話が単調にならないための、3つのポイント【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。
今回の内容を動画でご覧になる場合はどうぞ↓
(ブログのほうが詳しく書いています)
今回は、話が単調にならない工夫について、書いていきます。
単調な話は、聞き手の心が離れてしまって、
最後までしっかりと聞いてもらえなくなるんですよね。
特に、似たような内容を
順番に説明する場面では、
話のリズムが単調になりがちです。
一番イメージしやすい例が、
テレビやラジオで、番組と番組の間に入る
地方ニュースの天気予報です。
『明日の〇〇県は、晴れときどき曇り、ところによって一時雨、
△△県は、晴れところによって一時雨、昼過ぎから雷をともなう、
□□県は、晴れときどき曇り、昼過ぎから一時雨、
◇◇県は、・・・・』
と、順番に同じような情報が続くので、
「今、何県の天気を言っているのか」
が、音だけでは分かりづらくなるんですよね。
内容が似ていて、話すリズムもずっと一定だと、
話す内容には全く問題がなかったとしても、
単調で話が分かりにくくなります。
つまり、聞き手は
全部が同じように聞こえてしまって、
途中から内容が頭に入ってこない状態になるんですね。
こういうことって、
お仕事で”説明”をする場面でも、あるんじゃないかと思います。
そんな時に、リズムに変化をつけて
分かりやすくするコツをご紹介します。
例:研修スケジュールを口頭で説明する
では、例として、スケジュールを説明する場面を考えてみましょう。
上のスケジュールを説明する時に、ただ単に、
『10時から10時10分までは、人事部長あいさつ、
10時10分から11時までは、講習①、
11時から11時10分までは、休憩、
11時10分から12時までは、講習②、
・・・・』
と時系列の順番で、書いてあるまま話してしまうと、
聞いている人は、
おそらく11時以降のスケジュールは頭に入らなくなるでしょう。
スケジュールが書いてある資料を同時に見ているのであれば、
話は全く聞かずに、
自分の目だけで確認することになると思います。
それでは、せっかく口頭で説明をする意味がありませんよね。
そこで、単調な話にならないように、
3つのポイントを気にかけてみてください。
- 情報を大きく分類する
- 言いまわし表現を変える
- 一文の長さを変える
1.情報を大きく分類する
まず、説明していく情報全体を大別できないか
考えてみましょう。
今回の例で考えると、
一日のスケジュールですから、
「午前」と「午後」
に大別できますね。
その他にも、
「講習」と「グループ学習」
などに分けてもいいと思います。
情報を大別したら、
その分類ごとにお話できるように、
言葉を足していきましょう。
■「午前」と「午後」に大別して話すのであれば・・
『まず、午前中のスケジュールをお話します。』
■「講習」と「グループ学習」に大別して話すのであれば・・
『研修の前半は講習、
後半はグループ学習となっています。
まずは、前半のスケジュールからご紹介していきます。』
と、大別した分類を最初に伝えてから
その詳細を話すようにすると、
聞き手は、情報を整理しやすくなります。
このように、
大別した分類ごとに話を構成していくことで、
最後まで分かりやすく話すことができます。
2.言いまわし表現を変える
続いて、
言いまわしの表現を変えられるところがないかを考えてみます。
今回の例だと、10分休憩が何度かありますね。
ここを、毎回
『〇時から〇時〇分までは、休憩』
と同じ言いまわしで、繰り返し説明してしまうと
単調極まりない話になりますし、
「休憩」も「休憩以外の研修」も
同等に聞こえてしまいます。
そこで、
『ここで10分休憩をはさみます。』
『また10分休憩を入れた後に、〇時からは・・・』
などと、
毎回、違う言いまわしに変えることで、
話のリズムに変化が出ます。
そのほかにも、講習も①~③まであるわけですから、
『10時10分から14時までは、
50分間の講習を3講座受けていただきます。
お昼休みも含めて休憩をはさみながら進めていきます。』
など、まとめて言い回しを変えて伝えることもできるでしょう。
3.一文の長さを変える
一文の長さを考慮できると、
さらに単調な話から脱することができます。
一文の長さとは、
文章でいうところの句点「。」までの長さのことですね。
「。」で一区切りつくまでを
毎回同じような長さで話してしまうと、
単調に聞こえてしまいます。
今回の例だと、
『10時から10時10分まで、人事部長あいさつがありまして、
10時10分から11時までは、講習、
10分休憩を入れて、
11時10分から12時までは・・・』
と、一文をダラダラと長く話してしまうと
それだけで単調な話になってしまいます。
そこで、短く言い切るところを作っていくんですね。
『10時から、人事部長のあいさつがありまして、
そのあと、10時10分から講習①です。
講習は50分間です。
11時から10分休憩を入れた後、12時まで講習②を受けていただきます。
・・・』
というように、途中でスパッと短く言い切るように話していきます。
また、短く言い切っることで
話題を切り替える効果もありますので、
『続いて、午後の予定です。』
『ここからは、グループ学習です。』
など、話題が変わるところで短く言い切るのも
話の構成が分かりやすくなっておすすめです。
まとめ
このように
ついつい単調にダラダラと喋ってしまいがちな内容であっても、
工夫次第で、最後まで聞き手の心をつかむ話をすることができます。
加えて、声の表現をつけて、
大事なポイントがしっかりと分かるように話すことが必須です。
ぜひ試してみてくださいね。