言葉のアクセントに注意すべき場合【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

 

今回は、言葉のアクセントについて書きたいと思います。

 

 

日本語のアクセントは、声の「高い・低い」でつけます。

例えば、「声」は、『こえ』という風に、

赤字の「こ」が高くなり、

「え」が低くなります。

 

これが逆になると、『こえ』となって

「え」が高くなり、

『超え、』

という意味に捉えられてしまう可能性があります。

 

 

普段のレッスンで、私がアクセントについて言及するのは、

ほぼプロ志向(役者・声優・アナウンサーなど)の方に対してだけです。

 

地方独自のアクセントは、共通語とは違う場合があるのですが、

特にプロを目指す方でなければ、

  • 話が伝わるために、無理に共通語のアクセントにする必要性を感じない

  • アクセント以外の部分を訓練するほうが大切

という見解を持っているためです。

 

また、地方在住の方でも、

仕事などのパブリックな場面や、人前では、

共通語に近いアクセントに自然と変わる場合があるので、

そこまで気にならないから、というのもあります。

 

 

そうは言っても、

アクセント一つで言葉の意味が変わってしまったり、

話が分かりづらくなったり
しますので、

伝わる話をするためには、

アクセントについて気を付けるポイントは押さえておいた方が良いです。



気を付けるポイントは、以下です。

 

  1. アクセントによって意味が変わる場合

  2. 同じ言葉が続く場合に、アクセントで意味を分ける場合


1.アクセントによって意味が変わる

「橋」「端」「箸」や

「石」「意思」「医師」や

「暑い」「厚い」や

「寝る」「練る」など、

同音異義語では、アクセントによって意味が変わる場合があります。

 

通常は、話の流れによって意味は分かるのですが、

聞き手にとって耳慣れないアクセントの言葉を聞いた時に、

瞬時に理解できるとは限りません
。

 

場合によっては、

アクセントが似ている別の言葉に聞き間違ってしまう可能性もあります。

 

例えば、「寝る」は共通語では「ねる」と「る」が高くなるのですが、

これを「ねる」と最初の音にアクセントを持ってきた場合、

「得る」や「蹴る」など、

アクセントが最初の音に来る別の似ている言葉に聞き間違うこともあるのです。

 

特に、聞き手が、様々な地域の人が集まっているような場合は、

同音異義語がある語句には注意が必要です。

 

同音異義語がある語句のアクセントは、

共通語(多くの人が耳慣れているアクセント)に合わせていただく方が、

話が伝わりやすいでしょう。

 

 

2.同じ言葉が続く場合に、アクセントで意味を分ける

「庭には」(にわには)

「青い葵」(あおいあおい)

「沿道のエンドウ」(えんどうのえんどう)

「友と共に」(ともとともに)

など、同じ言葉が続く場合や、繰り返される場合にも、

アクセントに注意が必要です。

 

 

『にわには』 → 『にわには』

『あおいあおい』 → 『あおいあおい』

『えんどうのえんどう』 → 『えんどうのえんどう』

『ともとともに』 → 『ともとともに』

 

上記のように、

赤字箇所を高く発音して、しっかりとアクセントをつけないと、

意味が適切に伝わりません。

 

話す時に、自分の中で明確に語句を分けて発音することが大切です。

 

早口言葉で練習してみましょう。

『瓜売りが 瓜売りに来て 瓜売れず 瓜売り残し 売り売り帰る 瓜売りの声』

 

これも、アクセントで語句の意味を明確にしないと、

ひたすら「うりうり…うりうり…」

と言っているだけになってしまいます。

 

・「うりうり」という人(職業)

・「うり」という植物

・「うりに」「うれず」「うりのこし」という「売る」という動詞の活用


を分けて言えるようにします。

 

自分の中で明確になっていないと、

当然聞き手にも違いが伝わるはずがありません。





各地方のアクセントは、それはそれで味があり、

残していきたい文化でもあります。

 

ただ、パブリックな場面で、多くの人に伝えなければならない時には、

聞き手が理解に困ったり、

聞き間違いをしたりしないよう、

アクセントにも気を配れるように
なれば、

ワンランク上の話し方が出来ると思います。