伝わる話し方の基本!「話す時の呼吸」を身につける練習法【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
話し方のレッスンをしていて、強く感じることは、
「話し方を上達させる基本は、呼吸!」
ということです。
プレゼンテーション・セミナー・スピーチ・報告・説明・面接など、
人前やビジネスで話す時の呼吸は、
原則として「ゆったりとした、深く長い呼吸」
が良いです。
普段、生活している時の呼吸や、
気軽に会話をする時の呼吸とは、違うんですね。
人前やビジネスで話すことに慣れていない方や、
上手く話せない方などは、
話す時の呼吸をマスターすることが、上達への第一歩となります。
この「話すための呼吸」が出来ないと、
早口で話してしまったり、
伝わりづらい話し方になってしまったり、
声の印象が悪くなったりするのです。
また、よく聞くお悩みですが、
話しているうちに息が苦しくなるのも、
この浅い呼吸が原因のことが多いです。
初めは、意識しないとなかなか出来ないかもしれませんが、
体に覚えさせてしまえば、
話す場面では自然と「話すための呼吸」が出来るようになっていきます。
なぜなら、話す時には、この呼吸をする方が実はラクだからです。
以下の練習法にそって、少しずつマスターしていきましょう。
- リラックスできるルーティンを決める
- 息を吐ききる→脱力
- 声を出してみる
- 日常での練習を癖付ける
1.リラックスできるルーティンを決める
話す時の呼吸で、一番のポイントは、リラックスすることです。
具体的には、上半身、特に肩・胸部・首の力を抜くこと。
また顔も、力を抜いているからこそ、
口周りの筋肉や、表情筋が動きやすい状態を作ること、です。
初めは、立ったままだとリラックスできないこともあるので、
ゆったり座るか、あお向けに寝ころびながら行います。
すぐに自分をリラックス状態に持っていける方はよいのですが、
普段からストレスが多く、
上半身がガチガチに固まってたりすると、
「リラックスってどうするんだっけ?」
と、自分の体をコントロールできない場合もあります。
そこで、
「これをすれば、すぐに脱力できる」
というルーティンを自分で探してください。
例えば、
- 「ハァ~~」と大きくため息をつく
- 両手を上げて、大きく伸びをする
- 頭と腕を、だらーんと下げてから、ゆっくりと起き上がる
など、なんでも構いません。
このルーティンは、話す時の本番前にも行なって、
意識的にリラックスさせるのに効果的です。
2.息を吐ききる→脱力
リラックスできたら、
口から「フー」と一定量の息を吐いていきます。
この時に一番大事なのは、息を吐き切ること!です。
脱力した状態で、息を吐き切ろうとすると、
自然とお腹(腹筋)を使うことになるはずです。
お腹(腹筋)の力を使って、
息がなくなるまで吐ききってしまいましょう。
肩・首・胸部に力が入らないように気を付けてください。
腹筋以外は、リラックスしたままです。
そして、息を吐ききって、ちょっと苦しい状態になったら、
腹筋も含めた上半身を再度脱力させます。
この脱力の時に、自然と息が肺に入ってきて、
お腹が膨らむ感覚があれば、OKです。
うまくいかなければ、
- リラックスができていない
- 息を最後まで吐き切っていない
- 吐き切った後、うまく脱力できていない(お腹・胸・肩に力が入っている)
ことが原因ですので、見直してみてください。
この呼吸を、3回繰り返します。
3回呼吸したら、必ず休憩して、時間をあけてください。
やりすぎると、慣れていないうちは、クラクラする可能性がありますので、ご注意ください。
リラックス
→ <1回目>息を吐ききる
→ 脱力(息が自然と吸える)
→ <2回目>息を吐ききる
→ 脱力(息が自然と吸える)
→ <3回目>息を吐ききる
→ 脱力(息が自然と吸える)
と繰り返します。
あくまで、「脱力した時に、息が自然と吸える」ことがポイントです。
意識的に頑張って吸おう!とすると、
胸が広がったり、肩が上がったりする「胸式呼吸(きょうしきこきゅう)」
になってしまいがちですので、注意しましょう。
3.声を出してみる
「息を吐ききる → 脱力して自然と息を吸う」
の3回繰り返しがマスターできたら、
今度は、
「フー」と吐ききるところを、「ハー」と声を出す
に変えてやってみましょう。
この時も、息がなくなるまで「声を出しきる」ことが出来ないと、
脱力した時に自然と吸えませんので、基本は同じです。
息を吐ききるだけなら、ちゃんとリラックスできていた人も、
声を出すとなると、
無意識に肩や喉に力が入ってしまうことが多々ありますので、
再度リラックスを徹底して行なってください。
また、歌の発声ではないので、
高音で「ハー」と声を出さないように!
大きな声を出す必要もありません!
リラックスした状態で、「勝手に出る高さの声」が理想です。
例えるなら、仕事から帰ってきてソファーに座って
「あー今日も疲れたなー」
なんて自然と独り言がでてしまう時の(笑)
何も作っていない声のトーンが良いです。
普段、自分が話している声より低い声になると思います。
そして、「ハー」の声は、
一定量でまっすぐ前に出ていくように、出してみて下さい。
4.日常での練習を癖づける
できるようになったら、
ちょっとしたすきま時間に、継続してやってみましょう。
1日1回(3呼吸)だけでも構いませんので、
毎日継続させて、体に覚えさせることが大切です。
寝る前に、あお向けになりながら行うのでも良いと思います。
- 声を出せない時は、
「フー」と息を吐ききる → 脱力 を3回繰り返し - 声を出せる環境なら、
「ハー」と声を出しきる → 脱力 を3回繰り返し
など、状況に合わせて行いましょう。
「フー」と吐ききる時、または「ハー」と声を出しきる時の、
息の一定量を、
- 少ない息で、長い時間をかけて吐ききる
- 多く(勢いよく)出して、短い時間で吐ききる
など、変化をつけてみるのも良い練習になります。
この変化は、吐ききる時の腹筋の力加減で調整できれば、完璧です。
息の勢いが大きくなれば(腹筋の力を瞬時に使う)、
声も大きくなり、
息の勢いが小さければ(腹筋の力を抑えながら長く使う)、
小さめの声になります。
話す時の声のボリュームを、
このように腹筋で調整できるようになることが目標です。
さらに、ステップアップとして、
「ハー」と声を出していたところを、別の言葉に置きかえていきましょう。
「ハー」ではなく、
「今日のごはんはハンバーグ」など(笑)、
独り言レベルから始めていただくと、毎日続けやすいです。
マスターした1つの呼吸の中で、
文字数の少ない言葉、多い言葉など、
色々と話せるようになっていきましょう。
そうすると、
「話す時は、この呼吸法を使うんだ」
と、体が覚えてくれて、
無意識でも最適な呼吸で話すことができるようになります。
話しているときの呼吸など、意識していない人の方が多いと思います。
これを機会に「話す時の呼吸」をマスターしてしまえば、
一生モノのスキルになりますし、
話し方の上達が早くなりますよ。
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