腹式発声って気持ちいい!【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。
今回のタイトル「腹式発声って気持ちいい!」は
私自身が感じることですし、
腹式発声を習得した生徒さんにも、共感してもらえることです。
腹式発声をやったことがない人でも、
この感覚はなんとなく分かるのではないかと思います。
よく、カラオケでストレス発散!とか
海に向かって大声で叫んでスッキリ(笑)とか
ありますよね。
声を出すことって、体のリフレッシュにもなるんですよね。
でも、ただやみくもに声を出すだけだと、
のどがイガイガしたり
声が割れたり
声が裏返ったりして、
全然スッキリしない!という方もいらっしゃると思います。
また、声を出そうとしても
こもってしまって良い響きの声が出ないと、
余計にストレスが溜まりそうです・・・。
そんな方でも
腹式発声で声を出せば、
「声を出す気持ち良さ」や
「話す楽しさ」を感じていただけると思います。
しかも、腹式発声では、
大声を出す必要はありません。
普通のボリュームの声であっても
「よく響く声」を「体を使って」出せますから、
軽い運動をしたときのように
心も体もすっきり軽くなる感覚になります。
腹式発声を習得して
話しながら、この感覚を体感することができるようになると、
人前で話をする場面や
ビジネスでしっかりと説明をするような場面でも、
緊張しすぎてムダに疲労困憊することが減ってくるのです。
腹式発声は、なぜ気持ちいいのか?
では、なぜ腹式発声は、スッキリするのでしょうか。
理由として3つあげられます。
- リラックスできる
- 適度の軽い運動ができる
- 酸素をたくさん取り込める
1.リラックスできる
まず、腹式発声とは何なのか、というと、
腹式呼吸で声を出すことです。
そして、腹式呼吸は、
体がリラックスして、ムダな力が抜けていないとできません。
私たちは
寝ているときや、家でだらんとリラックスしているときには、
自然と腹式呼吸に切り替わるのです。
ですから
「頑張って腹式呼吸を習得する」ことは、実は本末転倒で、
「リラックス状態に体をもっていく」ことさえできれば
呼吸は勝手についてくるのですね。
つまり、腹式発声をするときは、
体にはムダな力が入らず、伸び伸びと落ち着いている状態です。
これは、“姿勢よく”立っていようが、座っていようが、
上半身(おへそから上)は余計な力みがない状態ですね。
このようなリラックスした体の状態でいられることは
当然、快適で気分がいいものです。
2.適度の軽い運動ができる
リラックス状態で声を出すためには、
やはりちょっとした”力”が必要です。
そこで、体の”ある部分”だけ
軽く力を入れることになります。
それは、「腹筋」です。
だらんと上半身がリラックス状態のまま
または、あおむけに寝転んだまま、
「おーい」と
ちょっと離れたところにいる家族に声をかけようとすると、
勝手に「腹筋だけ」に力が入るはずです。
上記で、”家族”と限定したのは、
声をかけるのが「他人」や「ちょっと緊張する人」だと、
体が勝手に反応して
声を出す瞬間に、上半身に力を入れてしまうからです。
リラックスしたまま、
なにげなく声を飛ばすことが大切です。
「リラックス状態から、腹筋の力で声を出す」
これがまさに腹式発声です。
このように、体の環境さえ整えてやれば、
私たちの体は、勝手に腹式発声できるように動くんですね。
そして、腹筋というのは、上半身の中でも太い筋肉です。
また、声を出すために使う力は、そこまで強い力ではありません。
ということは、腹式発声では、
声を出すときに、ごく軽い腹筋運動をしていくことになります。
もう少し詳しく述べると、
腹式発声では
体の中で肺の下側についている「横隔膜」という筋肉を動かしているのです。
横隔膜を動かすために、腹筋の力も使うのですね。
このように、声を出しているだけで
いわゆるインナーマッスルを刺激するような、軽い運動ができるので、
すっきり気持ちい感覚があるのです。
3.酸素をたくさん取り込める
腹式発声のメリットを最大限生かすには、
「肺の中の息を使い切ってしまう」ことがポイントです。
つまり、腹式発声で
「わっ!」「あっ!」
などの短い言葉だけを言うのではなく、
息を使い切るように
「あーーーー」と長く伸ばしたり
長い言葉を一息で言ったり練習すると、
「腹式発声で話をする」ことができるようになります。
例えば、リラックス状態で
「あーーー」と長く伸ばして、
腹式発声で息を使い切るとしましょう。
肺の息がなくなって、少し苦しくなってきたら
「息を吸おう」をするのではなく、
「声を出すために力が入っていた腹筋を緩めて
上半身全体を再度リラックス状態」に戻しましょう。
そうすると、勝手に肺に空気が入ってきます。
しかも「自分で空気を吸おう」とした時よりも、
自然と、たくさんの空気が肺に入ってくると思います。
これは、息を使い切った後でなければ、うまくいきません。
このように、
息を使い切る ⇒ 上半身の全部の力を抜く
という動作で、
必要な息、つまり酸素が体に取り込まれるのです。
このような呼吸で話すことによって
体に酸素がたくさん廻ることになりますから、
“イやな疲労感”がないのですね。
まとめ
このように
「腹式発声で声を出すこと」「腹式発声で話すこと」は、
快適ですがすがしい感覚があるのですね。
インナーマッスルを鍛えるための運動器具を使うのであれば、
腹式発声で声を出す方が、気持ちよく鍛えられて良いのでは!?
と思ったりもします(笑)
そして、腹式発声は
ただ単に「大きな声を出すための発声法」ではありませんから、
普通に話すときのボリュームの声を、腹式発声で出せばよいのです。
私もこの記事を書いていて、声を出したくなりました(笑)
腹式発声で話す「快適さ」を
多くの方に体験していただけたらと思います。
腹式発声については、過去記事にも書いていますので、
よろしければ、下記リンクからご覧ください。
腹式呼吸・腹式発声を練習する多くの人が、出来ていないこととは?
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