早口を直そう!【大阪/マンツーマン/ボイトレ・話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

ビジネス向けボイストレーニング・話し方教室。
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発声、滑舌、抑揚、話の組み立て、言いまわし表現等、
ビジネスで必須の”話すスキル”をつけて
伝えたいメッセージを自信を持って表現しましょう!

 

今回は、早口についてです。

 

「早口」は、下記の2つが、

単独で、または両方原因になっていると、私は分析しています。

 

  • 一つ一つの「音」が短い

  • 話の間(ま)が短い


今回の内容を、動画で端的にご覧になる場合はどうぞ↓

 

まず、一つ一つの「音」が短いというのは、

例えば、

『おはようございます』

と言う時、

『お』という音を発音して、すぐに次の『は』を発音してしまう

ということです。

 

一つ一つの音(『お』とか『は』とか)を、

雑に発音してしまっている、とも言えます。

 

 

次に、話の間(ま)が短いのは、

文章で書くところの、読点「、」や句点「。」で、間(ま)を取らずに、

すぐに次の話に移ってしまう

ということです。

 

聞き手からしたら、理解が追い付いていないうちに、次の話が始まるので、

「早い!」と感じてしまいます。

 

 

他人から「早口」と言われてしまう人は、

まず、何が原因になっているのか、

自分の話し方を振り返ってみましょう。

 

 

では、このような早口を直して、

聞き手にとって伝わりやすい速さで話せるようになるために、

気にしていただきたいことを3つあげます。

 

  1. 呼吸

  2. 口の中の空間

  3. 聞き手の反応


1.呼吸

早口の人は、呼吸が浅い場合が多い、と

生徒さんを見て感じます。

 

息継ぎをする時も、

見ていて気付かないほどの素早さで(笑)、ちょっとだけ息を吸って、

すぐに使い切っています。

 

もちろん、本人は無意識に浅い息継ぎをされています。

 

 

早口を直すのに効果的なのは、

吐く息を、腹筋でコントロールできる「腹式呼吸」です。

 

腹式呼吸で話せるようになれば、

腹筋を使って、息をゆっくりと吐きながら、

一つ一つの音を、丁寧に発音することができるようになります。

 

o Ha Yo』(おはよー)

の母音部分『o a o』が、しっかり音として出て、

かつ、響く長さをコントロールできるようになるので、

一つ一つの音が短くなるという問題がを解決できます。

 

 

また、腹式呼吸では、ゆったりと息継ぎをするため、

間(ま)を適切にとった話し方が、自然とできるようになります。

 

腹式呼吸については、

伝わる話し方の基本!「話す時の呼吸」を身につける練習法

も併せてご覧ください。

 

 

2.口の中の空間

口の中の空間が狭いために、意図せず早口になっている人も多いです。

 

例えば、『そこ』と言うときを考えてみましょう。

 

ローマ字にすると『So Ko』となります。

 

口の動きとしては、

子音S → 母音o → 子音K → 母音o

と続くのですが、

母音o」と発音した後(『そ』と言った後)に、

口の中の空間がしっかりと「お」の形に開かず、狭いままだと

次の「子音K」へと、すぐに口が動いてしまいます。

 

 

母音o」で口の中の空間を広くとっていれば、

o→③K と口を動かすのに、物理的に時間がかかるので、

早口が解消されるのです。

 

 

口の中の空間を広くとって母音をしっかりと形作ることは、

早口だけではなく、言葉をはっきりと発音するためにも重要なことです。

 

 

練習方法として、

滑舌を良くして印象も良くなる!聞き手に言葉がはっきり届くようになる練習法①

も併せてご覧くださいね。

 

 

3.聞き手の反応

早口を直すための3つめのポイント「聞き手の反応」は、一番大事かもしれません。

 

やはり、聞き手の反応を常に見ながら、

理解度に合わせて話す速さを調整していくことは、話す時の基本です。

 

これができていないために、早口が直らないとも言えるでしょう。

 

 

常に「聞き手にとってどう聞こえているのか」を考えながら話すことができれば

つい早口で言葉が聞き取りにくかったな、と気づいた時点で、もう一度言い直したり

間(ま)をとれなかったと気づいた場合には、

最後にこれまでの”まとめ”をゆっくり話したり、

と、対応することができるのです。

 

 

自分自身で、

「今の話し方では早かったな」と

瞬時に気づけるようになることが、大切です。

 

そうすると、聞き手の反応を逐一確認できないような場面でも、

どれくらいの速さが一番聞きやすいのか、

感覚がつかめるようになります。

 


 

早口は、元々がせっかちだったり、焦りやすかったりと

性格的な要素もあるとは思いますが、

聞き手のためにも、自分自身のためにも

 

  1. 呼吸

  2. 口の中の空間

  3. 聞き手の反応

の3つのポイントをチェックして、徐々に直せるようになっていきましょう。