オンライン会議で、話がしっかりと伝わるコツ①【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。



最近では、オンライン環境での会議や

オンラインセミナーなども増えてきたのではないでしょうか。


そこでよくある問題が、

オフライン(対面)の時と同じように話しても

伝わらなくなってしまう


ということです。



特にオンライン環境では、相手は周りに気をとられがちです。



聞き手は、ちょっと話が分かりづらくなってくると、

顔はカメラに映ってはいるけれど

頭と心は上の空…になりかねません。



オンラインで話を聞き続けること自体が

対面の時よりも集中力が必要で疲れますから、

伝わらない話では、すぐに相手の心が離れてしまうのです。



オンライン環境で、話が伝わらない原因

オンライン環境で

今までの対面と同じように話しても、話が伝わらなくなるのには、

以下のような原因があります。


  1. 話すスピードが速い

  2. 滑舌がはっきりしない

  3. 声が通っていない

  4. ダラダラと長い話


上記の中から今回は、

「1.話すスピードが速い」

という原因について、解決策と伝わるコツを書いていきます。


1.話すスピードが速い

対面で話している時と同じスピードで

オンライン会議やオンラインセミナーなどで発言をすると、

話が伝わりづらくなることは多々あります。



特に、元々ちょっと早口だったり

間(ま)をとらずに話を進めてしまうタイプの人は

お気をつけください。



オンライン環境で早口で話すことの難点

早口の人は、ただスピードが速いだけではなく、

言葉の一音一音が認識できないほど短すぎ

所々、聞こえていないことがあります。



例えば、

『1週間後に完了します』

と言う時、

ローマ字に分解すると

i SSyu Ka n Go Ni Ka n Ryo Si Ma Su

となり、青字が母音です。



上記の青字母音部分や

「ん」

小さい「っ」

長音「ー」(伸ばすところ)

発音する時間が短すぎるため、

ほとんど音として聞こえなくなったり

そもそも発音さえできていないことがあります。


そうすると

対面で直接届く”音”であれば、聞き取れていた言葉が、

オンラインでの音声品質では、聞き取れなくなるわけです。


音声サンプルでお確かめいただきましょう。

※ミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください。

一般的なスピードの場合

   


   

早口で、母音・「ん」「っ」「ー」が短い場合



話している本人は、言葉を発音しているつもりでも、

聞き手からしたら音として認識できないところがあるため

オンラインでは、何と言っているのか、理解が難しくなります。



オンライン環境で間(ま)をとらずに話すことの難点

聞き手が、聞いている話が「速い!」と感じる原因として、

早口で一音一音が短いほかに

話(一文)の途中や、話が次のトピックに移る時に

間(ま)をとらない話し方をしていることが挙げられます。


つまり、文章でいうところの

読点「、」のところや

句点「。」の後に間(ま)をあけずに、

すぐに次の言葉を言ってしまうのです。


このような話し方は

対面でも、聞き手は話の内容を処理するのに苦労するのですが、

オンライン環境となると、もっと深刻に伝わらなくなります。



まず第一に、オンライン環境での音声品質では

部分的に音声が小さくなったり、途切れたりしがちです。

その状態で話を聞くのは

対面の時よりも集中力が必要で、

わずかなストレスを感じます。


そこに、間(ま)をあけずに、次々と情報(言葉)を発してしまうと、

聞き手は、頭の中で情報の処理が追い付かず

話を聞いていることが苦痛になってしまうのです。



オンライン環境で最適なスピードで話すコツ

オンライン会議や、オンラインセミナーなどで発言する時には

対面して話す時よりもゆっくりめに話すほうがいいのはもちろんですが、

その際には

「一音一音の長さ」

「間(ま)」を意識して

話してみましょう。


一音一音の長さでは

母音をちゃんと発音できるだけの余裕が持てればよいのですが、

初めは、言葉の

  • 「ん」

  • 小さい「っ」

  • 長音「ー」(伸ばすところ)

が短くならないように

意識して発音するところから始めてください。


これを意識したペースで話すと

母音部分も短くなりにくいです。



また、話の「、」のところでは、

直前に発言した言葉が、聞き手に届いているか確認する気持ちで

間(ま)をしっかりとりましょう。


さらに、話が次の話題に移る時には、

聞き手に対して

「ここまでの内容は問題ないでしょうか?」

など、問いかけて、

実際に明確な返答がなかったとしても

話の”ブレークタイム”を作りましょう。



オンライン環境で

対面時と同じ速いスピードで話す人は、

“気遣いのない人”と思われても仕方ありません。


聞き手の気持ちが逸れやすいオンライン環境だからこそ、

一層、聞き手の立場になって

ストレスを与えない話し方をしたいものです。



次回は続きとして、

オンライン環境で話が伝わりづらい原因の2つめ

「2.滑舌がはっきりしない」

について書いていきます。

引き続き、以下のリンクよりご覧ください。

オンライン会議で、話がしっかりと伝わるコツ②