聞き手の心をつかむ話をするために、すぐに試せることは?【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。
あなたは、聞き手の心をつかむって
難しいことだと思われますか?
確かに、難しい部分もあるのですが、
すぐに試せることもあるんですね。
今回は、
ちょっとしたことで、聞き手に注目してもらえたり
言ったことを覚えていてもらえたりするコツ
をご紹介します。
言うべきことだけを言って終わっていませんか?
プレゼンテーション・スピーチ等で話をされる時に、
自分が言うべきことだけを、そのまま言って終わる人が
いらっしゃるんですね。
例えば、次の内容を話すとしましょう。
『1994年の今日は、関西空港の開港記念日です。
当時は、日本で初めて24時間運用される空港でした。』
上記では、言うべきことは言っているのですが、
これだけ言っても、なかなか聞いている人はグッと心をつかまれません。
聞き手は、聞いた瞬間は「ふーん」と思ったとしても、
話が別の話題に移ったら
すっかり頭から消えてしまうかもしれません。
聞き手に問いかけてみる
そこで、聞き手の心をつかむ簡単な方法として
まず、聞き手への問いかけをしてみます。
『26年前の今日、関西で、今となってはなくてはならない施設ができた日なのですが、
何ができた日だと思われますか?
今日は、関西空港の開港記念日なんです。』
上記のように
まず聞き手に、クイズのように問いかけることで、
聞き手の頭は働き出します。
脳は、分からないことは、正解を探そうとする性質があるらしいので、
これだけで、聞き手の心を惹きつけることができるのです。
テレビのクイズ番組でも、そういう構成になっていますよね。
CMに入る前にクイズを出されると、
CM明けに正解を聞くまで、考えるのを楽しんだり
分からないと気持ち悪かったりで
チャンネルを変えることができません(笑)
この「聞き手への問いかけ」は
多用すると疎ましく思われてしまいますが、
聞き手の興味を惹きたい”ここぞ”という時に使うと
効果抜群です。
大事な情報は、表現を変えて繰り返す
聞き手への問いかけで、興味を惹くことができたら、
聞き手の頭(心)に残っておいてほしい情報は
表現を変えて繰り返してみます。
『26年前の今日、関西で、今となってはなくてはならない施設ができた日なのですが、
何ができた日だと思われますか?
今日は、関西空港の開港記念日なんです。
1994年9月4日に、関空は、日本で初めて24時間運用される空港として、開港しました。』
上記の、赤字・青字・緑文字の箇所は
同じ内容を表現を変えて言っています。
話している側からすると
「言ったんだから伝わっているはず」
と思いがちですが、
さらっと言っただけでは
なかなか聞き手の心には入っていかないことが多いのです。
ですから、繰り返すことで
やっと聞き手の”腹に落ちる”ことも多々あると認識しましょう。
何度も同じことを繰り返すと、
これまた疎ましい、つまらない話になりますので、
話の本質部分や、必ず伝えたいことだけを
表現を変えた中にうまく盛り込めるようにしてみてください。
すぐにできる方法としては、上記の最後の文のように
主語を省いても分かるだろうと思っても、省かないようにすることです。
『日本で初めて24時間運用される空港でした。』
『関空は、日本で初めて24時間運用される空港として、開港しました。』
まとめ
聞き手の心をつかむための要素としては
声や表現力など、もっと色々とあるのですが、
“すぐに”取り組めることとして
- 問いかける
- 表現を変えて繰り返す
という方法をご紹介しました。
“話”は
「言うことを言ったら終わり」
「聞いてないのは聞き手が悪い」
と思わずに、
聞き手の心をつかんで
内容をしっかりと腹に落としてもらえるように
できることを試してみましょう。
話し方が少し変わるだけで
“伝わり方”は格段に上がるのです。