その場でパッと要点をまとめて話す練習【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
会議で突然話を振られた時や
急にみんなの前でご挨拶をすることになった時、
さらには、お客様の質問に回答したり
手短に説明をする場面で、
「要点をパッとまとめて話す」ことが苦手
だとおっしゃる方も多いです。
頭の中には、ぼんやりと”言うべきこと”があるのに
それを言葉にまとめるのは、難しいですよね。
「話しているうちに、何を言っているのか自分でも分からなくなる」
「しどろもどろになって、話の順序もぐちゃぐちゃになる」
というお話もよくお聞きします。
今回は、そのような人に試していただきたい練習法をご紹介します。
自分にインタビューを
話をパッとまとめる練習として、
「自分自身にインタビューして、それに手短に答える」
ことをやってみましょう。
インタビューの内容は、日常に起きる、ごくささいなことで良いです。
例えば、ランチに、会社近くのカレー屋さんに行った日には
『なぜ今日は、お昼にあのお店に食べに行ったんですか?』
と自問して、それに対してパッと答えるのです。
そして、答える時には
必ず声を出して”お話し”してください。
頭の中で回答をまとめるだけでは、あまり練習になりません。
頭の中に、たくさんの”言うべきこと”が混沌としている状態を
声に出しながら、その場で整理していくのです。
ですから、声を出せる環境で練習するのがいいですね。
上記の回答として
『今日のランチはカレーにしようと、昨日の夜から決めていました。
昨日の夜に、雑誌でカレー屋さんが特集されている記事をたまたま見て
無性に食べたくなったからです。
カレーを食べるなら、私は会社近くの○○(店名)と決めているくらい
○○には通いつめているので、
そこは迷わず足を運びました。
いつも通り美味しくて、カレーを食べたかった気持ちが満たされました。』
という風に、パッと話をその場でまとめて話してみるようにしましょう。
自分で自分に質問をしてから、
あまり頭の中であれこれと考えず、パッと口に出してしまうのがいいですね。
「Yes」か「No」で答えられるような、簡単な質問から始めて、
出来るようになってきたら、
「○○についてどう思いますか?(感じていますか?)」などの
まとめて話すのが難しい質問にも徐々に挑戦していきましょう。
話をまとめる時には、三段構成で
そして、話をパッとまとめる時に活用していただきたいのが、
3ステップで話を組み立てていく方法です。
- ずばり回答・結論・概要
- その根拠・詳細
- まとめ
1.ずばり回答・結論・概要
まず、1.では
質問に対するずばりの回答を、短く言い切ります。
「どう思いますか?」などの大雑把な質問であれば
言いたいことの概要を短く言い切ります。
つまり、1.で
質問に対する回答を、ストレートに出してしまうのです。
2.その根拠・詳細
続いて、2.では、
初めに言い切った回答に対しての根拠を説明します。
ここが弱いと、回答に説得力が出ません。
また、初めに概要を言ったのであれば
ここで詳細なことを順番に説明していきます。
3.まとめ
最後が、まとめです。
話がきれいにまとまればよいのですが、ここでは
「自分の話はこれで終わりました」
という合図になるような終わり方ができれば、OKです。
1.の回答をもう一度繰り返すでもいいですし、
1.と2.の流れを受けて、少し発展したことを言っても構いません。
話が尻切れトンボにならないように
最後も短めの一文で終わりましょう。
話の三段構成については、以下のリンクより過去記事もご参考になさってください。
会議や面接で意見を述べる時の3ステップ・テンプレート
初めは原稿を書くのもおすすめ
練習で、最初からパッと回答するのは、難しいかもしれません。
言葉がなかなか出てこなくて、考え込んでしまうタイプの人や、
何度やっても話がうまくまとまらない人は
原稿を書いてみましょう。
自身に対するインタビューに対しての回答を
文字にしながら考えていきます。
ここでは、ゆっくりと考えて構いません。
そして、原稿を書いて、自分の考え(回答)をまとめられたところで、
原稿は見ずに、自分の言葉で声に出して回答をお話する
を繰り返していきましょう。
原稿を書くことで、頭の中が整理されて、
何を言うべきか、どの順序で言うべきかが明確になるのです。
それが出来るようになってくると、
徐々に、原稿を書かなくても
頭の中でパッとまとめられるようになっていきます。
まとめ
話をその場でパッとまとめて話せるようになる練習には、
- 日常のささいなことを、自分にインタビューする
- 回答を三段構成でパッと声に出して答えてみる
- (難しければ、原稿を書いてから声を出して答える)
これの繰り返しです。
話が長々とならないように
なるべく要点だけをまとめて話せるように練習しましょう。
反対に、話が短すぎて、説明が足りないのもいけません。
また、同じインタビュー項目に対して
何度も”話して”みるのが良いです。
回答の仕方は一つではなく、様々な表現ができると思います。
簡単に回答するバージョン
詳しく回答するバージョンなど、
同じインタビューに対して、回答の仕方を変えるのも練習になります。
その場で話をパッとまとめることは
即座に身につくスキルではありませんが、
練習を積み重ねることで、徐々にできるようになります。
ぜひお試しくださいね。