プレゼン成功のカギは、聞き手の”右脳”と”左脳”に働きかけること【大阪/マンツーマン話し方教室】
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ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
ビジネス向けボイストレーニング・話し方教室。
プレゼンテーション、スピーチ、発表、セミナー、司会、ファシリテーション、商品説明、動画撮影、会議での発言等のスキル向上!
発声、滑舌、抑揚、話の組み立て、言いまわし表現等、ビジネスで必須の”話すスキル”をつけて伝えたいメッセージを自信を持って表現しましょう!
今回は、プレゼンテーションで話す内容についてです。
プレゼンでは、
「サービスのすばらしさ」「商品の機能」や、
「当社を選ぶことの利点」「コスト削減率」などの、
“相手にとってのメリット”を話すことが多いと思います。
では、その時に、自分の話している内容は
相手の“右脳”、つまり、イメージや感覚や想像力の方に働きかけているのか
それとも、“左脳”、つまり、数字での分析や、論理的な考えの方に働きかけているのか
考えられたことがありますか?
これは、プレゼンに限らず、セミナーやスピーチや発表など、
聞き手を心から納得させたり、行動を促したりする時に、
考えなければならないポイントです。
では、例をあげてみましょう。
まずは、聞き手の“左脳”に働きかけている内 容です。
例1:左脳に働きかける、数字・論理的な内容
『当社の顔認証技術は、赤外線センサーを使って、顔の形状や凹凸を、1/1000ミリ単位で計測します。
販売前の実証実験でも、誤認識は、わずか0.3%でした。
この実証実験は、3ヶ月に渡って、様々な条件下で行なったものです。
また、認識する時間も、従来より短縮しておりまして、一人に対して平均0.7秒で認識を完了します。』
いかにも、頭を使いそうな内容ですね(笑)
(*架空のお話です)
PowerPointや配布資料がなく言葉だけで説明するのであれば、
より一層難しそうです。
このように、数字を使って事実を裏付けたり
論理的に解説している時、
聞き手は”左脳”を使って理解を進めています。
これはこれで、物事を筋立てて説得力を持たせるために、必要です。
あまり難しい話が得意ではない聞き手だったとしても、
「すごいということは理解した」となるでしょう。
では、続いて、聞き手の”右脳”に働きかけるような内容です。
例2:右脳に働きかける、イメージや感覚の内容
『実は私も、毎日この顔認証を試しています。
前の晩に飲みすぎて、かなり顔がむくんでいた時は、ダメかなと思いましたが、問題なく認識されました。
認識させる時も、じっと止まっている必要がなくて、システムの前を通りすぎるだけで、いつの間にか完了しているんです。
ですから、会員制のお店などでは、入り口に顔認証システムを設置しておけば、
混雑時でも、お客様が立ち止まって行列ができることなく、スムーズに入場できるようになります。』
何度も言いますが、架空のお話です(笑)
さて、ここでは、本人の体験談を語っています。
誰かの体験談というのは、聞き手にとって最もイメージがつきやすい事柄です。
自分に置きかえて、想像の中で疑似体験できるんですね。
そして、最後には、
このシステムを導入すると、こんな風になりますよ
という具体的な例を言っています。
これを手に入れたら、将来的にどうなるのか、というビジョンを
イメージしやすくしています。
このように、聞き手の“右脳”に働きかけて、イメージをしてもらうことで
頭だけで理解していたことが、腑に落ちるのです。
つまり、聞き手は、心や感情を動かしやすくなり
行動を促すことにつなげられます。
まとめ
プレゼンの中で、
“右脳”に働きかける内容と、“左脳”に働きかける内容の
どちらも外せないのです。
大事なのは、バランスです。
聞き手のタイプによっても
“右脳”の話が多めのほうが、心が動いて有効な場合と
“左脳”の話が多めのほうが、説得力が出て有効な場合と
があるでしょう。
また、論理的な”左脳”の話を長めに述べた後に
ふと、イメージさせる”右脳”の話を盛り込むと、
聞き手の中ではっきりと”脳の使いどころ”が切り替わって
より注目されたり、興味をひけたりするものです。
聞き手の脳を動かすのも、話す側の役目と思って、
少し気にかけて話してみてくださいね。