プレゼンやセミナーで、”わざとらしく”、”不自然に”聞こえてしまう抑揚【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
今回は、話の「抑揚」や「強調表現」について書いていきます。
日本語の「抑揚」や「強調表現」は、主に
- 声の高さ(高い・低い)
- 話すスピード(速い・ゆっくり)
などで緩急をつけていきます。
話の中に、こうした「抑揚」や「強調表現」を取り入れることで、
プレゼンやセミナーの内容が
すんなりと聞きやすくなったり
言いたいポイントが適切に伝わったり
する効果があります。
詳しくは、過去記事に書いていますので、下記リンクからお読みください。
(音声サンプルもあります)
ところが、強調するところを間違えて(抑揚をつけて)話してしまうと、
- わざとらしく聞こえる
- 不自然に聞こえる
- しらじらしく聞こえる
ことになりかねませんので
気をつけていただきたいのです。
というのも、
今まで”話”で表現することなんて、したことがなかった
という生徒さんに、抑揚や表現のレッスンをすると、
ちょっとズレたところを強調して話してしまって
不自然に聞こえてしまうことが、多々あるからです。
どういうことか、例題をあげて説明しましょう。
『ウーロン茶は、脂肪の吸収を抑える働きをすると言われていますが、
これは、ウーロン茶に含まれている特別なポリフェノールの効果です。
脂っこい料理が好きな方には、特におすすめの飲み物です。』
上記のお話をする時、
“強調してしっかりと伝えたいポイント”は、どこでしょうか?
では、まずは
強調表現をするポイントがズレてしまった(間違ってしまった)
音声例をお聞きください。
音声1:<強調ポイントがズレて、不自然に聞こえる例>
※ミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください。
この音声では、
- 『特別な』
- 『特におすすめの』
という形容詞(修飾詞)を
強調ポイントとして、抑揚をつけて話しています。
このような修飾詞を、大きく表現したくなる気持ちは分かるのです(笑)
多分、気持ちが乗りやすい言葉なんだと思います。
上記の例の他にも
- 簡単な(に)
- 便利な(に)
- お安く・安い
- 美しい
- お得な
- 人気のある
- 非常に(大変・とても)
などなど
なんだか無意識に強調して話したくなるような形容詞(修飾詞)が
色々とあります。
プレゼンやセミナーで
このような形容詞(修飾詞)を強調しすぎてしまうと、
上の音声サンプルのように
ちょっと不自然な・わざとらしい・しらじらしい話し方
になってしまうのです。
そうすると、話の本質が伝わりづらくなるだけでなく、
聞き手から共感を得られず
さーっと心が離れてしまう結果にもなりかねません。
プレゼンやセミナーで、本当にポイントとして伝えなければならないのは、
形容詞(修飾詞)ではなく
修飾される側の言葉(話の本質)なんですね。
今回の例でいうと、
- ウーロン茶の効果である『脂肪の吸収を抑える働き』
- 効果の成分である『ポリフェノール』
- ウーロン茶をおすすめしたい対象である『脂っこい料理』が好きな人
などを、しっかりと“ポイント”として話さなければ
話の本質が伝わりません。
では、そのようなポイントを強調するように抑揚をつけた音声をお聞きください。
音声2:<話のポイントを強調して自然に伝わる例>
※ミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください。
自然な抑揚がついて、
話の”ポイント”部分が、際立って聞こえるのがお分かりいただけるでしょうか。
このように、プレゼンやセミナーで話をする時には、
ついつい大きく表現したくなる形容詞(修飾詞)ではなく
話の本質部分(しっかり説明する部分)にポイントを置いて
「抑揚」「強調表現」をつけていく必要があります。
一生懸命喋っているのに
“なんだか不自然な話し方”
“わざとらしい話し方”
にならないように、
「抑揚」のつけ方に気をつけてみてくださいね。
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