ハキハキと印象良く話すために、注目すべき3つのこと【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。

今回の内容を動画でご覧になる場合はどうぞ↓

 

「ハキハキと印象よく話したい」

と思っていらっしゃる方は多いと思います。

 

そして、周りにいるハキハキと感じよく喋っている人を見て、

「自分と何が違うんだろう??」

と思われることはないでしょうか。

 

ハキハキ話す人は、

「声が明るい?」

「滑舌が良い?」

など、自分との違いを色々考えて、

ちょっと真似た声を出してみたり

早口言葉を言ってみたりする人もいらっしゃいます。

 

ですが、残念ながら

声を明るく(高く)してみても

早口言葉を言ってみても、

話す時に「ハキハキ」した印象にはならないことも多いでしょう。

 

 

なぜかというと、

「ハキハキとした良い印象で話す」根本は

もっと別のところにあるからです。

 

 

ハキハキと印象よく話したい!と思ったら

まず注目すべきことは、

 

  1. 言葉は、一つ一つの音から成っていること

  2. 「音」を「意味」に変える気持ち

  3. 声の高さの変化

の3つです。

 

 

1.言葉は、一つ一つの音から成っていること

私たちは、物心ついた時から言葉を発していますから、

「発音する」という行為に

無意識・無頓着だったりします。

 

例えば

『先日はありがとうございました』

と言う時にも、

『先日』という言葉や

『ありがとうございました』という一つ一つの言葉を

無意識に発音していると思います。

 

聞き返された時に、

ちょっとはっきり言おうと意識されるぐらいでしょうか。

 

そうすると、長年の癖も加わって、

一音一音の発音が曖昧になるんですよね。

 

『せんじつは』が、

『せじすあ』に近い発音に聞こえたりするわけです。

 

 

「話」は、一つ一つの「言葉」から成っているし、

「言葉」は、一つ一つの「音」から成っているのですね。

 

 

『先日』という一塊の中に

『せんじつ』という4つの音がある

と改めて認識して、

それら一つ一つを、話の中で丁寧に発音しようとするだけで

言葉がはっきりします。

 

たったそれだけのことで、

きちんとした印象を与えることができるようになるのです。

 

 

2.「音」を「意味」に変える気持ち

話の中の一音一音を意識して

はっきりと話せるようになったとしても、

その発した言葉を

「ただの音」にするのか

それとも「意味のある言葉」にするのかは、

発した人次第です。

 

言葉は、基本的には「ただの音」です。

 

その音の組み合わせで意味が分かるのですね。

 

でも、

『ありがとうございました』とはっきり発音したからと言って、

相手に、その本当の意味

つまり「感謝の気持ち」が伝わるとは限りません。

 

「音の組み合わせ」である言葉に

意味づけをして発することが出来る人は、

言いたいことが伝わるし、良い印象を持たれるのです。

 

 

反対に、単に発音するだけで、

その言葉への意味づけを相手に任せてしまう人の話は

伝わらないし、印象が悪いのです。

 

『先日はありがとうございました』と言う時にも、

『せんじつ』という言葉の意味を相手と共有できるように

「先日」のことを想って発音したり、

当然ながら『ありがとうございました』と言う時には、

感謝の気持ちを込めて言うことが出来る人は

魅力的で、印象良く映ります。

 

 

3.声の高さの変化

明るくハキハキと話している人が「話す時の声」を

よく聞いてみて下さい。

 

高めの声・低めの声などを様々に使って

お話をされているでしょう。

 

これは、

その人自身の元々の声が、高い声か低い声か

ということは、関係ありません。

 

その人の中での、高めの声と低めの声を織り交ぜて話しているのです。

 

 

ハキハキ話すために、滑舌ばかり気にされる方が多いですが、

話しながら、声の高さに変化をつけて話すことで

「ハキハキと印象よく」なるのですね。

 

逆に、どれだけ滑舌良く話しても、

声の高さが一定であれば、印象は良くないのです。

 

声の高さに変化をつける方法については、過去の記事に書いていますので、

以下のリンクよりお読みください。

 

話に抑揚がないと言われたことありませんか?効果的な抑揚のつけ方のコツ

ハキハキ話すために意識したいのは、アクセントとイントネーション①

ハキハキ話すために意識したいのは、アクセントとイントネーション②

 

 

まとめ

このように、ハキハキと印象よく話すためには

単に明るめの声を出せばいい訳でも、

滑舌さえよくすればいい訳でもありません。

 

  1. 言葉は、一つ一つの音から成っていること

  2. 「音」を「意味」に変える気持ち

  3. 声の高さの変化

の3つを意識して、お話をしてみてくださいね。