プレゼンやセミナーで抑揚をつけて話すことは、”感情的に話す”こととは違う【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川です。
今回は、「抑揚のある話をする」ということを掘り下げてみたいと思います。
今回の内容を、動画でご覧になりたい方はどうぞ↓
話の抑揚とは、
- 声の高さ
- 声の強弱
- 声色
- スピード
などに変化をつけて話すことですね。
「声の表情」とも言えるでしょう。
話している内容によって、声の表情が変わるので、
生き生きと話している印象になったり、
“言葉”で表現した以外のニュアンスや気持ちなどが、効率的に伝わるようになるんですよね。
これは、「会話のやりとり」だと、抑揚がつきやすいですね。
気を許した相手との気楽な会話であるほど、何も考えなくても勝手に抑揚がついて、
感情がダイレクトに、声に乗っていると思います。
では、プレゼンやセミナーなど、仕事でしっかりと話す場面ではどうでしょうか。
これは、会議で発言したり、面接などで自己紹介をする時も同じですね。
会話のやりとりではなく、自分主導でしっかりと話さなければいけない場面では、
自分の「個人的な感情」は出すべきではない、と考えてしまうのではないでしょうか。
ですから、「仕事で、人前で話す時は、理論的に淡々と話さなければ」と、思って
無意識に”抑揚のない話し方”をしている人もいらっしゃるようです。
ですが、プレゼンやセミナー、面接など、理論的に話さなければならない場面こそ、
しっかりと伝えるための抑揚が必要になってくるんですね。
そして、そういった「しっかりと伝えるための抑揚」は、
気軽な会話で勝手につく抑揚とは違って、論理的に考えて、意識的につけていくものです。
「会話の抑揚」とは?
気楽な会話では、相手とのやりとりの中で、感情が入って大きく抑揚がつくことがあります。
無意識かとは思いますが、やりとりのなかで、
- 声の大きさ
- 声色
が大きく変わるんですね。
ビックリした時や、テンションが上がった時には、周りも驚くほど大きな声が出るでしょうし、
あまり大っぴらにしたくない話は、ひそひそ声になるでしょう。
また、悲しい話をする時には、悲しそうや声になって、相手も共感するようにあいづちを打ちます。
楽しい時は、自然と明るい声になるものです。
「しっかり伝える抑揚」とは?
対して、プレゼンやセミナーなど、自分が長時間、主導して話すような場面では、
声の大きさが、途中で大きくなったり小さくなったりすると、聞きづらいですし、
自分のその時のテンションによって、明るい声や暗い声に変わるのも、おかしいんですよね。
そこは、会話の時のように、大きく変化をつけるべきところではありません。
では、しっかりと伝える時に、どのように抑揚をつけるのかというと、
- 声の高さ
- スピード
の変化を意識すると、効果的に伝わるようになります。
これは、会話の時のように、自分の感情伝えるために抑揚をつけるのではなく、
聞いている人にとって、理解しやすいように、自分の意図を正確に把握してもらえるように、
抑揚をつけて話を表現していくのですね。
話の中で、ポイントとなるキーワード(言葉)を、部分的に
- 少し声を高く
- 少しゆっくり
話すのです。
声の高さと、スピードに変化をつけることで、
「伝えるべきこと」が際立って聞こえてきて、聞き手はすんなり内容を把握できるようになります。
声の強弱の変化もあると良いのですが、これはやりすぎるとおかしくなりますので、
「この言葉はしっかりと伝えよう」という意識を持つだけで、適切な強さの変化がつくと思います。
また、しっかりと説明するところでは、落ち着いたトーンの声で、
ちょっとした余談や、ご挨拶などをする時には、明るいトーンの声で、など、
話す内容によって、声の質(声色)に変化をつけることで、印象良く話すことができます。
しっかりと話す時の抑揚については、過去記事にも書いていますので、
下記のリンクよりご覧ください。
話に抑揚がないと言われたことありませんか?効果的な抑揚のつけ方のコツ
まとめ
このように、仕事などでしっかりと話す時には、
会話のやりとりとは違った”抑揚”が必要です。
気楽な会話では、自分の感情や、相手の感情に応じてついていた抑揚が、
自分主導でしっかりと話す場面では、「聞き手にとっての伝わり方」を考えながら、
論理的につけていく必要があるのですね。
つまり、「何を伝えなければならないのか」「この話をどう受け取ってもらいたいのか」を考えていなければ、
抑揚をつけることができないのです。
仕事では、自分の個人的な感情を入れずに、伝えるべきことをしっかりと考えて抑揚をつける、
まさに、これこそが、「理論的に話す」ということなのです。
“プレゼンやセミナーで抑揚をつけて話すことは、”感情的に話す”こととは違う【大阪/マンツーマン話し方教室】” に対して3件のコメントがあります。
コメントは受け付けていません。