オンライン会議で、話がしっかりと伝わるコツ②【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。
今回は、前回記事の続きとして書いていきます。
前回記事をまだお読みでない方は、
以下リンクからお読みいただいてから、お進みください。
さて、会議やセミナー、打ち合わせなども
オンラインで行うことが増えている昨今、
「対面で話す時と同じように話しているのに、伝わりづらくなった」
と感じている方もいらっしゃるでしょう。
そして前回、
オンライン環境で話が伝わらなくなる原因として
4つ挙げていました。
- 話すスピードが速い
- 滑舌がはっきりしない
- 声が通っていない
- ダラダラと長い話
今回はこの中から
「2.滑舌がはっきりしない」という原因について、
解決策と伝わるコツを書いていきます。
2.滑舌がはっきりしない
対面で話している時には
特に滑舌が悪いと指摘されたことがない人でも、
オンライン環境では「聞き取りづらい」滑舌に
聞こえてしまっていることがあります。
人によって、滑舌の”癖”は様々なのですが、
よくあるものをあげていきたいと思います。
口の中の操作が”甘い”
「口の中の操作」とは、例えば
- サシスセソを発音する時の、舌と前歯との摩擦
- ダジヅデドを発音する時の、舌と上あごの摩擦や、破裂(舌を素早く離す)
- ラリルレロを発音する時の、舌を弾く力
などなど、口の中・舌・歯などを使って音を作り出す操作です。
この動作が”甘い”と、
- サ行が、タ行に聞こえる
- ザ行が、ダ行に聞こえる
- ラ行が、ダ行に聞こえる
など、聞き間違えが起こりやすくなります。
それが、対面でマスクもなしに話している時には
口の中の摩擦音や破裂音なども、ダイレクトに届くので
さほど問題がないことも多いのです。
ですが、オンライン環境の音声品質では、
聞き手はうまく聞き取れずに
「なんて言ったのか一瞬分からなかった」
「聞き間違えた」
ということが起こりやすくなるんですね。
言葉の初めの音がはっきりしない
もう一つ、よくあるのが
言葉の最初の音がはっきりしないというものです。
言葉の最初の音とは、例えば、
『生産性についてお話します』
と言う時の
『生産性』の「せ」。
また、
『資料の2ページ目をご覧ください』
という時の
『資料』の「し」や
2ページ目の「に」。
これらが
音としてちゃんと出ていない、ということです。
この癖がある方はかなり多いのですが、
これも、対面でマスクなしであれば
問題なく言葉が届くことがあるのです。
ですが、オンライン環境では、
話し始めの音声を、うまく拾ってくれないこともあります。
ただでさえ、最初の音が聞こえづらくなるので、
しっかりと発音しないと
言葉(単語)を聞き取れなくなってしまいます。
また、オンラインの音声品質では、
単語の最初の音をはっきり発音しないと
何と言ったのか曖昧になりがちです。
このように
言葉がはっきりと聞き取れないことが頻繁に起こると、
聞き手はストレスとなって
話を聞き続けることを放棄するかもしれません。
オンライン環境では、聞き手の気持ちが逸れやすいですから、
聞いているように見えて、実は全く話が届いていなかった
ということが起こりえます。
オンライン環境でハッキリ発音するコツ
オンライン会議や、オンラインセミナーなどで発言する時には、
対面して話す時よりも
一つ一つの言葉(単語)を大切に、
ゆっくり丁寧に発音するようにしましょう。
また、言葉の初めから「音(声)」をしっかり出すように心がけましょう。
なんとなく発した言葉は、
発音が甘くなったり
最初の音が出ていなかったりしがちです。
伝えたい言葉は、
意図を持って、聞き手に届ける気持ちで発音するだけで
ずいぶんと変わるものです。
次回は、オンライン会議で話が伝わらない原因の
「3.声が通っていない」
について、書いていきます。
以下のリンクより、引き続きご覧くださいね。
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