声が通ると話が筒抜け?小さい声だと聞き返される?話す声量のコントロール法【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。



最近、教室の受講生さんから

『ボイトレを始めてから声が通るようになって

話していると周囲の人にまでよく聞こえるようになった』


という話を複数人から連続して聞きました。




※ここで言う「ボイトレ」とは

当教室で行なっている、話すための

・発声法

・滑舌を良くする

・抑揚などの表現で内容を分かりやすく伝える

トレーニングをすることです。






声が通らなくて悩んでいる人からしたら

うらやましい話ですが、

裏を返すと


「声がよく通るので

むやみに愚痴を言ったり

噂話ができない…苦笑」


ということなんですね^^;






それはそれで良いのでは?

と思う面もありますが(笑)

他に聞かれたくない話ができないのは困りますよね。




でも実は、

「ボイトレをして声がよく通るようになる」

ことはある意味、トレーニングの通過点でしかありません。







最終的には

「声のボリュームを自在に調整して

小さな声でも聞き取りやすく話せる」

ようになるんです!




つまり、良い声のままで

聞かれたくない話もコッソリできちゃう

ということですね(笑)



良い声のまま、ボリュームを自在に調整する

ボイストレーニングをすると

声が通るようになったり

大きな声が出せるようになったりすることは

たやすくイメージできるのではないでしょうか。




でも、それだけではなく、

小さな声や、普通のボリュームの声で話したとしても

言葉がはっきりと聞こえるようになる
のです。






なぜなら、

話すためのボイトレでは

呼吸(話す時の息)のコントロールを身に付けるからです。





ボイストレーニングをしていない人は、

小さな声や、他に聞かれたくない話をする時には

  • 息まじりのヒソヒソ声になる

  • 声のボリュームを落としたが故に、口の動きも緩慢になって言葉がはっきりしなくなる

ということが、よく起こり得ます。




まず、息が多いヒソヒソ声で話すことは

喉に負担がかかるのでおススメしません。



声が枯れやすくなります。


また、ヒソヒソ声だと

言葉が聞き取りづらくて、聞き返されたりしがちですから

メリットがありませんね。





一方で、単に息を「弱く」して小さな声にすると

声に芯がなくなって

口も動きづらいので滑舌も悪く聞こえてしまう
のです。







そこで、ボイトレによって出来るようになるのが

「息の到達点」を調整して

声量の調整を行う方法です。




大きな声を出す時には、

息の到達点を自分の口から「2メートル先」と設定して

そこへ向かって太く息を流していきます。







『おはようございます』と言うのであれば

一音目の「お」と発音する時から

息が2メートル先へ到達するようにイメージして話す
のです。





反対に、小さな声で話す時には

息の到達点が、自分の口から「10センチ先」と設定します。



それでも息は細く・弱くならないように

口から太い息が、10センチ先まで

まっすぐ流れていくようにイメージしながら

息を調整して、安定的に使って話していきます。







そうすると、

ボリュームとしては小さい声だけど

言葉がはっきり聞こえるし

声も弱々しくならないで、しっかりした印象で話せる
のです。




ボイトレをすると

これらの息のコントロールを

腹筋を使って、難なく行えるようになります。




腹式発声で話すには、お腹に力を入れるだけではうまくいかない


伝わる話し方の基本!「話す時の呼吸」を身につける練習法


話す時に必要な腹式呼吸についてまとめ





大きな声で話す機会はそんなにないけれど

普通のボリューム、小さい声、電話応対などでも

ハキハキ印象よく話したい!


という方にも、ボイトレは有効なんです。



  • 通る声も出せるし、ボリュームを絞っても言葉が明瞭に聞こえる

  • 抑揚のある表現豊かな話ができるので、内容やニュアンスが伝わりやすくなる


という、話すボイトレのメリットをぜひ感じてみてくださいね。