声に表情をつけて、印象良く伝わる話に!【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

 

皆さんは、話す時に、自分の声を使いこなせていますか?

 

ここでの「声を使いこなす」とは、

高い声や低い声を織り交ぜて表現したり

声に強弱をつけたり

明るい声や暗い声などの声色を変えたりすることです。

 

そのようにして”声の表情”を様々に変えて話すことで、

こちらの気持ちが伝わりやすくなるだけでなく

正確に意味を伝えたり

細かいニュアンスを伝えたりすることができます。

 

 

顔の表情がよく動いて、気持ちが伝わってくる人には

親近感・安心感を持ちやすいですよね。

 

また、人間的な魅力を感じると思います。

 

それと同じで、

“声の表情”を変えて話せる人はとても魅力的なんです。

 

(顔の表情の動きが不自然・わざとらしい人には、違和感や不信感が生まれやすいですが、

“声の表情”も同じです。)

 

声の表現が出来る人は少ない

アナウンサーや役者など、話すプロではない方

声の表現を豊かに話せる人は、少ないんですね。

 

友人や家族などとの気楽な会話では、声に感情をたっぷり込めて話す人でも、

ビジネスシーンや人前に出て話すとなると、

声の表情が硬くなったり、ぎこちなくなったりしがちなものです。

 

ちょっとしたデータをご紹介しましょう。

 

以下は、「アナウンサー」と、「声の訓練を受けていない人」とが、

同じ言葉を話した時の、声の高さの変化を測定したものです。

 

タテ軸が周波数で、周波数が高いほど、高い声

周波数が低いほど、低い声を表します。

 

青線がアナウンサー

赤線が声の訓練を受けていない人

声の高さの変化を表しています。

 

(このような声の高低の変化を、ピッチ曲線といって、

本来の言葉では”音”が消える瞬間もあるので、もっと途切れ途切れの曲線になるのですが、

今回は簡易的に表しています。)

 

グラフをご覧いただければ一目瞭然のように、

声の訓練を受けていない人は、話す時に使う「声の高さの幅(音域)」が狭いのです。

 

つまり、声に表情をあまりつけられていなくて、

一定のトーンで話しているわけですね。

 

 

これは、私がレッスンをしていて、如実に感じることです。

 

話の中で、声を高く・低く、という”差”があまりつかない話し方の人が多いので、

言いたいことが話の中に埋もれてしまったり

言葉がはっきりと届かなかったりするんですね。

 

もちろん、その人の感情(意図)も伝わりづらくなります。

 

また、声の高低だけでなく、

声の強弱・声色の変化などもつかない人が多いです。

 

“声が無表情”のまま話しているような状態ですね。

 

そうすると、どれだけ顔が和やかに笑っていても、

“声が無表情”では、好印象になりづらいのです。

 

自分の声をもっと使いこなそう

声の表情を豊かにつけられる人が少ない、ということは、

声の訓練をして、表情豊かに話すことができれば、

とりわけ「伝わる話の出来る人」「好印象な人」になれるということです。

 

 

まずは、話している時の「声の高さ」に変化がつくように意識してみましょう。

 

最初は、

  • 疑問形「?」の文末

  • 話の中に出てくる、大事な単語(固有名詞・数字など)

の部分を、いつもより声を高め↑に話せるようにやってみましょう。

 

それ以外は、少し低めのラクなトーン(無理によそゆきの高い声を作ったりしないで)で話して、

『です。』『ます。』など断定で終わる文末は

低く↓はっきりと終わってみましょう。

 

ここで言う「高い声」「低い声」は、

歌う時に高音が出ないとか、音域が狭いとかいうこととは関係なく

自分の話し声で、難なく出る範囲で表現すればよいです。

 

人前では淡々と一定のトーンで話してしまうタイプの人も、

  • ビックリした時
  • 笑った時
  • 楽しい時
  • リラックスしている時

などには、高い声も低い声も出ているはずなんです。

 

自分の持っている声を

人前やビジネスで話す時にも使いこなせるようになると、

生き生き・ハキハキ話している印象になったり

話がもっと伝わりやすくなったりしますよ!