オンライン会議で、話がしっかりと伝わるコツ③【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。

 

今回も、前回からの続きとして書いていきます。

 

前回記事をまだお読みでない方は、

以下リンクからお読みいただいてから、お進みください。

オンライン会議で、話がしっかりと伝わるコツ①

オンライン会議で、話がしっかりと伝わるコツ②

 

 

さて、会議や打ち合わせ、セミナーなどが

オンライン環境で行われることが増えてきて、

今までと同じような話し方をしていては、ちゃんと伝わらない

と感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

 

そして、オンライン環境で話が伝わらなくなる原因として

4つ挙げていました。

 

  1. 話すスピードが速い
  2. 滑舌がはっきりしない
  3. 声が通っていない
  4. ダラダラと長い話

 

今回はこの中から、

「3.声が通っていない」

という原因について、解決策と伝わるコツを書いていきます。

 

 

3.声が通っていない

オンライン環境だと、デバイスのマイクが声を拾ってくれますから、

「声が通っている・通っていない、なんて関係ないんじゃない?」

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 

確かに、オンライン環境では、

元々声が小さかったり、通らない声の人でも

マイクは拾ってくれます。

 

 

ですが、マイクを通したとしても、

「通らない声」は、そのまま「通らない声」として届けられます

 

つまり、「声が聞こえているかどうか」と、

「声が通っているかどうか」は、別物なのです。

 

 

通らない声とは

では、通らない声とは、どんな声なのでしょうか。

 

声そのものが小さい・小さくないにかかわらず、

 

  • 弱々しく、芯が通っていない声

  • ふわふわした印象の声

  • 響きが悪くて、音としてきれいに出ていない声

  • 口の中でこもっている声

などです。

 

このような声の人は、

対面で話した時に、聞き取りにくくて

よく聞き返されたりすることもあると思います。

 

それを、

「自分は声が小さいからだ」

と思い込まれている方もいらっしゃるんですが、

“声のボリューム”の問題だけではなくて

通らない声という”声の質”の影響も大きいのです。

 

 

 

声が通らないことのオンライン環境での弊害

さきほど、オンライン環境のマイクを通しても

「通らない声は、通らない声のまま届けられる」と書きましたが、

では、オンライン会議などで通らない声のまま話してしまうと

どのような弊害があるのでしょうか。

 

 

オンライン環境での音声品質では、

声は聞こえているけれど

「何と言ったのか聞き取れない」ことが多くなると思います。

 

通らない声で話すと、言葉がぼやけてしまうんですね。

 

 

対面であれば、

「聞こえてなかったんだな」と思って

少し大きな声で言い直せば、問題なかったかもしれませんが、

オンライン環境では

“声のボリューム”では解決できない問題になります。

 

なぜなら、声のボリューム自体は

すでにある程度マイクで調整されているからです。

 

 

また、オンラインで、自分が長く話をする場合には、

聞いている人の気持ちが離れてしまうでしょう。

 

聞き手は、

オンライン環境では、対面で話を聞く時よりも

「声は聞こえているけれど”うわの空”」になりやすいため、

通らない・聞き心地が良くない声を聞き続けることを

放棄しやすいのです。

 

弱々しい声も、聞き続けるのはストレスなんです。

 

 

ですから、

頑張って話したのに、あまり聞いてもらえていなかった

という結果になりかねません。

 

 

オンライン環境で通る声で話すコツ

オンライン環境では、声のボリュームではなく、

声の響かせ方を意識してみましょう。

 

当然、腹式発声を身につけることは有効なのですが、

それ以外に出来ることとして、

自分の周りの部屋の空間を感じながら話してみるのをおすすめします。

 

オンライン会議などでは、

目の前のパソコン画面に向かって話すことが多いため

視野が狭くなります。

 

 

また、

「マイクにさえ声が入ればいい」という意識も

持ってしまいがちですから、

自分自身だけの狭い空間だけで話してしまって

余計に声の響きが悪くなります。

 

 

そこで、部屋全体の空間を感じて話すことで、

声の響きに広がりが出たり

落ち着いて話せたりする効果があるのです。

 

 

オンライン環境でも

通らない声はデメリットがあることを認識して、

ボリュームではなく、”声の質”を変えられるようにしましょう。

 

「大きな声を出さなくても通る声」は、

伝わる話をするにあたって、一生ものの武器になりますよ。

 

 

腹式発声については、以下のリンクよりご覧くださいね。

伝わる話し方の基本!「話す時の呼吸」を身につける練習法

話す時に必要な腹式呼吸についてまとめ

 

 

引き続き、次回は、

オンライン会議で話が伝わらない原因の4つめ

「4.ダラダラと長い話」になってしまうことの

解説策やコツを書いていきます。

 

以下のリンクよりご覧くださいね。

オンライン会議で、話がしっかりと伝わるコツ④