滑舌を良くして印象も良くなる!聞き手に言葉がはっきり届くようになる練習法①【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

 

皆さんは、話している人の言葉が聞き取れず、

「今、なんて言ったんだろう?」

と思った時、どうされますか?

 

 

1対1や、少人数での、

気軽に話せる人との会話であれば、

「え?なんて言ったの?」

「もう一度言ってください」

と、内容を再度確認できるでしょう。

 

 

ですが、そんな風に質問を挟めない状況だったら・・・?

 

おそらく、適当に流してしまったり、

前後の文脈をもとに頭を働かせて、後になって「あぁ、そう言ってたのね」と分かったり

するのではないでしょうか。

 

 

このように、言葉がはっきり届かないことが多くあると、

聞いているほうはストレスを感じますし、

話している人に対しての印象も悪くなります。

 

話す側からすると、

せっかく一生懸命話していることが、聞き手に届いていない上に、

評価も低くなる
という残念な結果になってしまうのですね。

 

 

言葉がぼやけて、はっきり聞こえない原因の一つとして、

話している時に

「口の中が開いていない(口の中の空間が狭い)」

ことがあります。

 

 

そこで、今回は、

口の中を開いて、言葉がはっきり聞こえるようになる練習法を書いていきます。

 

 

これはあくまでも、”口の中の空間”のことであり、

見た目として”口”を大きく開ける(唇を大きく動かす)方法ではありません。



次のようなステップで、練習をしてみましょう。

 

  1. 口を動かさずに母音の練習

  2. 腹話術で話してみる

  3. 口を自由にして話してみる

1.口を動かさずに母音の練習

まずは鏡を用意して、鏡を見ながら行いましょう。

 

口を軽く閉じた状態から、

唇と口周りの力を抜いていき、

脱力してポカンと口が開いている状態にします。

(上唇と下唇の空間が、1cmほど開いているのが良いです)

 

 

そのまま唇と口周りの表情筋の力を抜いた状態で、

口の動きを静止したまま


『あ い う え お』

と言ってみて下さい。

 

 

自分の耳で聞いて、

きれいな「あ・い・う・え・お」に聞こえましたか?

 

なんだかつぶれたような

「え・え・え・え・え」

に近い発音に聞こえてしまった人は、

普段、口の中の空間が狭いまま話していたり、

口の周りに余分な力を入れて話している
可能性があります。

 

そうであれば、言葉がはっきりしなかったり、

噛みやすくなったりするでしょう。

 

 

そこで、自分の耳で聞いて、はっきり

「あ・い・う・え・お」

に聞こえるようになるまで練習しましょう。

 

いわば、腹話術の練習です!

 

 

唇と口周りの表情筋の力をぬいたまま、はっきり聞こえるようにするためには、

口の奥の方を意識します。

 

口の奥をなんとか開いて

(唇は静止したままなので、初めは結構頑張って奥の方を開く意識が必要です)

「あ・い・う・え・お」

を繰り返していきましょう。

 

口の奥を意識すると、声が口の中でこもりやすくなることがありますので、

息をまっすぐ前に吐きながら声を出しましょう。

 

 

聞いてもらえる人がいたら、

腹話術で「あ・い・う・え・お」がはっきり聞こえるか

試してみてください。

 

“なんとなく聞こえる”レベルではダメです。

 

はっきりと明瞭に聞こえるまで、

口の奥を動かす筋肉を鍛えましょう。

 

 

繰り返しになりますが、唇や頬には、絶対に力が入らないように注意!です。

 

 

たまに、口を動かすまいと、

歯をぐっと食いしばって頑張ってしまう方もいるのですが、

それもやめましょう。



口周りは脱力!が基本です。

 

 

腹話術とはいえ、違うキャラクターの声を作らないで、

自分の自然な声で練習しましょう。

 

 

2.腹話術で話してみる

腹話術で、母音「あ・い・う・え・お」がはっきりと言えるようになったら、

次は、少し短めの言葉で練習してみます。

 

 

できれば、「マ行」「ワ行」「バ・パ行」が入っていない言葉がいいです。

 

これらの音は、唇を動かして発音するからです。

 

 

では、以下の言葉を腹話術の口のまま、言う練習をしましょう。

 

『お母さんが お団子を買って 銀行に行った』

『お姉さんは 年々きれいになる』

『離れて気づく母心。親の心、子知らず』

『安い八百屋は、今日は閉店だ』

『赤ちゃんスヤスヤ ゆりかごをゆっくりと揺らす』

『皿を洗うのはツライ家事だ』

『連絡をくれなきゃ行けないじゃない』


口を動かさず、口の奥を開くことで、

はっきりと言えるようになるまで行います。

 

「さしすせそ」「らりるれろ」などはを動かしますが、

唇を静止して脱力したまま、舌はしっかりと動かして使いましょう。

 

 

唇や口周りの表情筋に無駄な力は入れないけれど、

舌は適度な力でしっかり動かす
練習
は、

はっきりと話すためにとても大切です。




3.口を自由にして話してみる

上記において、腹話術でも、

口の奥に空間を開けて、はっきり発音できるようになったら、

今度は、唇の静止を解放して、

口を自由に動かせる状態に
して話してみましょう。

 

 

◆腹話術で『あ・い・う・え・お』を5回

 → 口を自由にして『あ・い・う・え・お』を5回



◆腹話術で『皿を洗うのはツライ家事だ』を5回

 → 口を自由にして『皿を洗うのはツライ家事だ』を5回



という風に繰り返してみましょう。

 

 

唇の静止を解放する時のポイントは、

“口を意識的に動かす”のではなく、

“口を自由にする”
です。

 

 

あくまでも基本は、最初に練習した

「口の奥を開けて発音すること」なのです。

 

口の奥を開くのにつられて、

唇や口周りの筋肉が自然と動く
ようになるのが理想です。

 

主導となるのは「口の奥を開く」方です。

唇や口周りが、自然と自由に動くためには、

当然ムダな力が入っているとうまくいきません。

 

ここでも、”脱力”が大切なのです。

 

 



この腹話術風の練習法は、かなり即効性があります!

 

少しやっただけで、すぐに言葉がはっきりするんです。

 

 

ただ、持続性はないので、

体がこの発音方法を覚えて、自然とできるようになるまで、

または、自分で口の中の空間をコントロールできるようになるまで、

続けていきましょう。

 

 

体の感覚の良い人は、

口の奥を開ける感覚をつかみやすいと思いますので、

上達も早いです。

 

今まで意識することのなかった、

「口の中を開いて話す」

という動作を身につけましょう。

 

言葉が明瞭に聞こえるようになり、印象も良くなりますよ。

 

 

さて、言葉がはっきり聞こえない原因は、他にもあるんです。

 

滑舌を良くして印象も良くなる!聞き手に言葉がはっきり届くようになる練習法②

上記リンクから、続きをお読みください。