話しているとマスクがずれてしまう方必見!マスクがずれない話し方のコツ【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。
新型コロナの影響で、
マスクをしながら話さなければならなくなりましたね。
ですが、マスクをしたまま話していると、
どんどんマスクが上にずり上がったり
下にずり落ちて鼻が見えてしまったり・・・
そんな経験ありませんか?
小さめの声でちょっと会話するだけなら、そんなことなくても、
仕事で、複数人に対して話をする場面や
顧客に対して説明しなければならないような場面では、
大きめの声でしっかりと喋ろうとしますから
マスクがずれてしまうことも多くなると思います。
少し話すごとに、マスクがずれるのは
本当にうっとおしいですよね。
ズレを直すために、毎回マスクを触ってしまうのも良くないですし、
仕事できちんと話す場面であれば
マスクがずれるのも、それを直すのも、見栄えが良くないです。
そこで、マスクがずれにくい話し方には、コツがあるんです!
マスクのずれにくい話し方とは
話していると、マスクがすぐにずれてしまうことには、
その人の顔の骨格と、マスクのサイズ・形・素材との相性など
様々な要因があると思うのですが、
そもそも、話をする時の顔の動かし方を変えてしまえばいいわけです。
つまり、唇・あご・口周りの筋肉をあまり動かさずに、話せばいいんですね。
マスクをしていると、声がこもってしまうので、
より一生懸命に話そうとして
いつも以上に、口やあごを大きく動かして話している人も
いらっしゃるのではないでしょうか。
表情豊かに話す人は、とても魅力的に映ることがありますが、
マスクをしている状態では、聞き手はそれを見ることができません。
反対に、表情豊かに話すと、マスクがずれてしまう・・・
ことになりかねない状況になってしまいました。
そこで、目で気持ちを表現したうえで、
マスクに隠れている部分は大きく動かさないで話すことが
マスクがずれないポイントです。
でも、口をあまり動かさずに話すとなると
言葉がはっきり聞こえないのでは!?
という疑問が聞こえてきそうですが、
口をあまり動かさないで、はっきりと話せる方法があるんです!
俳優さんやアナウンサーで、
口をあまり開けていないのに、言葉がはっきり聞こえる人を
見たことがありませんか?
私はあまりテレビを見ないのですが、
最近ふと見て気づいたのは、俳優の水谷豊さんです。
「相棒」のドラマでの、長い説明ゼリフも、
口がほとんど動いていないのに、明瞭に発音されています。
これは、まじめな表情だろうが、笑顔だろうが、関係ありません。
きっと水谷豊さんは、マスクをしたまま話しても
マスクがずれないんじゃないでしょうか(笑)
一番の見本は、腹話術
そして、マスクをしたまま話しても
マスクがずれない話し方の究極が、腹話術です。
腹話術では、口が動かなくても
言葉がちゃんと聞こえてきますよね。
腹話術は、
口の中の空間を広くとることで、
日本語の50音、特に「あいうえお」の母音の形を
口の中で作っているのです。
実際の腹話術では、
顔の筋肉を全く動かさず、さらに声色も変えて演技をしているので
かなり高度な技なのですが、
そこから
「口周りをあまり動かさずに、はっきりと話す」
という部分だけをならうと
マスクのずれにくい話し方・発音の仕方になれます。
口を大きく開けたり、動かしたりすることで
はっきり話そうとするのではなくて、
口の中の空間だけを広げることで
はっきりと発音できるようにするのです。
口の中の空間とは
口の中の空間を、はっきりと認識して、
話す時に意識できている人は少ないと思います。
ではまず、口を軽く閉じたまま、
舌を、軟口蓋(いわゆる上あご)にベチャっとくっつけてみてください。
この時、口を真一文字にギュッと力を入れないように、
口の横の力は抜いて行いましょう。
次に、同じく口を軽く閉じたまま、
舌を、軟口蓋から離してみてください。
舌を大きく引き離さなくてもいいので、
あごを動かさないようにやってみましょう。
あごが動くのではなく、
のどが動く(喉仏が下がる)ように動かすのが良いです。
これだけで、口の中に空間が生まれたのがお分かりになったでしょうか。
舌と軟口蓋(上あご)がくっついて、そこに全く空間がなかったのが、
舌を離したことで、舌と上あごとの間に空間ができました。
この空間を広くとりながら話すと、マスクのずれにくい話し方ができます。
マスクのずれにくい話し方の練習法
まずは、これからマスクをつけて話すときに、
先ほどやってみた「口の中の空間」を意識するようにしてください。
今まで意識したことのなかった体の部分ですから、
意識することで動きが活性化していきます。
この「口の中の空間」を
口を大きく開けたり、あごを動かすことで作るのではなく、
“口の中”や”舌”の筋肉を動かすことで作り出せるようになると、完璧です。
練習法としては、
口の周りの力を脱力して
上唇と下唇との間を1cmほどあけた状態(ちょっとだけポカンと口を開けた状態)で、
口を動かさずに
「あいうえお」
と言ってみましょう。
口の中の空間がせまいまま発音すると、
「えええええ」
に近い音になってしまうのが自分でも分かります。
口の中が、横に平べったい状態だからです。
そこを、口周りに力を入れないで、
明瞭な「あいうえお」に聞こえるように練習してみましょう。
さきほど作った「口の中の空間」を意識して行いましょう。
「あいうえお」がきれいに発音できるようになったら、
もう少し長めの言葉も、口動かさずにやってみてください。
さらには、笑顔になって、
でも口は大きく動かさないで、言葉を言う練習をしましょう。
これは、ものすごく訓練が必要なものではなく、
「口の中の空間」を自覚できて
自分で動かせるようにさえなれば、
さほど時間がかかるものでも、難しいものでもありません。
まとめ
このように、Withコロナの時代には、
- マスクから出ている目は表情豊かに
- マスクに隠れている口周りは、あまり動かさない
という話し方を身につけておくと、有益でしょう。
もちろん、マスクをしながら
大きく口を開けて大笑いをしたい時などは、したらよいのですが、
仕事でしっかりと話すような場面では、
さほどマスクの中の
特にあごや唇を、大きく動かす必要性はないかと思います。
口周りやあごの筋肉を大きく動かして話す時と、動かさない時の
使い分けが大切ですね。
そして、この
「口周りをあまり動かさずに、はっきりと発音する」
というテクニックは、
マスクを着けていない時にハキハキと話すのにも
効果のある方法です。
身につけておいてデメリットはありませんから
ぜひやってみてくださいね。