ハキハキ話すために意識したいのは、アクセントとイントネーション②【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
人前で話すビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川です。
今回は、前回の記事の続きとして書いていきます。
前回記事をまだお読みでない方は、下記のリンクからどうぞ。
ハキハキ話すために意識したいのは、アクセントとイントネーション①
前回は、ハキハキ話すための要素として、“滑舌”だけでなく、
「高い声と低い声とを適切に使って話す」ことがポイントになる、という内容でした。
「アナウンサー」と、「音声訓練を受けていない人」とでは、話す時に使う声の”高さの幅”が違う、というグラフをご覧いただきましたね。
ここで、もう一度グラフを提示しておきましょう。
『なにか悪いことをしたんですか?』と言った時の、声の高さを表したグラフです。

そして前回は、言葉の「アクセント」で、声の高い・低いの差をつけて話しましょう、ということをご説明しました。
今回は、日本語の中で、高い声と低い声とを使って話すための、もう一つのポイントである
「イントネーション」について、知っていただこうと思います。
イントネーションとは
「アクセント」が、一つの言葉(単語)の中で、声の高さに変化をつけて発音することなのに対し、
「イントネーション」は、一文の中での、声の高さに変化のことです。
例えば、
『何か書くものをお持ちですか?』
と言う時、基本的には、
- 一文の最初『何か』が高く始まり、最後の『お持ちです』にかけて、緩やかに声が低くなっていく
- 最後の疑問形『か?』で、声が高く上がる
というイントネーションになります。

音声でも、イントネーションをお聞きいただきましょう。
※ミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください。
基本のイントネーションに変化をつける
このように、日本語の基本のイントネーションとは、
- 文(話)の始まりが高くて、文末にかけて徐々に低くなる
- 疑問形なら、文末が上がる↑
というように、声の高さで表現をつけていきます。
ですが、実際の”話”では、もっとイントネーションに変化がついています。
それは、基本のイントネーションに加えて、「話の中でポイントとなる大事な言葉」を高く↑表現するのです。
そうすることで、大事なポイントが伝わりやすくなります。
では、『何か書くものをお持ちですか?』と言う時に、『書くもの』という言葉がしっかりと伝わるように、
基本のイントネーションに加えて、『書くもの』を高く表現した音声をお聞きください。
※ミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください。
このように、イントネーションとして、一文の中で声を高さを変えて話すことで、
聞きやすい話になったり、話す側の意図やポイントが伝わりやすくなったりするのです。
イントネーションの高さの幅がせまい場合
そして、ハキハキ話すために問題になるのは、このイントネーションの“声の高低の幅”です。
一文の中で、声を高く表現するところと、低く表現するところの”差”がつかない話し方では、
話が伝わりづらかったり、覇気のない印象になったりするんですね。
では、イントネーションの高さの”差”が、あまりついていない音声をお聞きいただきましょう。
※ミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください。
お聞きのように、イントネーションの”声の高さの幅”がせまいと、
印象も良くないですし、内容や感情が伝わりづらいのがお分かりいただけましたでしょうか。
高い声や低い声を使って、表現豊かに話をしている人は、ハキハキとした印象だけではなく、魅力的に映るのです。
まとめ
このように、ハキハキと魅力的に話すためには、
「アクセント」と「イントネーション」での、“声の高さの幅”が適切であることが重要です。
この”声の高さの幅”は、広ければ広いほど良いのではなく、適切な幅というものがあります。
高い声と低い声の差をつけすぎても、おかしな話し方になってしまうのです。
ですが、音声訓練を受けていない人は、話す時の”声の高さの幅”が狭い人が多いので、
自分では「少し大げさにやりすぎたかな」と思っても、録音してみたらそうでもない、ということも多々あります。
「アクセント」と「イントネーション」を意識しながら、いつもより少し声の幅を広めに話したものを録音してみましょう。
そうやって少しずつ、「高い声と低い声を織り交ぜながら話す」ことを身につけてくださいね。
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