話の抑揚ひとつで、説得力が出たり、嘘っぽくなったりする【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
レッスンをしていて、抑揚のつけ方が少し違うだけで、
聞き手側が受ける印象が全然違う!
ということを実感しました。
抑揚ひとつで、話に説得力が出るかと思えば、
逆に、抑揚のつけ方を間違うと、
話が途端に嘘っぽく聞こえてしまうんですね。
ちなみに、抑揚とは、話すときに、声に変化をつけることです。
声の変化は、
- 声の高さ
- 声の強弱
- スピード
- 声色
などでつけていくのですが、
一番変化が分かりやすいのが、声の高さとスピードです。
声の強弱の変化は、
感情を大きく表現する時には良いのですが、
特に仕事で話す時には、つきすぎるとおかしくなりますので、注意が必要です。
では、例として、次のお話をする時を考えてみましょう。
『黒ウーロン茶は、脂肪の吸収を抑える働きをすると言われていますので、
手軽にできるダイエットとして人気があります。』
全く抑揚をつけない場合
まず、上記の内容を話すときに、
全く抑揚をつけない場合の音声をお聞きいただきましょう。
※ミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください。
抑揚、つまり声の変化がないと、
言っていることは分かるのですが、
話の中で、何が大事なのか、何が言いたいのか、という
話す側の意図が伝わってきません。
必要なことだけを話して終わるので、
話している人の印象もあまりよくないでしょう。
声に抑揚をつけた場合
では、続いて、抑揚を2パターンでつけてみました。
それぞれについて、どのような印象になるか、聞き比べてみてください。
抑揚:パターン①
※ミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください。
抑揚:パターン②
※ミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください。
パターン①は、
『脂肪の吸収を抑える働きをする』というところを、
少し声を高く、少しゆっくりにして話してみました。
対して、パターン②は、
『言われています』
『手軽に』
『人気が』
という言葉を、
少し声を高く、少し弱めに話してみました。
このように、抑揚のつけ方を少し変えただけで、
全く同じ文言なのに、受ける印象が変わってしまうのが、
お分かりいただけたでしょうか。
『黒ウーロン茶は、脂肪の吸収を抑える働きをすると言われていますので、
手軽にできるダイエットとして人気があります。』
パターン①では、
「手軽にできるダイエットとして人気」と言える根拠の部分
『脂肪の吸収を抑える働きをする』を、
「少し声を高く」「少しゆっくり」抑揚をつけて話したことで、
話に説得力を持たせることができました。
このように、抑揚とは、
話全体の印象をガラッと変えてしまいますので、
効果的に抑揚のある話をするためには、
「ここで何を一番伝えなければいけないのか」
をしっかりと考える必要があるのです。
そして、自分の”話し癖”として無意識に抑揚がついてしまうのであれば、
自分の意図とは反した伝わり方をしている可能性があるので、
気をつけなければいけません。
抑揚は、伝わる話をするために必須のテクニックではありますが、
その使い方には注意が必要です。
ご自身で、話の抑揚を訓練されるのであれば、
録音して聞いてみられることを強くおすすめします。
抑揚のつけ方については、過去記事にも書いていますので、
よろしければ下記リンクよりお読みくださいね。
話に抑揚がないと言われたことありませんか?効果的な抑揚のつけ方のコツ
プレゼンやセミナーで、”わざとらしく”、”不自然に”聞こえてしまう抑揚
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