声が小さい人・声が通らない人が確認してほしい4つのポイント【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。




当教室には

  • 昔から声が小さいと言われる
  • うるさい場所で話しても相手に届かない
  • マイクなしでプレゼンをすると喉が痛くなる

という悩みをお持ちの方もよくいらっしゃいます。




声が小さい・通らない人は

それだけで、頼りなさそうな第一印象になりやすいですし、


なにより

声が届きにくかったり聞き返されたりするのは

本人が一番ストレスですよね。






私自身も、子供の頃は

親や先生から毎度のように

「声が小さい」

と言われ続けてきたので、

お気持ちはよく分かります。




実は今でも、

気を抜いて喋ると蚊の鳴くような声ですが(笑)

通る声を出そうと思えば、いくらでも出せます!




つまり、

発声の仕方を変えることで

声の響き(ボリュームや音質)を調整して

変えることが出来ている
んです。







人の声は、声帯で”音”が作られますが、

その音を、体や口で共鳴させることで

“言語”として響く声にしていきます。




ですから、声が通らない人は

生まれつきの声の問題ではなく、

共鳴がうまくできていないせいで

声が響かなくなっている
ことがほとんどなのです。




そこで、

声をうまく共鳴させられない原因となっているポイントを

4つ挙げますので、

当てはまっていないか、チェックしてみてください。


今回の内容を動画でご覧になる場合はどうぞ↓




1.話す時の息が弱くないか?

まず1つめのポイントは、

話す時に使う息が、弱くないかどうかという点です。




普段、無意識だと思いますが、

私たちは、話す時に息を使って(吐いて)声を出しています。



つまり、息は、声の源と言えるんです。





話す時の息が弱くて、少ししか使っていないと、

当然、その息に乗る声も、弱々しくなります。



これは

笛を吹く時をイメージしていただくと分かりやすいですね。




しっかりと息を使って吹かないと、

ヒョロヒョロ~と、か弱い音になって

よく響く音にならないのは想像できるでしょう。






話す時も同様で、

息を安定的に、しっかり使うことで

響きの良い声が作られます。




特に、普段、近くの人と小声で会話をすることが多い人は

「話す時に息をしっかり使う」という体の使い方が

出来ていないことが多いです。



話す時には、

“声”ではなく、”息”に着目してみましょう。




2.上半身に力が入っていないか?

2つめの確認ポイントは

声を出す時に上半身に力が入っていないかどうか、です。



普段声の小さい人が

少し大きめの声を出そうとしたり

息をしっかり使って話そうとしたりすると、


上半身(特に、胸・肩・首)に

クッっと瞬時に力が入る
ことが多いです。






これは無意識なので

あえて意識を向けてみないと

この力みにはなかなか気付きません。




しかも、さほど大きな力が入るのではなく、

キュッと筋肉が硬直する程度の場合もあります。




胸や首にクッと力が入ると、

喉が絞まったり

口の中が狭くなったりして

声の共鳴がうまくいきません。






声を出す直前に上半身を脱力出来ていると、

声を出すための息を吐く動作は、

自然と腹筋を使えるようになります。




そうすると腹式発声になりやすく

よく通る声になります。


(腹式発声については過去記事をご覧ください)

【参考】話す時に必要な腹式呼吸についてまとめ


【参考】腹式発声で話すには、お腹に力を入れるだけではうまくいかない





力が入っていることに気付かなければ

脱力することもできませんから、

まずは、声を出す直前や瞬間に

胸・肩・首にクッっと力がこもらないか

チェックしてみましょう。



3.高い声になっていないか?

3つめの確認ポイントは

高い声で話していないかどうか、という点です。



少し大きめの声を出そうとしたり、

息をたくさん使って話そうとしたりすると、

これまた大抵の人は、無意識に

普段より高い声になってしまいます。





『おーい!!』

『すいませーん!!』

など、声を張り上げている人は、

少し高い声になるのが想像できるのではないでしょうか?



体の無意識の動きとして、

声を張ろうとすると、高い声になりがちなんです。






でも

声が小さい人、声が通らない人にとっては、

高い声がネックになってしまいます。




高い声を出す時には、喉の奥に力が入って、

喉を絞めた状態になってしまう
ことが多々あるからです。

(ボイトレをしている人は、喉を開いて高い声を出せるのですが・・)



つまり

高い声になると、より声が共鳴しなくなり、

か細い声・通らない声になってしまう
のです。




カラオケで高音を出そうとすると

苦しそうに声が細くなる場合がありますよね。


それと同じイメージを持ってください。





息をしっかりと使って、大きめの声を出す時には

声が高くならないように、


気持ち低めの声で話してみましょう。



低めの声を出す時には、

体の動きとして、喉が開きやすくなります。



4.口の中が狭くなっていないか?

最後の確認ポイントは、

口の中が狭い状態で話していないかどうか、という点です。



先ほどから述べているように、

口の中の空間が狭いと

声がうまく共鳴しないのです。



特に、母音aiueoが響かなくなります。




ここで、”口の中の空間”とは、

上あごと舌との間の空間のことです。




口を大きく開けるということではありません!

【参考】滑舌良く話すために口を大きく開ける必要はありません




口を閉じた状態で確認してみましょう。



上あごと舌がくっ付きそうなくらい狭いと、

口の中は、平べったい空間しか作れません。




反対に、口を閉じたまま舌を下げて

上あごと舌との間に

うずら卵を縦に入れたような空間を作ることができますね。






表面の口を大きく開けるかどうかではなく、

口の中(奥)に空間が広がると

声がよく共鳴するようになる
のです。




話している時に、口の中など意識されたことがないかもしれませんが、

上あごと舌との間の空間を、普段から感じてみてください。



そしてなるべく、口の中の空間が広い状態で

声を出せるように試してみましょう。




以上が、声が小さい人・通らない人の確認ポイントです。





まとめて言い換えると、

  • 息をしっかり使って話す
  • 上半身(特に胸・肩・首)に無駄な力が入らないように声を出す
  • 声を張っても、少し低めの声にする
  • 口の中に空間がある状態で話す


これら4つが出来れば、

今よりも声が響きやすくなるはずです。



もちろん、このうちのいくつかだけでも出来れば

声の響きは改善していきます。




まずは

『おはようございます』

『ありがとうございます』

などの短い言葉を言う時に、

上記を意識して声を出してみてくださいね。