/338415c401ed4b227b75c39d4503adce-1024x576.png)
『このようなことから、繰り返し購入してもらえる定番商品の開発が急務です。』
上の例では、
まず、1枚目の大枠(基本)スライドにアニメーションをつけて、
説明しない項目については「透過」させて、薄い表示にしています。
これによって、
「今から何について説明するのか」という”見出し”のような役割を果たし、
話の構成がはっきりします。
そして、最後も大枠(基本)スライドを表示させて
アニメーションで結論を表示すれば、
これまでの詳細説明を踏まえた「言いたいこと」が
聞き手の頭にしっかりと残ります。
このようにして作成したスライドに合わせて話していけば、
自然と、理路整然とした分かりやすい説明をすることができます。
聞いていて構成が明確な”話”だと、
聞き手は、頭を整理しながら
一つ一つ納得していくことができるのです。
まとめ
このような
「大枠(基本)のスライドを、”見出し”として使用する」
作成方法のデメリットは、
全体的なスライドの枚数が増えてしまうことです。
ただ、”見出し”として使用する大枠(基本)スライドは
コピーして使用すればよいので、
作成の時間や手間としては、さほど変わりません。
特に、「詳細説明」のスライドが多かったり
詳細を長く説明する場合には、
このように、大枠(基本)スライドを”見出し”のように表示して
いらない項目を透過させる作成方法をお試しください。
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