分かりやすいプレゼン原稿を書く時に留意すること【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
人前で話すビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川です。

 

今日は、プレゼンテーション・スピーチ・発表など、人前で話す時に、

分かりやすい原稿を書くための留意点を書きたいと思います。

 

また、原稿は書かずに、メモや資料を見ながら話す、という方も、話す時の言葉選びの参考にしてください。

 

  1. 話し言葉を使う
  2. 漢語を多用しない
  3. 主語と述語の間に複数の内容を入れない

1.話し言葉を使う

普段、文書やメールを書くことに慣れている方は、話す原稿を書く時にも”書き言葉”で書いてしまいがちです。

そして、その原稿を本番でそのまま読んでしまうと、気持ちが乗らない話し方、つまり棒読みになってしまいます。

 

なかなか、”話し言葉”なのか、”書き言葉”なのか、分かりづらいかと思いますが、判断するポイントとしては、

1対1で対話している相手に説明するときに、使う言葉かどうか?

で考えていただければよいかと思います。

 

一般的な定義の問題ではなく、

  • 1対1で対話をしている相手に使う言葉なら、話し言葉
  • 使わない言葉なら、書き言葉

という風に、自分自身の中の分類で大丈夫です。

なぜなら、目の前で対話している人に使う言葉は、まさに「自分が話す時に使う言葉」であり、

ご自身にとって一番心が乗る言葉だからです。

 

特に多い”書き言葉”の例が

『〇〇ができ、△△ができます。』

のような文章です。

会話しているなら、「でき、」と止めたりしないのではないでしょうか。

 

これを”話し言葉”にした時、

  • 『〇〇ができますし、また△△もできます。』(同列に並べる)
  • 『〇〇ができることによって、△△が可能になります。』(原因と結果
  • 『〇〇ができるだけでなく、さらに△△もできます。』(要素をプラスして強調する)

のように、もっと細かいニュアンスを伝えることができるようになります。

 

同様に、

『〇〇しており、

『〇〇し、

なども、原稿を書く時によく使ってしまいますが、話の流れやつながりが分かりづらくなるため、お勧めしません。

 

聞き手に対して自分の言葉で「お話し」できるように書きましょう。

 

2.漢語を多用しない

「漢語」というのは、「音読み」と「訓読み」の「音読み」のほうだと思ってください。

 

例えば、

「離席」(りせき)が音読み、すなわち漢語です。

これを訓読みにすると、「席を離れる」(せきをはなれる)となります。

 

プレゼンテーションなどを行う時に、漢語を多く使うと、賢そうに見えたり、仕事が出来る人に見えたりするかもしれません(笑)

 

ですが、漢語は、同音語が多い場合もあり、聞き間違いが起こりやすいため、分かりやすい・伝わりやすい話になるとは言えません。

 

例えば

『低減しました』という言葉を使う場合、

「ていげん」という同音語は、「提言」「逓減」などありますよね。

また、音が似た漢語も、「軽減」「経験」「定見」などなどあります。

 

文章であれば、漢字を見ただけで意味が一目瞭然なのですが、

話す時の言葉は”音”ですから、そうはいきません。

 

当然、話の流れで意味が分かることもありますが、

聞き手は、聞いた瞬間に漢字を想像しなければならならず、聞き手に「頭の中の余計な作業」をさせてしまうことになります。

 

難しい漢語、一般的でない漢語、聞き間違いが起きやすそうな漢語は、

なるべく和語(訓読み)などに置き換えて原稿を書くと、聞き手は理解しやすくなるでしょう。

『低減』であれば、『低くなる』『減る』『少なくなる』などに言い換えられますね。

 

例としてご紹介しただけで、決して「低減」という言葉を使うな、ということではありませんので、誤解なきようお願いします。

 

3.主語と述語の間に複数の内容を入れない

一文の中に、内容をたくさん盛り込んで、長い文章になってしまうことがよくあります。

そして、長い文章になった時に、主語と述語が離れてしまうと、聞き手は話を理解するのに労力がいります。

 

例えば、以下のような文章です。

『私は、広島工場で製造している、A商品の開発を担当した、Bから、開発秘話を聞かされて、驚きました』

文字にすれば、理解できることでも、”話”(一瞬で消える音)になった時に、

最初から最後まで集中して聞いていないと、分かりづらくなります

 

上記の文章で、主語は「私は」、述語は「驚きました。」ですが、

その間に盛りだくさんの内容が詰まっています。

主語と述語の間に入っている内容を分解すると、

  • 「A商品は広島工場で製造している」
  • 「A商品の開発はBが担当した」
  • 「Bから開発秘話を聞いた」

と3つありますね。

このような時は、一文にまとめずに、複数文に区切って、主語と述語を近づけて話すと、分かりやすくなります。

『A商品は、広島工場で製造しております。』

『そのA商品の開発を担当したBから、開発秘話を聞いた時、私は驚きました。』

のような形です。

 

また、一文の中にたくさんの内容を盛り込むことで、主語と述語がずれてしまうこともあるので、気を付けましょう。

例えば、

『私は、広島工場で製造しています、A商品の開発を担当した、Bの開発秘話が、驚きの内容でした。』

のようなことですね。

原稿をしっかり書く場合は、読み返せばおかしいことに気付きますが、

話しているときに無意識に主語と述語がずれてしまうことがあるので、一文はシンプルに話すように心がけましょう。

 


 

原稿を「書く」という行為によって、自分の言葉で話すことから遠ざかってしまいがちです。

 

人前で大勢の人に説明する場合でも、目の前の一人に説明する時と同じです。

気持ちの乗った自分の言葉で話せるよう、原稿を書く時から意識すれば、

分かりやすい・伝わる話に近づくと思います。

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