声に表情をつけて、印象良く伝わる話に!【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
皆さんは、話す時に、自分の声を使いこなせていますか?
ここでの「声を使いこなす」とは、
高い声や低い声を織り交ぜて表現したり
声に強弱をつけたり
明るい声や暗い声などの声色を変えたりすることです。
そのようにして”声の表情”を様々に変えて話すことで、
こちらの気持ちが伝わりやすくなるだけでなく
正確に意味を伝えたり
細かいニュアンスを伝えたりすることができます。
顔の表情がよく動いて、気持ちが伝わってくる人には
親近感・安心感を持ちやすいですよね。
また、人間的な魅力を感じると思います。
それと同じで、
“声の表情”を変えて話せる人はとても魅力的なんです。
(顔の表情の動きが不自然・わざとらしい人には、違和感や不信感が生まれやすいですが、
“声の表情”も同じです。)
声の表現が出来る人は少ない
アナウンサーや役者など、話すプロではない方で
声の表現を豊かに話せる人は、少ないんですね。
友人や家族などとの気楽な会話では、声に感情をたっぷり込めて話す人でも、
ビジネスシーンや人前に出て話すとなると、
声の表情が硬くなったり、ぎこちなくなったりしがちなものです。
ちょっとしたデータをご紹介しましょう。
以下は、「アナウンサー」と、「声の訓練を受けていない人」とが、
同じ言葉を話した時の、声の高さの変化を測定したものです。
![](https://koe-hanashikata.com/wp-content/uploads/2022/07/b37dd849ea99f82b5c21a5260dd2256c-1024x610.png)
タテ軸が周波数で、周波数が高いほど、高い声、
周波数が低いほど、低い声を表します。
青線がアナウンサー、
赤線が声の訓練を受けていない人の
声の高さの変化を表しています。
(このような声の高低の変化を、ピッチ曲線といって、
本来の言葉では”音”が消える瞬間もあるので、もっと途切れ途切れの曲線になるのですが、
今回は簡易的に表しています。)
グラフをご覧いただければ一目瞭然のように、
声の訓練を受けていない人は、話す時に使う「声の高さの幅(音域)」が狭いのです。
つまり、声に表情をあまりつけられていなくて、
一定のトーンで話しているわけですね。
これは、私がレッスンをしていて、如実に感じることです。
話の中で、声を高く・低く、という”差”があまりつかない話し方の人が多いので、
言いたいことが話の中に埋もれてしまったり
言葉がはっきりと届かなかったりするんですね。
もちろん、その人の感情(意図)も伝わりづらくなります。
また、声の高低だけでなく、
声の強弱・声色の変化などもつかない人が多いです。
“声が無表情”のまま話しているような状態ですね。
そうすると、どれだけ顔が和やかに笑っていても、
“声が無表情”では、好印象になりづらいのです。
自分の声をもっと使いこなそう
声の表情を豊かにつけられる人が少ない、ということは、
声の訓練をして、表情豊かに話すことができれば、
とりわけ「伝わる話の出来る人」「好印象な人」になれるということです。
まずは、話している時の「声の高さ」に変化がつくように意識してみましょう。
最初は、
- 疑問形「?」の文末
- 話の中に出てくる、大事な単語(固有名詞・数字など)
の部分を、いつもより声を高め↑に話せるようにやってみましょう。
それ以外は、少し低めのラクなトーン(無理によそゆきの高い声を作ったりしないで)で話して、
『です。』『ます。』など断定で終わる文末は
低く↓はっきりと終わってみましょう。
ここで言う「高い声」「低い声」は、
歌う時に高音が出ないとか、音域が狭いとかいうこととは関係なく
自分の話し声で、難なく出る範囲で表現すればよいです。
人前では淡々と一定のトーンで話してしまうタイプの人も、
- ビックリした時
- 笑った時
- 楽しい時
- リラックスしている時
などには、高い声も低い声も出ているはずなんです。
自分の持っている声を
人前やビジネスで話す時にも使いこなせるようになると、
生き生き・ハキハキ話している印象になったり
話がもっと伝わりやすくなったりしますよ!
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