プレゼンの成功に欠かせない!話の表現力【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
プレゼンテーションをする時、
ついつい早口になって、言わなければいけないことをダーーッと言って終わったり、
逆に、丁寧には喋ったけれど、淡々としたプレゼンになってしまったり、
していませんか?
今日は、プレゼンテーションに欠かせない
「話の表現力」について、書きたいと思います。
プレゼンテーションでは、
聞き手の感情を動かせなければ、成功とは言えませんから、
こちらの伝えたいことが、しっかりと相手の心に届かなければなりません。
聞き手に、是非とも分かってほしいことを伝える技術として、
以下の4つはすぐに試せることなので、
挑戦していただきたいと思います。
- 言葉(キーワード)を強調する
- 重要なことを別の表現で繰り返す
- 一文の長さを変える
- 話と話の間(ま)を適切にとる
1.言葉(キーワード)を強調する
プレゼンの内容の中には、
大切なキーワードや、しっかりと伝えておきたい言葉があると思います。
そのような言葉(キーワード)が、相手に間違いなく届くように、
しっかりと強調して表現する必要があります。
無意識に間違った部分を強調してしまうと、
こちらの意図とは違うニュアンスで伝わってしまうので、注意が必要です。
例えば、
- 『10年前からA社と共同開発してきました』
- 『10年前からA社と共同開発してきました』
※音をミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください。
①と②は同じ文章ですが、いずれも太字部分を強調表現した場合、
①は、「10年も前から長い年月をかけて」というニュアンスが伝わり、
②は、「あの世界トップレベルのA社と」
というようなニュアンスが伝わります。
これを、無意識に抑揚をつけて話した場合、
聞き手に、こちらの意図とは違う捉え方をされかねません。
プレゼンをする時は、
しっかりと「伝えたい言葉(キーワード)」を明確にし、
意図して強調表現するようにしましょう。
キーワードを”際立たせる”わけですね。
言葉(キーワード)を強調するには
- キーワードだけ、ゆっくり、はっきり話す
- キーワードを、少し声を高く話す
- キーワードの前または後ろに、少しだけ間(ま)を入れる
などで表現します。
特に、大事な言葉だけを「ゆっくり」話すことは、有効ですので、
練習してみてください。
2.重要なことを別の表現で繰り返す
プレゼン中に、特に重要なことは、繰り返し言って、
相手の心に残したいものです。
言葉は「音」であり、一瞬で消えてしまうので、
こちらはしっかり伝えたつもりでも、
聞き手がその一瞬を聞き逃してしまう可能性も大いにあるからです。
ですが、何度も同じことを、同じ表現で繰り返し言うのは、
ちょっと技がありません。
テストに出るところを繰り返す、学校の先生っぽくなるかもしれませんね(笑)
そこで、大事なことは表現方法を変えて繰り返すと、
強調されて聞き手の心に残りやすいのです。
例えば、(想定はアウトドア用の腕時計)
『新製品は防水機能を強化しました。これまでよりもさらに水に強くなったんです。』
青字とピンク文字は同じ意味ですが、
このように違う言葉・表現を使って、重要なことを繰り返すのです。
また、これに加えて後から
『長時間、海の中にいても安心です。』
というように、
使用したイメージがわく具体的な表現に変えて、同じ内容を繰り返すと、
より効果的です。
3.一文の長さを変える
プレゼンテーションで話す時は、どうしても説明が多くなりますから、
『〇〇は、××ですから、そうすると△△によって、~~になり・・・・』
と、一文が長くなりがちです。
長い文章を話すときは、先に書いた
1.言葉(キーワード)を強調する
を特にやっていただきたいのですが、
それ以外に、超短文で言い切ることも、有効です。
例えば
- (長文)『〇〇は、××ですから、そうすると△△によって、~になり・・です。』
- (超短文)『つまり●●です。』
- (長文)『これは・・・・・で、~ですから・・・・になります。』
のように、長く説明した後に、超短文で言い切ると、
話全体にメリハリが出て、大事なことも伝わりやすくなります。
どうしても癖で、ダラダラと長く一文で話してしまう方は、
まず、一文を短くすることを試してみてください。
そして、なるべく重要なところで、すぱっと切る!ようにします。
話の中で、一文がどれも同じ長さだと、
どうしても単調になり、聞き手は聞き流してしまうことも多くなります。
長い文章・短めの文章・超短い文章などを組み合わせて話すことがポイントです。
4.話と話の間(ま)を適切にとる
プレゼンテーションにおいて、
同じ話題の中で、今喋っている話(文)から次の話(文)に移る時、
また、今喋っている話題から次の話題に移る時、
皆さんは、考えて間(ま)をとっていますか?
間(ま)をとることに慣れていない方は、
- 無言の時間が怖くて、次々と話してしまう
- 「え~」「あ~」と言って、間(ま)を埋める言葉でごまかす
- すべて間(ま)を同じ間隔でとる
などをしがちです。
しかし、この間(ま)は、
話し方の表現において、思っている以上に重要なものなのです。
- 意味がつながっている文と文の間(ま)は、ごく短くする
- 次の話題に移る時には、長めに間(ま)をとる
など、話の内容やつながりをよく考えて、
間(ま)に意識を向けてみましょう。
ついつい早口で話してしまう方は、
自分が思っている以上に間(ま)をとるようにしてみてください。
プレゼン中に、自分が体感する間(ま)の時間と、
聞き手が感じる時間は、結構違っています。
自分では、かなり間をとったと思っても、
聞き手からしたらそうでもないことが、多々あるものです。
いかがでしょうか。
自分では無意識にやっていたことを、上記を参考に少し意識していただくと、
聞き手の心を動かせるプレゼンに近づけるのではないかと思います。
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